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潤と誠

2013-10-16 | 東島誠『自由にしてケシカラン人々の世紀』

投稿日:2013年10月16日(水)21時58分18秒

>筆綾丸さん
私も『中国化する日本』は挫折が目に見えているので遠慮していますが、『日本の起源』p337で東島氏が言及されている與那覇氏の『翻訳の政治学─近代東アジアの形成と日琉関係の変容』は読んでみたいなと思っています。
前回、東島氏の著作を検討したときも、一般向けの本より専門書の『公共圏の歴史的創造』の方が分かりやすかったですね。

それにしても両氏とも関心の対象が朝鮮半島と中国にとどまっているのは何故なんですかね。
せめてシリア情勢くらい多少の言及があってもよいように思うのですが。
それと東島氏が安冨歩の「東大話法」を肯定的に引用(p192)しているのは、ちょっと驚きました。
與那覇氏は反原発運動には割と醒めた見方をしているようですが(p321)、東島氏は原発がらみではオールド左翼っぽい感じですね。

>「応仁の乱について」
内藤湖南は青空文庫で読めるのかな、と思って検索してみたら、「応仁の乱について」を含め、かなりリストアップされてますね。

http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person284.html
http://www.aozora.gr.jp/cards/000284/files/1734_21414.html

※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。

他流試合と道場荒らし 2013/10/16(水) 20:51:59
小太郎さん
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784163746906
今日は、與那覇氏の『中国化する日本』を読みだしたのですが、第2章で挫折しました。道場荒らしのような感じですね。
また、内藤湖南『日本文化史研究』(講談社学術文庫)の「応仁の乱について」を読んでみましたが、この講演筆記が、後世になぜ大きな影響を与えたのか、よくわかりません。他流試合において高級な漫談を聞くような感じですね。湖南は、むかし、『支那絵画史』(ちくま学芸文庫)を読んだことしかないのですが。
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大體今日の日本を知る爲に日本の歴史を研究するには、古代の歴史を研究する必要は殆どありませぬ、應仁の亂以後の歴史を知つて居つたらそれで澤山です。それ以前の事は外國の歴史と同じ位にしか感ぜられませぬが、應仁の亂以後は我々の眞の身體骨肉に直接觸れた歴史であつて、これを本當に知つて居れば、それで日本歴史は十分だと言つていゝのであります、さういふ大きな時代であります・・・
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