学問空間

「『増鏡』を読む会」、第10回は3月1日(土)、テーマは「二条天皇とは何者か」です。

平泉寺

2010-07-09 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2010年 7月 9日(金)00時10分3秒

『公共圏の歴史的創造』の書評を三つほど入手して読んでみましたが、どうも物足りないですね。
もう少し集めてみるつもりです。

>筆綾丸さん
平泉澄が水戸にある六地蔵寺を学生たちと訪問した際のエッセイを読んだことがありますが、実に爽やかな良い文章でしたね。
あれ、この人がこんな文章を書くのか、と妙に感心しました。
墓好きの私としては、福井県勝山市の平泉寺白山神社にある平泉澄のお墓には一度行ってみたいような気もします。
今日は少し風邪気味なので、また後ほど。

※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。

ポール・ヴァレリー 2010/07/07(水) 18:33:57
小太郎さん
http://kuniomonji.com/rimbaud/etcetera/cimetiere.html
ポール・ヴァレリーですね。

http://kawai52.cool.ne.jp/tou-totigi2.htm
http://otakesumiyo.hp.infoseek.co.jp/taihousekikoma.htm
過日、益子町の西明寺と一緒に、関城跡と大宝城跡を訪ねてみました。
大宝八幡宮内の下妻政泰(興国四年十一月没)の碑は平泉澄の撰文、六百年忌の昭和十八
年十一月建立で、つまらぬ散文と下手な短歌二首が彫ってありました。神宮の境内には、
高橋虫麻呂の長歌並短歌(万葉集)の石碑もあり、歌才と文才を比較するのに、ちょうど
いい按配ですね。平泉澄のような歌では、南朝の遺臣の霊は慰むまい、などと考えてい
ると、思いきり、薮蚊に刺されました。

網野氏『増補 無縁・公界・楽』の120頁に、建長二年の九條道家処分状のことが書いて
あるので、『鎌倉遺文』で確認してみました。
道家クラスの権門になると、眼が眩むばかりの資産を処分しないうちは、なかなか死ね
ないのだな・・・はともかく、次のようになっています。

 惣処分
  條々事
一 寺院
 東福寺
  佛殿一宇
   ・・・・・・・・・・・・・
  法堂一宇
   ・・・・・・・・・・・・・
   ・・・・・・・・・・・・・
 公界人百人
  長老一人
   侍者五人
  知事
   都寺一人 監寺一人 副寺一人
   維那一人 殿主一人 直歳一人
  頭首
   首座二人 書記一人 蔵主二人
   知客一人 浴主一人
  修造司
 行者并中間・人力都合百人
 寺領
  ・・・・・・・・・・・・・・

この文章の段落は、長老から人力までひっくるめて百人と読めばいいのか(行者・中間・
人力は公界人ではない、と読むのか)、不明ながら、公界人間のヒエラルヒーがよく表
れていて、これでは公界人も十楽は満喫できまい、という感じがしますね。
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