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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

JIN-仁- 第6話~戦争・革命は必要悪?

2011年05月23日 | 大河ドラマ・時代劇
 戦争、革命……、戦うことは必要悪なのか?
 歴史の永遠のテーマですね。

 最近のことでは、ビン・ラディンの殺害。
 テロを根絶するにはやむを得ないことなのかもしれませんが、一方で、仁(大沢たかお)が語るように「暴力は暴力を生むだけ」というのも正しい。
 現にアメリカ社会では報復を怖れる声があがっている。

 私見を言えば、戦争、革命というのは世界を大きく変える手術・劇薬の様なもの。
 病を根絶するには一番てっとり速い方法。
 一方、仁の言う平和路線は、話し合いを繰り返し、少しずつ世界を変えていく時間のかかる方法。
 列強の脅威が迫っている中、時間をかけていられない幕末にあっては、龍馬(内野聖陽)の方法こそが現実路線で、仁は<きれいごと>なのかもしれない。

 それにしてもこの作品、先週は『神と人間の宗教論』を語り、今週は『戦争論・革命論』を語り、すごいですね。
 しかも理屈だけを語るのではなく、葛藤・感情もしっかり描いている。ドラマになっている。
 龍馬が握りしめていた<血だらけの弾丸>なんて、小道具として今回の話をすべて集約しておりますし。

 無尽灯を作った田中久重の話も的確。
 「時代という渦巻きの中にいて、自分がどこにいるのかわからなくなっている。目的地を見失っている」
 そして仁にこう語る。
 「あなたが自ら光る光になって、目的地を見失っている友人を導きなさい」
 それがラストの電球に繋がり、物語の語り口として見事。

 ちなみにこの田中久重って<からくり儀右衛門>のことですよね。(間違っていたらすみません)
 とすると、現在の東芝の創始者。
 この番組のメインスポンサーは東芝だから、ここで見事に繋がった。
 仁が電球を渡したから、久重が電球を発明して東芝が出来、その東芝が「JIN」のスポンサーになっている。
 まさに歴史の因果!?


コメント (13)
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