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古代の文化

2018-05-04 | 入試問題+ゴロ合わせ

 

 

明日掃く天候 刻印を。


[ポイント]
1.古代文化は飛鳥→ 白鳳→ 天平→ 弘仁貞観→ 国風→(院政期の文化)と推移。

[解説]
1.飛鳥文化ではまだ大陸の模倣の域を脱しきれていなかった。仏像の表情が異国人の風貌だったことがそれを物語る。しかし白鳳文化のころから、仏像の貌(かお)は純日本人風に変わった。大陸文化を消化し、以後わが国独自の文化として、段階をふんで次々と発展を遂げる。

〈2014立大・法・経済(経済政策)・異文化コミュ〉

Ⅰ.次の文1~3を読み、下記の設問A~Cに答えよ。解答は解答用紙の所定欄にしるせ(一部文化に関係ない部分および後半中世部分を省略)。

1.6世紀の半ばごろ( イ )天皇の時代に、百済の聖明王から、釈迦仏の金銅像や経論が公的な形で伝えられた。このとき天皇が仏への礼拝の可否を臣下に尋ねたところ、受け容れに積極的な( ロ )が、物部尾輿と対立した。587年、( ロ )の息子は尾輿の息子を滅ぼし、一族の権勢を固めていった。
 594年、(2)推古天皇は(3)三宝を興隆せよとの詔をくだした。その摂政を務める厩戸皇子が、自分に仕える渡来人系の〈 あ 〉へ、新羅から伝来した仏像を贈ったことが『日本書紀』にしるされている。

 仏教を中心とする飛鳥文化が興隆するなか、わが国にも仏像を造る者が現れた。その代表的人物が鞍作鳥であり、( ハ )金堂におかれた国宝、釈迦三尊像は彼の作とされる。

2.(4)天武・持統天皇の時代を中心とする白鳳文化は、律令国家が形成される時期のためか生気あふれる作品が多い。仏像としては、興福寺の仏頭などがある。この寺は、( ニ )の死去に際し彼の邸を私寺にした山階寺が前身であり、( ニ )の子によって平城京へ移され、藤原氏の氏寺となった。

 政変や飢饉、疫病の流行が相次ぐなか、聖武天皇は鎮護国家の思想に基づく国分寺建立の詔、大仏造立の詔をくだした。そして聖武天皇の跡を継いだ( ホ )天皇の時に、大仏の開眼供養がおこなわれた。

 東大寺の大仏は銅像の表面に鍍金を施した金銅像であるが、天平文化の時代には、( へ )や乾漆像の制作技法も発達した。( へ )は木を芯として粘土を塗り固めて造る像で、乾漆像は粘土などの原型の上に麻布を漆で幾重にも覆い固め、中の原型を抜き取って造る像である。

3.(7)奈良時代の後期、一木造が盛んになった。量感にとみ、神秘的な表現の施された作品が多く、平安時代前期には(8)密教興隆の影響もあって造立数はさらに増えた。たとえば河内長野市の〈 い 〉の国宝、如意輪観音像がある。

 末法の世が到来するとされた〈 う 〉年が近づくにつれて、浄土信仰が盛んになった。来世における極楽往生を願う貴族たちは、極楽浄土を模した仏堂を造立しだした。
 藤原頼通が宇治川のほとりに建立した鳳凰堂が代表例である。鳳凰堂の本尊の阿弥陀如来像をつくったのが、( ト )である。また( ト )の時代には。仏像の身体をいくつかのバーツに分け、大勢で別々に彫った上で組み合わせる寄木造の技法が発達し、末法思想を背景とする仏像への需要の増大にこたえた。

 

A.文中の空所(イ~ト)それぞれにあてはまる適当な語句をしるせ。

 (答:イ欽明、ロ蘇我稲目、ハ法隆寺、ニ中臣(藤原)鎌足、
    ホ孝謙、ヘ塑像、ト定朝) 

B.文中の空所〈あ~う〉にあてはまる適当な語句または数字を、それぞれ対応する次のa~dから1つずつ選べ。

〈あ〉a.観勒    b.高野新笠  c.裴世清  d.秦河勝
〈い〉a.観心寺  b.元興寺     c.法界寺  d.室生寺
〈う〉a.1016   b.1052      c.1112   d.1156

 (答:あd、いa〈カン〉、うb)

 C.文中の下線部(2)~(8)にそれぞれ対応する次の問に答えよ。
2.下線部(2)推古天皇に関連する記述として正しくないのはどれか。次のa~dからlつ選べ。

a.甥の厩戸皇子が編纂したとされる書に『天皇記』と『国記』がある
b.小野妹子が遣隋使として派遣された
c.十二階からなる冠位の制度がもうけられた
d.中国の文物を学ばせるため、高向玄理、南淵請安、玄昉を留学させた

 (答:d ※×玄昉→旻)

 3.下線部(3)三宝は、憲法十七条にも「篤く三宝を敬へ」という形でしるされている。この三宝とは何か。すべてしるせ。順序は問わない。

(答:仏・法・僧)

4.下線部(4)天武天皇に関する記述として正しいのはどれか。次のa~dから1つ選べ。

a.飛鳥浄御原令の編纂を命じた
b.額田王に『万葉集』を編纂させた
c.皇子の1人、草壁皇子を謀反の疑いで捕らえた
d.皇子の1人、有間皇子に、『日本書紀』の編纂にあたらせた

(答:a)

7.下線部(7)奈良の都への望郷の思いから、大宰府の地にて、「あをによし奈良の都は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり」と詠んだのは誰か。次のa~dからlつ選べ。

a.小野老 b.小野篁 c.小野道風  d.小野好古

(答:a〈おののお〉)

8.下線部(8)密教に関する記述として正しくないのはどれか。次のa~dから1つ選べ。
a.これを天台宗に導入した円珍の門流はのちに寺門派と呼ばれた
b.これを天台宗に導入した円仁の門流はのちに山門派と呼ばれた
c.これを日本に伝えた空海は、嵯峨天皇、橘逸勢とともに三蹟と呼ばれた
d.これを日本に伝えた空海は、庶民に門戸を開いた綜芸種智院を創設した

(答:c※三筆の誤り)

腐った三筆。

空海 嵯峨天皇 橘逸勢 三筆

 

 

 

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受領

2018-05-04 | Weblog

 


[ポイント]
1.「遙任」で代理赴任した「目代」や、「除目」で「成功」をねらう「受領」の国司は現地での収奪に励んだ。

[解説]
1.国司に任命されても赴任(ふにん)せず、目代を派遣して国務を処理させる遙任遙任国司)の制度が公認されると、上級貴族にとっても国司が利権的な職となった。

2.その一方、任国に赴(おもむ)いた国司である受領(派遣国の目代も同じく受領)の多くはあらゆる手段を用いて私腹(しふく)を肥(こ)やそうとつとめ、在地の在庁官人(ざいちょうかんじん)・郡司や有力農民たちと対立し、たびたび紛争を起こした。強欲受領としては、尾張国郡司百姓等解文藤原元命(もとなが)と、『今昔物語集』の信濃守藤原陳忠(のぶただ)とが代表的。

3.受領たちはその富をもって任免権をにぎる摂関家に賄賂(わいろ)をおくり、つぎの除目(国司など諸官の任命儀式)の際も継続して任命されること(成功)をねらった。上記の尾張国守藤原元命は、988年、国内の郡司・百姓から、その暴政を31カ条にわたり列挙した訴状尾張国郡司百姓等解文で太政官へ訴えられ、翌年、解任された。

〈2015京都大・前期

(4)下線部(b)の「少納言兼家」が摂政であった988年に郡司や有力農民が受領の非法を書きあげ朝廷に提出した訴状の名称を記せ。

(答:尾張国郡司百姓等解)

 

●平安時代(一条天皇)

 988(永延2)年 〈尾張国郡司百姓等解(文)〉

Fujiwara no Motonaga is accused of avarice and greed by Owari peasants.

苦(く)や辱め もう終わり。

         988年  受領  藤原元命 「尾張国郡司百姓等解(文)」 

 

安和の変以降、藤原氏による摂関政治は全盛期に向かい、疎外された中下級貴族は地方行政が委任された国司職に群がった。赴任した国司の最上級者は受領とよばれ、重税を課して郡司や有力農民から訴えられる者もあった。988年、尾張の国司藤原元命は、その悪政を31箇条にわたって同国の国司・百姓等に訴えられ(『尾張国郡司百姓等解(文)』)、国司を解任された。



〈2014立教大・法・経済(経済政策)・異文化コミュ

2.988年に「尾張国郡司百姓等解」によってその暴政を訴えられたのは誰か。その名をしるせ。」

(答:藤原元命)〉

 〈2013立命館・文法済営などA方式

(o)下線部⑮に関連して、受領のなかには、多くの富を得ようと厳しく徴税を行うものも少なくなかった。その悪政を郡司や百姓から訴えられ、989年に解任された尾張国の国司は誰か。氏名を答えよ。」

(答:藤原元命)〉

 〈2013首都大・前期

 国政の運営は,行政全般をつかさどる機関である[ ウ ]での公卿による審議を中心におこなわれたが,摂政・関白は天皇と[ ウ ]の間にたってすべての政務を把握し,特に諸司・諸国の官人を任命する[ エ ]など,人事において大きな権限を握った。中・下級貴族は,人事権を握る摂関家や,推挙権をもつ皇族や公卿に仕え,(b)儀式や行事,造営事業などにおいて,さまざまな奉仕をおこない,経済的利権の大きい国司への任官を求めていった。」

問1 文中の[ウ~エ]に入る人名を答えなさい。
問3 下線部(b)に関して,官職を得るため貴族社会でおこなわれたことを50字以内で答えなさい。」

(答:ウ太政官、エ除目、問3〔解答例〕私財を投じて寺社造営等を請け負い、その代償として官職を得る成功や、官職に再任される重任が行われた。(49字))〉

 

 

 

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