平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ブラタモリ~江戸城外堀。上智大学グラウンドはお堀だった!

2012年01月05日 | 東京探訪
 昨年の『ブラタモリ』で<江戸城外堀>を紹介していた。
 四谷~市ヶ谷~飯田橋のお堀って、外堀の名残だったんですね。
 外堀にはそれぞれ名前が付けられていたらしい。
 四谷~市ヶ谷~飯田橋のお堀で言うと、弁慶堀~真田堀~新見附堀~市ヶ谷堀~牛込堀。

 このお堀のほとんどは、江戸の川(紅葉川)や谷を利用して造られたものらしいが、中には台地を削った箇所もあるらしい。
 真田堀がそうだ。
 真田堀は現在で言うと、上智大学の運動グラウンドの部分。
 総武線の車窓から見えるあの平らなグラウンドは、実は真田堀を埋めて造られたものなのだ。

 番組はこうした外堀の痕跡を追っていく。
 市ヶ谷にある<亀岡八幡宮>周辺は、外堀沿いにあった江戸の門前町で歓楽街などもあり賑わっていたらしい。
 ちなみにこの亀岡八幡宮は、江戸城の裏鬼門を守る神社で、鎌倉の鶴岡八幡宮から分祀されたものとのこと。<鶴>と<亀>である。
 また、飯田橋には城壁の名残があるらしい。
 牛込見附。
 江戸城に通じる牛込門があった場所で、かつては敵の侵入を防ぐために高麗門と櫓門が枡形の配置されていた。
 番組では橋のたもとにある御影石で造られた城壁跡を紹介していたが、すぐ近くに残っているんですね、こういうものが。

 さて、このように存在していた江戸城外堀だが、明治時代になると、この外堀沿いは鉄道として利用されたようだ。
 甲武鉄道。
 もともとは八王子と新宿を結ぶ鉄道だったらしいが、これが新宿から牛込まで伸びた。
 つまり現在で言う総武線・中央線である。
 この沿線にも甲武鉄道の痕跡があった。
 四谷にある御所トンネルは現在も電車がその中を通っている現役のトンネルで、煉瓦造り、その上には笠石が置かれている。
 まさに明治の建物だ。
 鉄橋も健在だ。
 明治時代にドイツ製の鉄橋が現在も使われている。
 甲武鉄道の牛込駅の名残もあるらしい。
 現在はピザ屋さんとクリーニング屋さんが軒を並べているが、そこには石組みの名残があり、かつては牛込駅が存在していた。

 こんなふうに見ていくと、四谷~市ヶ谷~飯田橋の風景が違って見えてきますね。
 江戸時代は寺社町などがある江戸城の外堀で、明治時代は蒸気機関車の甲武鉄道が走っていた。
 上智大学のグラウンドはかつてはお堀で、それは台地を削る大工事で造られたものだった。
 さまざまに想像力をかき立てられます。
 見えないものが見えてくる。
 それってすごいことだと思います。

 『ブラタモリ』は毎週木曜・夜10時からNHKで放送。
 タモリさんのゆる~い脱力トークがいやされる。
 相方の久保田アナも最近ボケ度が増して、楽しくなった。


コメント (2)
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