これってやはり化石? 私のライフスタイル!

ひともすなるブログなるものを、われもしてみむとてするなり

根津散策 … ドラマ「坂の上の雲」に触発されて

2012-01-11 | お出かけ
9日成人の日の祝日は 正岡子規が住んでいた子規庵を見てきました

一緒に行ったのは 友人のM

坂の上の雲のドラマの中で演じていた香川照之さんの正岡子規を見ていて 高校時代に学んだ俳句の授業をいつも思い出していました

現代国語にしても 古典にしても 国語の先生は情熱的で 話し出したら止まらないという授業でした

私が強烈に覚えているのは 正岡子規の俳句を読み解く?授業です

五七五のわずかな文字で表現されている俳句を 時代背景や人物像やその時の心情などを細かく描写しながら話す先生を 『なんで俳句一首ごときにかくも熱くなれるのだろう?』 と 俳句そのものよりも 熱く語る先生の方に興味をもっていました

ただ不思議と坂の上の雲のドラマの中の子規像と高校時代に授業で聞いていた子規像が一致していました

『そうそう 私が習った子規が このドラマの中で見事によみがえっている!』 と そんな気持ちで見ていました

Mを誘うと 彼女も同じようにドラマを見ていたので ではあのあたりをお散歩しましょうとなったのです

子規庵は 山手線鶯谷駅で下車して徒歩5分弱のところにひっそりと残っていました

入場料は五百円 中は和室二間の小さな家です

ドラマの中の子規が住んでいた家がよく再現されていたのがわかります

当時は二件長屋だったそうですが、今では子規親子が住んでいた家のみが残っています

庭は明治の頃の植栽になるべく戻すようにしているところとの話でした

黒い板塀が寄付で再現されたということでしたが、道路に面した塀はブロックです 

このブロックが少々残念でした 

運営費もおぼつかない状況で 寄付も思うように集まらず なかなか子規が住んでいた頃の状態に家周りを復元するのもままならないということでした

子規が伏せっていた部屋から庭を眺めていると 病と闘う子規の様々な思いが伝わってくるようだったのは 昔習った熱い授業のせいだったかもしれません


子規庵の向かい側は 書道博物館になっています

書道愛好家には申し訳ない考え方なのですが ついでという感じで こちらも入館しました

書道といえば 縁のない私たちには和紙に書かれたものしか思い浮かばないのですが 今回は 拓本の展示でした

とくに中村不折コレクションでは子規の書簡や不折の絵などが展示してありました

博物館の庭でそれぞれ一枚ずつ記念撮影




書道博物館を出た後は 子規も食したという笹の雪という豆腐料理の店でランチです

お店に入ると下駄番の方に 『今日は成人式ですか?』 なんて言われて Mは『まぁ 三回目の成人式かしら?』 なんて 答えていました

通された部屋からは 滝のしつらえてある庭が見えて ちょっと猥雑な鶯谷の駅近とは思えない雰囲気です

写真は自分で和える白和えの前菜



上品で濃くがあって美味しい一品でした


ランチの後は今度も子規絡みで 羽二重団子でお茶することに

日暮里方面に歩いていったところにあります

この店の支店が日暮里駅前にあり そこでは二年前にプーさんとお茶したことがあるのですが 本店は古ーい店が保存されていて 中でお茶することが出来ます

ここの庭も素晴らしい

団子屋さんの庭とは思えないちょっとした規模で、リクエストすれば庭でお茶することも出来るようでした

羽二重団子とお煎茶のセットで五百円 私は煎茶のセットを頼み Mはお抹茶セットを頼みました

お煎茶セットのほうが団子が二つ多くついていました

このあと百円バスに乗り浅草まで行って 浅草寺で初詣

相変わらず混んでいましたが 成人の日なのに思ったより振り袖姿のお嬢さんの姿が少なかったのは場所柄のせいでしょうか?

長谷川商店で下駄を買って帰りたかったものの 祝日で店休日でした (すっごく残念でした)

長谷川商店の数件手前の小さな履物屋さんで下駄を買い銀座線で帰路についた一日でした

それにしても充実した楽しい一日でした

次回は 長谷川商店を中心に出かけることをMと決めて別れました 


着物はリサイクル品で ネットで手に入れたものです

未使用品でしたが、古いものでホックの跡が胴裏に移ってシミになっていました

雪輪の柄が大好きで クリックしたのですが 結城でない紬

袖をはずし 袖幅を出し 5寸5分しかなかった袖付け寸法を6寸にし、3寸5分しかなかった身八つを4寸に直しました

衿もはずして 褄下寸法を2尺2寸近くまで長くして 衿の付け込み寸法も8分に変更と 色んなところをマイサイズに直して着やすくしたものです

温かくて暮れからずっとこの着物ばかり着ています

帯もリサイクル品の袋帯(こちらはユースド品でしたが とても状態のいいものでした)を角だしに結びました

むさしやで求めた足袋がとても履き心地がよく この日も八千歩歩いたのに まったく爪が痛くならずに快適な散策が出来ました



コメント
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