開聞岳は下部がコニーデ(成層火山)上部はトロイデ(鐘状火山)だそうで この辺りから様子が変ってきたところを見るとトロイデ火山に入って来たか?
ごろごろした岩をまたいでまたいで 岩渡りの様子の歩き方を強いられるようになった。木々も低くなり展望はこの上ない。
おお~ 長崎鼻と佐多岬がいっしょに見える。 こんな高いところから南の海を見ている。 何と言うことだろう。
見上げると ツツジのような木の向こうに帽子のようなこんもりが見える
あそこが頂上だろうか? もう少しだね 頑張らないと。
岩を登ったり降りたりしていると 仙人洞とよばれる岩塊の道に入る。穴ぼこいっぱい足を滑らせたら大変。
暗くてよく見えないけれど 穴の中は深い。 石や 棒をつっこまないで と書かれるとやりたい人がいるのかいろんなものが入っている。 罰あたるに
孝徳天皇の頃開聞岳の北麓の「岩屋」にある観音堂は 山伏達の修行所として諸国からの出入りが多く開聞宮の社人達も山伏と成ってここから修行に出掛けていたらしい。
この洞窟は開聞岳が噴火したときに溶岩がせり上がって出来たもので 商業の場に使われていたそうな
いかにもという感じの 何処まで穴が続いているのか解らない世界でした。
ずっと岩をまたぐだけで進んできたのでほとんど高度を稼げない。 そして九合目には少し心配な場所があった。
本や ウェブ上のレポを見ると九合目には長い長い梯子がかかっている。 見上げるようなその写真を見てから この登山に一つの不安材料を作ってしまっていたのでドキドキ
9合目 ここに例の梯子があるはず。でも ここでは無かった。
その代わりに・・・と言うわけでは無いが 眼下に 今までとは全く違う景色が開けている。
ほぼ時計回りに一周したらしく枕崎方面の景色が広がっていた。右は池田湖? 左奥に見えるこんもりした山は矢筈岳?
嬉しくなってあの梯子のことをすっかり忘れていた。