イスラム国事件で<報復>を、などという言説がある。
安倍首相は<積極的平和主義>とやらで、自衛隊を海外で戦争させたくて仕方がないらしい。
亡くなられた『アンパンマン』のやなせたかし先生は、こんなことを言っている。
「困っている人を助けること。ひもじい思いをしている人に、パンの一切れを差し出す行為を「正義」と呼ぶのです。なにも相手の国にミサイルを撃ち込んだり、国家を転覆させようと大きなことを企てる必要はありません」
やなせ先生の言うとおり。
今まで日本はこれをやって来たのにね。
それなのに今は金儲けのために武器を輸出し、「正義」のために軍隊を派遣しようという動きがある。
ドラマ『学校のカイダン』第5話で、主人公ツバメ(広瀬すず)はこんなことを言っていた。
「相手が棒を持ち、わたしも棒を持っていたとしても、わたしはやり返さない。
この棒でできることは他にないかと考えたい」
そして、ツバメはこの棒でカレーライスを作り始める。
やなせたかし先生、『学校のカイダン』のツバメ。
期せずしてふたりは同じことを言っているわけだが、エンタテインメントのスタンスはこれである。
話は少し変わるが、こんな言葉もあった。
「裕福な人が戦争を起し、貧乏な人が戦争で死ぬ」ジャン=ポール・サルトル
安倍首相やその取り巻きの大企業のおじさんたちは、皆、裕福な人たち。
サルトルの言葉が正しいとすれば、彼らは戦争をしたがっているのだが、どうだろう?
僕には、サルトルの言葉が結構、正しいように思える。
安倍首相は日本を戦争できる国にして<誇り>を取り戻したいようだし、経済界は戦争で<大儲け>したいようだし。
それで被害を受けるのは、われわれ国民や他国の弱い人々。
これが杞憂であってくれればいいのだけれど。
少なくとも上の連中の言動を疑うことを忘れてはならないと思う。