【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

永岡浩一さんからの通信

2022-10-15 21:37:40 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】

文化放送ラジオ ロンドンブーツ1号2号田村淳のニュースクラブ(2022/10/15) 木村草太 ロシアのデタラメ住民投票から、民主主義は多様な意見が尊重されるべきこと、コロナとインフルエンザ対策の問題点、DVからの保護と嫡出推定の現時点での改善と問題点を語る



 永岡です、文化放送ラジオの、ロンドンブーツ1号2号田村淳のニュースクラブ、今週の気になるニュースは憲法学者の木村草太さんでした。弁護士の正木裕美さん、アナウンサーの砂山圭太郎さんも同席でした。

 来週17日のNHKのFM、ベストオブクラシックでスイスのヴェルビエ音楽祭の模様が放送、日本でもよく指揮するジャナンドレア・ノセダの指揮で、ロシア音楽のもの(https://www4.nhk.or.jp/bescla/ )、ウクライナへの祈りという曲もあり、メインはショスタコーヴィチの交響曲第4番、この曲はショスタコーヴィチが1936年に作曲、マーラーの要素を取り入れた前衛的なものですが、この時にショスタコーヴィチはスターリンに批判されて(社会主義リアリズムという、要するにオーソドックスな作品しか書くな、前衛的な作品はダメ、というとんでもないもの、ただ今の日本も同様です)窮地に陥り、この曲の初演を断念して封印、その後1938年に有名な交響曲第5番(これはベートーヴェンの運命のロシア版みたいなオーソドックスな曲、長寿ドラマ、部長刑事のテーマ曲にもなった)を作曲してスターリンに褒められて窮地を脱したもの、そしてこの交響曲第4番は25年後の1961年、スターリンの死後、雪解けの時期の指揮者コンドラシンが楽譜を見つけて初演した問題作で、コンドラシンはその後ショスタコーヴィチの15曲の交響曲全曲をモスクワ・フィルと録音して、オランダに亡命、ショスタコーヴィチの作品にはソ連当局ににらまれた作品がいくつかあり、それらを演奏、録音した音楽家は大抵ソ連から亡命したほど、このコンサートはおそらくプーチン大統領のウクライナ侵攻を想定した選曲のコンサート、よろしかったら皆さん聞いてください。

 木村さん、注射が苦手(笑)、気合を入れて…とツイッターとされたもの、痛くない注射より針のない注射が欲しい、蚊も嫌い(笑)と注射ポエム(笑)、医師から注射は痛い、入るとさらに痛い(笑)、言わなくてもいい、それでインフルエンザとオミクロンのワクチンを打ち、正木さんかわいい(笑)、木村さん、ツイートを誤植か、ともかく注射苦手だそうです。

 今週のニュースから、木村さん気になったものは、マイナンバーカード、円安、ケチ田総理電力業界に働き掛け、ロシアの4州併合に国連総会で非難決議、イプシロン打ち上げ失敗、コロナとインフルのもの…があり、木村さん、ロシアの4州併合は無茶苦茶、国際法違反、安保理はロシア拒否権、そして国連総会、ロシアはどうして戦争か、「共和国」の防衛のため、併合はおかしい、それも4つの州併合、ロシアの言い分は2月からぶれて、武力による領土は国際法違反、国連総会で3月にも非難決議、そして賛成はさらに増えて、ロシアへの怒りは増えている。淳さん、プーチン大統領はそれを織り込み済みと説かれて、木村さん、どちらに転ぶかわからない国もあり、3月より賛成の増えた意味はあり、そしてロシアは一応住民投票をして、しかしそれも銃で脅して9割以上賛成、しかし住民投票で9割以上の賛成は異常、ナチスのオーストリア併合と同様、あるいはヒットラーの総統就任も同様、住民投票では賛成が圧倒的はおかしい。逆に7割~6割だと脅しておかしいものだと説かれて、何かしらの手があったもの、自由にしたら負ける、6割にするのは困難。正木さん、ウクライナの国民は賛成しないと殺されると数時から伝わる、木村さん、民主主義は様々な意見があるのが健全、賛成ばかりはおかしい。

 そして、コロナとインフルエンザ同時流行、免疫が落ちてこれだと問題、昨年はインフルエンザの流行は少なく、インフルエンザの免疫は問題、同時だと発熱外来逼迫、高熱だと、コロナか他のものかの判定で大変、インフルエンザの場合発熱で、振り分けは大変。淳さんも熱でコロナかインフルエンザか大変だと説かれて、木村さんは自己検査キット、他方子供は発熱外来にするもの。正木さん、コロナの検査キットについて、一度使うと信頼性はあるが、選ぶのは経験がないと大変、医療従事者が実際に使うものだというのは一般人は大変、淳さんも検査キットは大変、木村さん、マスクと手洗いは必須、砂山さん、オーストラリアだとインフルエンザで大変だと説かれて、木村さん、1日30万人、コロナ前の大変な時期に近いと説かれました。



 木村さんの、さらに気になるニュースは、DV保護法制の整備、今あるのは物理的な暴力のDV、そして精神的なDVも入れて、これは進めるべき。淳さん、精神的な暴力の認定を問われて、木村さん、どういう言葉かで、体の暴力も認定は難しく、殴られても証拠は大変、精神的なDVも怒鳴ったかどうか認定は今だと困難で、認定は必要。正木さんも精神的なDVは被害も大きく、木村さんの言われるように認定は難しいがされるべき。木村さん、そして嫡出推定の改正が閣議決定、これは父親と子供の親子関係は、母親だと認定はすぐ、父親は認知だが、母が結婚していると、配偶者と自動的に親子関係というのが嫡出推定、配偶者の子供を産むと夫の子、しかしこれがDV被害で、避難すると、結婚から避難、新しいパートナーの子供でも法律上は離婚していない、離婚後300日は前の夫の子供になってしまうのが嫡出推定、そのため出生届を出さず戸籍なし、そのために子供が学校に行けず、存在が把握されず保護されないもので、改正後、母親が結婚したら今の夫の子供になるのは大きな前進。淳さん、DVで逃げてもDV男は300日追われるものだと説かれて、木村さん、まだ足りないものもあり、母親が新しいパートナーと結婚しないと逃げきれず、そもそも形式的に婚姻だと嫡出推定は働き、これは問題。正木さん、離婚に手続きや時間がかかり大変だと説かれて、親子関係の確定は、カバーされない部分があり、しかしこれで救われる子供は増えて、一歩前進、正木さんはこのニュースに喜んだものの、まだ課題あり。淳さん、木村さんの指摘される法律の問題点、まだ進み切れないものが多いと説かれて、木村さん、嫡出推定は様々な人間に影響、法律家は少しずつ変えるべきと考えて、そして改正にコストもかかり、嫡出否認、あなたの子供でないというのは今は夫からしかできず、それを母親や子供からできるようにするのは前進でもコストがかかり、消極的になる。淳さん、DNA鑑定で科学的に立証されても法的にアウトかと説かれて、木村さんその通り、しかし前進は意味があると説かれました。ツイッターではコロナ対策は自助ばかり、あるいは憲法学者と弁護士のいる番組は強く、嫡出推定のことがよくわかったと反応がありました。11/3に都立大学で家族と憲法のイベントもあり、オンライン参加OK、対面は申込が必要だということです(https://tmu-alumni.jp/information/2022/09/751.html )。この嫡出推定は家制度崩壊の一つ、木村さんのわかりやすい解説、貴重でした、以上、木村草太さんのお話でした。