腐った三筆 向上か。
空海 嵯峨天皇 橘逸勢 三筆 弘仁・貞観文化
[ポイント]
1.三筆とは橘逸勢・空海・嵯峨天皇の3人である。
[解説]
1.三筆は平安初期を代表する、力強い筆蹟を特色とする3人の能筆家。3人のこの力強い書風を唐風(唐様)という。
2.空海の名筆としては、空海が最澄に送った書状『風信帖』が知られる。
3.橘逸勢((?~842))は、橘奈良麻呂の孫。藤原良房がおこした陰謀事件(承和の変)で謀反の首謀者とされ伊豆へ配流の途中、遠江で病没。その後怨霊として恐れられる。逸勢の筆と伝えられるものに『伊都内親王願文(いとないしんのうがんもん)』がある。
4.なお逸勢・空海は遣唐使で同行帰国した仲である。
〈2014立大・法・経済(経済政策)・異文化コミュ
下線部8)密教に関する記述として正しくないのはどれか。次のa~dから1つ選べ。
a.これを天台宗に導入した円珍の門流はのちに寺門派と呼ばれた
b.これを天台宗に導入した円仁の門流はのちに山門派と呼ばれた
c.これを日本に伝えた空海は、嵯峨天皇、橘逸勢とともに三蹟と呼ばれた
d.これを日本に伝えた空海は、庶民に門戸を開いた綜芸種智院を創設した」
(答:c ※三筆の誤り)〉
〈2012同志社・神商心理
【設問5】平安時代に入って最初の遺唐使の一行には、唐の仏教や文化を学んでわが国に大きな影響をもたらした最澄や空海といった僧侶がいたことは有名である。これらの僧と共に入唐して、三筆の一人と称され、後に承和の変において伊豆に流罪となる人物はだれか。この人物名を漢字で記せ。」
(答:橘逸勢)〉
〈2011文教大・全学部
804(延暦23)年 最澄・空海・(f)橘逸勢らが遣唐使に随行する
問8下線部(f)橘逸勢に関連して、この人物とともに唐風書道の名手として三筆と並び称された人物の組合せとして正しいものはどれか。次の中から一つ選べ。
1小野道風・空海 2小野道風・藤原行成
3嵯峨天皇・藤原行成 4嵯峨天皇・空海」
(答:4)