イスラム国日本人殺害を受けての2月7日の産経新聞・産経抄の記事。
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『仇を取ってやらねばならぬ、というのは人間として当たり前の話である』(笑)
ついに、こんな言論が一般の新聞に出るような時代になったか……。
今まではネットの世界だけの話かと思っていたのに……。
今回の安倍首相の失策を告発している週刊誌やスポーツ紙の方が、しっかりジャーナリズムしている。
というわけで、この記事に敢えて乱暴に反論する。
そんなに仇を討ちたいならこの記事を書いた記者さんがシリアに行ってやって下さい。
少なくとも亡くなられた後藤さんは仇討ちなんて望んでいないしょうね。
憎しみが憎しみを呼んで泥沼の殺し合いになることを一番嫌っていたのが、後藤さんだから。
自分の死がこんな言論に利用されたと知ったら、一番悲しむのは後藤さん。
そもそも、こういう威勢のいいことを言うやつほど、安全な所にいるのである。
実際、<仇討ち>に行って戦闘をおこない、殺されるかもしれないのは自衛隊の方々。
いいよね、自分は酒を飲み、美味しいものを食べながら「やれ!やれ!」って言っていればいいのだから。
こちらも巻き込まないでほしいな。
もうすでに、安倍首相の<積極的平和主義>とやらで、巻き込まれているけど。
今回のことで、海外の日本人はどこにいても狙われることになった。
こちらにいてもテロに巻き込まれる可能性が。
そして戦争になれば、<戦争特別税>みたいな税金を取られるのかな?
貯金のある人はお国のために<戦時国債>を買えと言われる。
それで、どことは言いませんが、軍事企業は大儲け。
今でもそういう空気がありますけど、「国が一丸になっている時に政府批判をするとは何事だ! 非国民だ!」ということになり、言論統制。
おまけにテロリスト対策のために監視が強化され、警察国家の誕生。
安倍さんは考えが浅いから「そんなことはない」と否定するかもしれませんが、今の安倍内閣がやっていることを進めていけば、確実にそういう社会がやって来る。
特に日本は欧米と違って、同調圧力が強いですからね。
決して、異論やマイノリティの意見を許容する欧米のような社会にはならない。