久々に新反で袷の着物を仕立てました
積もるとき(裁断前)は ドキドキ
和裁を始めた十二年前、和裁を教えてほしいと請うた教室の先生の一言は
「材料はありますか?」 でした
私は その問いをどういう風に勘違いしたのか、
「はい、本なら数冊持っています。」と、とんでもなく外れて答えたのを覚えています
そしてさらに、「仕立てる反物は持っていますか?」 と、さらに問われて やっと質問の意味がわかったのでした
またその前に 「和裁を習いたいんだけど」とトトに言ったときに、「渡している生活費の中でまかなえれば いいんじゃない」とも言われていました
いつかは仕立てたいと購入していた反物や 母が未仕立てのまま残していった反物が数点あったので、どちらの心配も私の中では問題なかったのですが、それは後々とても大事なこととわかり、折をみては縫う材料というか、着たい反物を探したり、リサイクルで仕立て上がりを見つけて 洗い張りにしたりしてきました
今回 仕立てた大島は 和裁を始めて数年たったころ、ネットの呉服屋で見つけたものです
証紙付きの紬なら ネットでも割と安心して買えると思ってのことです
また、呉服屋で購入より幾分安いのが 一番の魅力でした
紬は湯通しが必要ですが、それはお手入れをお願いしている呉服屋さんで、胴裏や八掛けも ネットショップで
もちろん 呉服屋さんで胴裏や八掛けも購入したことは何回かあるのですが、高かったり 質がいまいちだったり
ネットショップ ありがたや
ネットで安くで手に入れたといっても五ケタでは収まらなかったものです
裁断前には いろいろ考え込んでしまいました
寸法は いつもとほぼ一緒なのですが、今回は後ろ幅の取り方を変えてみました
昨年11月にアップした記事にいただいたコメントを参考にしてみました
まずは身ごろ4枚を重ねて 繰越しを移動させてから 肩から2尺下がった位置で後ろ幅を決める場合と 1尺5寸下がった位置で決める場合を 糸と物差しで比べてみました
3分ほど身幅が狭くなることがわかります
これは 前幅を決めるとき 抱き幅も狭くなるわけで、肩幅と身幅の差の傾斜は少し極端に出てしまいますが、体の薄い私はこの新しい寸法の取り方で仕立ててみることにしました
今までよりは5寸も後ろ幅の通しが長くなるのは 仕立ても幾分楽のはずです
前幅も揚げから8寸下がった位置から下まで同じ幅にしてみました
実際縫い始めると 素縫いはサクサクとはかどったのですが、衽丈の寸法で2分の狂いが生じていました
表と裏を合わせて 吊るしてみてわかったときの衝撃
袷の仕立てでは 2分の狂いは大変なこと
しかも どこで寸法を間違えたのか よくわからない
この狂いを直すのに 二日も要してしまい、完成したのは 1月半ばになってしまいました
今年は 袷を少し多めに縫って 勘を取り戻さなきゃ ‥‥ そんなことを思った一枚になりました
そして 出来上がって吊るしてみると 若干今までの仕立てより肩幅(8寸8分)と後ろ身幅(7寸8分)の差1寸の斜め具合が気になりますが、まだきちんと着てないのでなんとも言えません
袖を通すのが楽しみです
大島紬は 経糸横糸で柄を出していきますが、一元(ひともと)絣とカタス式の絣とあります
一元絣がやはり大好きなのに 最近のものはカタス式ばかり
少々モダンな柄ほど カタス式で、このよろけ柄もそうです
よく見ると Tの字が見えます
積もるとき(裁断前)は ドキドキ
和裁を始めた十二年前、和裁を教えてほしいと請うた教室の先生の一言は
「材料はありますか?」 でした
私は その問いをどういう風に勘違いしたのか、
「はい、本なら数冊持っています。」と、とんでもなく外れて答えたのを覚えています
そしてさらに、「仕立てる反物は持っていますか?」 と、さらに問われて やっと質問の意味がわかったのでした
またその前に 「和裁を習いたいんだけど」とトトに言ったときに、「渡している生活費の中でまかなえれば いいんじゃない」とも言われていました
いつかは仕立てたいと購入していた反物や 母が未仕立てのまま残していった反物が数点あったので、どちらの心配も私の中では問題なかったのですが、それは後々とても大事なこととわかり、折をみては縫う材料というか、着たい反物を探したり、リサイクルで仕立て上がりを見つけて 洗い張りにしたりしてきました
今回 仕立てた大島は 和裁を始めて数年たったころ、ネットの呉服屋で見つけたものです
証紙付きの紬なら ネットでも割と安心して買えると思ってのことです
また、呉服屋で購入より幾分安いのが 一番の魅力でした
紬は湯通しが必要ですが、それはお手入れをお願いしている呉服屋さんで、胴裏や八掛けも ネットショップで
もちろん 呉服屋さんで胴裏や八掛けも購入したことは何回かあるのですが、高かったり 質がいまいちだったり
ネットショップ ありがたや
ネットで安くで手に入れたといっても五ケタでは収まらなかったものです
裁断前には いろいろ考え込んでしまいました
寸法は いつもとほぼ一緒なのですが、今回は後ろ幅の取り方を変えてみました
昨年11月にアップした記事にいただいたコメントを参考にしてみました
まずは身ごろ4枚を重ねて 繰越しを移動させてから 肩から2尺下がった位置で後ろ幅を決める場合と 1尺5寸下がった位置で決める場合を 糸と物差しで比べてみました
3分ほど身幅が狭くなることがわかります
これは 前幅を決めるとき 抱き幅も狭くなるわけで、肩幅と身幅の差の傾斜は少し極端に出てしまいますが、体の薄い私はこの新しい寸法の取り方で仕立ててみることにしました
今までよりは5寸も後ろ幅の通しが長くなるのは 仕立ても幾分楽のはずです
前幅も揚げから8寸下がった位置から下まで同じ幅にしてみました
実際縫い始めると 素縫いはサクサクとはかどったのですが、衽丈の寸法で2分の狂いが生じていました
表と裏を合わせて 吊るしてみてわかったときの衝撃
袷の仕立てでは 2分の狂いは大変なこと
しかも どこで寸法を間違えたのか よくわからない
この狂いを直すのに 二日も要してしまい、完成したのは 1月半ばになってしまいました
今年は 袷を少し多めに縫って 勘を取り戻さなきゃ ‥‥ そんなことを思った一枚になりました
そして 出来上がって吊るしてみると 若干今までの仕立てより肩幅(8寸8分)と後ろ身幅(7寸8分)の差1寸の斜め具合が気になりますが、まだきちんと着てないのでなんとも言えません
袖を通すのが楽しみです
大島紬は 経糸横糸で柄を出していきますが、一元(ひともと)絣とカタス式の絣とあります
一元絣がやはり大好きなのに 最近のものはカタス式ばかり
少々モダンな柄ほど カタス式で、このよろけ柄もそうです
よく見ると Tの字が見えます