
カミさんと二人で国立新美術館に行きました。

現在開催されている企画展はこちら、 『ルーヴル美術館展』 です。国立新美術館での 『ルーヴル美術館展』 は3年振りですね。 前回 は “日常を描く ―風俗画に見るヨーロッパ絵画の真髄―” でしたが、今回は “肖像芸術 ―人は人をどう表現してきたか―” というサブタイトルが付けられていました。

肖像芸術というカテゴリーにはあまり強い関心は抱いていなかったものの、やはり世界有数の美術館の所蔵作品なので、内容的には非常にハイレベル。本等で観て知っていると思っているような作品でも、やはり実物を目の当たりにすると色々な発見があります。

絵画だけではなく、彫刻などの立体作品も多数来日しているので、平面にはあまり興味が無いという方でも十分に楽しめる内容でしょう。

いつの時代でも、権力者の肖像などには肖似性や理想化が求められるものですが、今回展示されていたグレゴリオ・ディ・ロレンツォの作品、 《ハドリアヌス帝の理想的肖像》 は作品その物よりもタイトルの方がカミさんのツボだった様子。私もいずれ娘か息子に極限まで美化された姿の肖像でも描いてもらって、 《半谷範一の理想的肖像》 というタイトルを付けてもらうことにします。