犯人グループに囚われの身になって奮闘する神戸(及川光博)。
伝言メモを書き、ライターを盗み、鉄格子を削る。犯行声明映像では口パクでメッセージを送る。
実に面白い<サスペンスもの>になっている。
右京(水谷豊)は推理担当。
神戸が行方不明になったことから、防犯カメラを調べ、殴られたバス運転手の血痕を発見。
オペラの半券や現場に落ちていたボタンの指紋から犯人を特定。
ほんの小さな手がかりから犯人を追い込んでいく描写は<推理もの>として実に見事だ。
暗号解読もある。
『町田NC 橋下NC メガD品』
これの意味するものは何か?
<警察もの>の要素もある。
警察庁警備局と警視庁の対立。縄張り争い。
右京は叫ぶ。
「捜査方針ではありません! 人の命の問題です!」
警察捜査というものが実は地道なものであるということもわかる。
半券の指紋照合。
徹夜をしてのテロリスト・草壁彰浩(吉田栄作)の資料の読み込み。
蒲田の倉庫や神戸たちのいる廃屋を一軒一軒、しらみつぶしに当たっていく。
本当に手間のかかる地道な作業だ。
そして、これらの描写が作品を見事な<警察もの>にしている。
キャラクターも。
大河内管理官(神保悟志)は絶対に神戸のことが好きですね。
裏返った神戸の名札を見て、自分も資料の読み込みを手伝うと言う。
年明けの3日には、剣道、もしくは柔道のお手合わせをするそうだし、神戸×大河内でボーイズラブな小説を書けそう!
伊丹(川原和久)も芹沢の彼女とのツーショット年越し写メに「何だこれ、バカ丸出し!」と叫ぶ。
作家のキャラクターへの愛を感じます。
今回はデジタル社会を感じさせた。
犯行声明の映像を簡単に自由にたくさんの人に見せることが出来る。
平野亮太(遠藤雄弥)が銃で脅されている映像を祖父・朝比奈源一郎(大林丈史)に送りつけることも出来る。
ツイッターや掲示板で、神戸が刑事であること、警察が蒲田の倉庫を探していることがわかってしまうし、犯行声明文もテレビの音声をつなぎ合わせて作ったもののようだが、パソコン上で普通の人が簡単に作れる。
こうして見ていくと、現代はまさに大量情報化社会である。
これらの大量の情報やツールを利用して犯罪を行ってくる犯人に対処する警察は大変であろう。
指紋照合システムや防犯カメラはデジタルの恩恵だろうが、一軒一軒しらみつぶしに倉庫を探していく捜査手法はまだアナログだ。
海外ドラマの『24』とかだと、衛星や通信傍受などに拠って犯人を追い込んでいくのだが、日本ではそこまでは至っていないようだ。
あとは犯人・草壁彰浩(吉田栄作)と速水智也(斎藤工)の主張。
草壁は、周辺国の軍事力拡大を憂い、平和ボケした日本人に警鐘を鳴らすというもの。
速水は格差社会。持てる者はますます富んでいき、持たざる者はますます奪われていくという現実。
確かに現実はそのとおりなのかもしれないが、政治も言論も無力ですね。
われわれもどうしていいかわからない。
投票に行き、ブログみたいな形で違うと思うことを発信していくしかない。
速水が言うとおり、「俺たちが何をしたって、この世界は変わらないんですよ」という思いに囚われている。
サブタイトルの「ピエロ」は、おどけた姿の裏に隠れている暗い憎悪の比喩。
同時に、変わらない世界に戦いを挑んだ道化者の意味も込められている。
このピエロ(草壁・速水)の姿をわれわれはどう考えるか?
伝言メモを書き、ライターを盗み、鉄格子を削る。犯行声明映像では口パクでメッセージを送る。
実に面白い<サスペンスもの>になっている。
右京(水谷豊)は推理担当。
神戸が行方不明になったことから、防犯カメラを調べ、殴られたバス運転手の血痕を発見。
オペラの半券や現場に落ちていたボタンの指紋から犯人を特定。
ほんの小さな手がかりから犯人を追い込んでいく描写は<推理もの>として実に見事だ。
暗号解読もある。
『町田NC 橋下NC メガD品』
これの意味するものは何か?
<警察もの>の要素もある。
警察庁警備局と警視庁の対立。縄張り争い。
右京は叫ぶ。
「捜査方針ではありません! 人の命の問題です!」
警察捜査というものが実は地道なものであるということもわかる。
半券の指紋照合。
徹夜をしてのテロリスト・草壁彰浩(吉田栄作)の資料の読み込み。
蒲田の倉庫や神戸たちのいる廃屋を一軒一軒、しらみつぶしに当たっていく。
本当に手間のかかる地道な作業だ。
そして、これらの描写が作品を見事な<警察もの>にしている。
キャラクターも。
大河内管理官(神保悟志)は絶対に神戸のことが好きですね。
裏返った神戸の名札を見て、自分も資料の読み込みを手伝うと言う。
年明けの3日には、剣道、もしくは柔道のお手合わせをするそうだし、神戸×大河内でボーイズラブな小説を書けそう!
伊丹(川原和久)も芹沢の彼女とのツーショット年越し写メに「何だこれ、バカ丸出し!」と叫ぶ。
作家のキャラクターへの愛を感じます。
今回はデジタル社会を感じさせた。
犯行声明の映像を簡単に自由にたくさんの人に見せることが出来る。
平野亮太(遠藤雄弥)が銃で脅されている映像を祖父・朝比奈源一郎(大林丈史)に送りつけることも出来る。
ツイッターや掲示板で、神戸が刑事であること、警察が蒲田の倉庫を探していることがわかってしまうし、犯行声明文もテレビの音声をつなぎ合わせて作ったもののようだが、パソコン上で普通の人が簡単に作れる。
こうして見ていくと、現代はまさに大量情報化社会である。
これらの大量の情報やツールを利用して犯罪を行ってくる犯人に対処する警察は大変であろう。
指紋照合システムや防犯カメラはデジタルの恩恵だろうが、一軒一軒しらみつぶしに倉庫を探していく捜査手法はまだアナログだ。
海外ドラマの『24』とかだと、衛星や通信傍受などに拠って犯人を追い込んでいくのだが、日本ではそこまでは至っていないようだ。
あとは犯人・草壁彰浩(吉田栄作)と速水智也(斎藤工)の主張。
草壁は、周辺国の軍事力拡大を憂い、平和ボケした日本人に警鐘を鳴らすというもの。
速水は格差社会。持てる者はますます富んでいき、持たざる者はますます奪われていくという現実。
確かに現実はそのとおりなのかもしれないが、政治も言論も無力ですね。
われわれもどうしていいかわからない。
投票に行き、ブログみたいな形で違うと思うことを発信していくしかない。
速水が言うとおり、「俺たちが何をしたって、この世界は変わらないんですよ」という思いに囚われている。
サブタイトルの「ピエロ」は、おどけた姿の裏に隠れている暗い憎悪の比喩。
同時に、変わらない世界に戦いを挑んだ道化者の意味も込められている。
このピエロ(草壁・速水)の姿をわれわれはどう考えるか?