探偵というのは素敵な商売ですね。
美女と大金持ちとギムレット。
自分の美学に生きる男。
マーロウ矢木(高橋克実)の場合は、お金がなくてムギレットですけどね。
しかし、自分がそうだと思えば、カラオケスナックは小洒落たバーになり、ムギレットはギムレットになる。
探偵の美学はこんなせりふにも。
「隠しておくべき真実を心に秘めておけるのが探偵」
探偵の行動論理は<依頼人の利益・幸せ>にある。
依頼人が不幸せになる真実なら明らかにしないし、不利益になる真実であれば口にしない。
これは刑事の論理とは違っている。
刑事はどんな真実であっても明らかにする。法に照らし合わせて判断する。
なので右京(水谷豊)は言う。
「刑事は探偵と違って、私情で動くわけにはいきませんから」
ということで、刑事という仕事にはロマンがありませんね。
特に右京さんは、ある意味非情。
一方、探偵の中には、メトロポリタン・リサーチの樋本晃一(鈴木省吾)のような人物もいる。
樋本は明らかにした真実を自分の利益のために使う男。
これはマーロウ矢木の探偵の美学とは反する。
マーロウの言葉を借りれば、「探偵の風上に置けない男」。
まったくロマンがない。
マーロウの美学はこんな所にも。
自分がスタンガンで気絶させられ監禁されたにもかかわらず、それを告発しない。
告発することは、依頼人の利益に反するからだ。
また、バーテンダー稲尾(矢柴俊博)に対しても結婚相手の佳美(陽月華)にダマされていたことを語らない。
語れば傷つくし、稲尾には甘美な愛の幻想の中で生きてほしいと思ったからだ。
このあたり行動として、実にカッコイイ!
自分の美学に生きる男・マーロウ矢木。
ラストで右京と神戸(及川光博)がギムレットを飲みに行くのは、そんな探偵に対するオマージュ(敬意)か。
心優しき名探偵に乾杯!!
※追記
冒頭の特命係でのマーロウ矢木と神戸のやりとり。
赤くひっくり返っている神戸尊の名札を見て、マーロウは「かんべそん」と読む。
すると神戸は「たけるです」と訂正する。
これはおそらくアドリブだろう。
高橋克実さんのアドリブのフリに対して、及川さんが見事に応えた。
こういう推理をしてみるのもドラマを見る楽しみですね。
美女と大金持ちとギムレット。
自分の美学に生きる男。
マーロウ矢木(高橋克実)の場合は、お金がなくてムギレットですけどね。
しかし、自分がそうだと思えば、カラオケスナックは小洒落たバーになり、ムギレットはギムレットになる。
探偵の美学はこんなせりふにも。
「隠しておくべき真実を心に秘めておけるのが探偵」
探偵の行動論理は<依頼人の利益・幸せ>にある。
依頼人が不幸せになる真実なら明らかにしないし、不利益になる真実であれば口にしない。
これは刑事の論理とは違っている。
刑事はどんな真実であっても明らかにする。法に照らし合わせて判断する。
なので右京(水谷豊)は言う。
「刑事は探偵と違って、私情で動くわけにはいきませんから」
ということで、刑事という仕事にはロマンがありませんね。
特に右京さんは、ある意味非情。
一方、探偵の中には、メトロポリタン・リサーチの樋本晃一(鈴木省吾)のような人物もいる。
樋本は明らかにした真実を自分の利益のために使う男。
これはマーロウ矢木の探偵の美学とは反する。
マーロウの言葉を借りれば、「探偵の風上に置けない男」。
まったくロマンがない。
マーロウの美学はこんな所にも。
自分がスタンガンで気絶させられ監禁されたにもかかわらず、それを告発しない。
告発することは、依頼人の利益に反するからだ。
また、バーテンダー稲尾(矢柴俊博)に対しても結婚相手の佳美(陽月華)にダマされていたことを語らない。
語れば傷つくし、稲尾には甘美な愛の幻想の中で生きてほしいと思ったからだ。
このあたり行動として、実にカッコイイ!
自分の美学に生きる男・マーロウ矢木。
ラストで右京と神戸(及川光博)がギムレットを飲みに行くのは、そんな探偵に対するオマージュ(敬意)か。
心優しき名探偵に乾杯!!
※追記
冒頭の特命係でのマーロウ矢木と神戸のやりとり。
赤くひっくり返っている神戸尊の名札を見て、マーロウは「かんべそん」と読む。
すると神戸は「たけるです」と訂正する。
これはおそらくアドリブだろう。
高橋克実さんのアドリブのフリに対して、及川さんが見事に応えた。
こういう推理をしてみるのもドラマを見る楽しみですね。