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それでも、日本人は「戦争」を選んだ

明治以来、日清・日露をはじめ四つの対外戦争を戦った日本の指導者、軍人、官僚らが、どんな国家像を描き、それでもなお参戦やむなしの判断を下したか、その論理を支えたものは何だったのか…という問いを、神奈川県の私立・栄光学園の中高生らに2007年の暮れからお正月にかけ5日間にわたって行った講義を元にした『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子/著)





満州国を巡って、「日本の主張が認められないならば国際連盟脱退はやむをえない」とした「国際連盟脱退演説」で知られる松岡洋右も、紹介された「手紙」を読むと、実に真っ当な外交官だった側面もあって、加藤先生の講義を聴いた中高生らと一緒になったつもりで、なぜ日本人は「戦争」を選んだかを考えさせられる好著。元の本は2009年の出版だが、いささかも古さを感じさせない

著者の加藤陽子さんは、東大で教鞭をとる近現代史が専門の歴史学者で、菅義偉首相から学術会議への任命拒否された6人の一人として記憶も新しい方です。
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