これってやはり化石? 私のライフスタイル!

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ウールの単の着物 ‥‥ 久留米絣に肩当て、居敷あてたっぷりと

2016-02-17 | 着物
大島紬の仕立てが終わったら、すぐに裁断してあった(1年前)のウールの単の仕立てを始めました

このウールは久留米絣で糸も太め、地厚なので、真冬用にいいなと 単だけど手持ちの裏地からキュプラの黒を使って肩当てと居敷きあてをたっぷりとつけることにしました

外から見たら同じに見える単でも、裏の始末の仕方で 要する時間は倍以上になったりします

一番簡単なのは、浴衣のような仕立て方

三つ衿部分の補強も三日月布を足すだけ、衿はばち衿 背縫いは2度縫い 縫い代の始末は耳ぐけ

そんなところでしょうか

それを基本に 肩当をたっぷり、居敷あてを後ろ身ごろ幅いっぱい、衿は広えり、縫い代は折ってくける と変えると、とたんに作業量が増えて 出来上がるまでに要する時間も変わってきます

自宅用(普段着)だからさっさと簡単に仕立て上げたい誘惑をぐっと抑えながら、今回はすべて手縫い、肩当て 居敷当てをおはしょりより上から裾ぎりぎりまでつけて、衿も広衿にすることにしました

縫い代は耳ぐけが基本

今回のウールの質感です ↓



ウールは絹物と違って、織の密度が低いので、全くの単で仕立てると、風の通りがけっこうあるのです

風が体の前から後ろへ、あるいは、後ろから前へとすーぅっと抜ける感じです

これが、単の季節だと気持ちいいのですが、袷の季節の真冬にウールの単だと いくら長襦袢で調整しても寒く感じます

それを嫌って 裏をはるとぐっと暖かさが変わってきます

多分2倍以上でしょう

なんといっても 着物自体に空気の層が出来ているわけですから

黒い裏地はたっぷりあったのですが、衿を継がずにとるほどの長さはなく、衿だけ別色に変えました ( どちらもキュプラです )

衿も広衿にすると 暖かくなりますし、胸元がふっくらして見栄えもいい (笑)

衽は 丈がぎりぎりだったので、少々心配になり カギ衽裁ちにしました

裁断までは一年前にしてあったのですが、袖丈を短くして 衽丈にまわせばよかったと 仕立てながらの反省です

かけ衿もいつもより短めになってしまうし、普段着は袖丈が短い方が何かと都合はいいものです

一年前はどんなつもりだったのか

ほかに留意したことは、今回は裏地の幅を表地の反物幅より5cmほど広めに切ったこと

こうすることで、脇の表地の縫い代の耳ぐけを省略して、裏地で挟み込んでおりぐけに出来るからです

前回は表地と同じ幅に切ってしまい、表地の脇の縫い代を耳ぐけしたあとに、さらに裏地の折りくけをするはめになって 改善点だとメモっていました

居敷あてのない上の部分は耳ぐけです



そして ここ数回やっている衿肩あきのしるしつけで仕立てました

繰越しを8分にして 衿のつけ込みも8分とするヘラ付け方法です

このことは、説明するには少々長くなるので 次回にしたいと思います



コメント (2)
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