平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

夫婦別姓判決と、次世代の党の党名変更で考えた~日本の伝統って何だろう?

2015年12月23日 | 事件・出来事
 次世代の党が党名を「日本のこころを大切にする党」に変更したらしい。
 これに対して、ホリエモンはツィッターで、<うわー笑>。
 確かに、この党名でどれくらいの人が共感するのだろう?

 そもそも<日本のこころ>とか<日本の伝統文化>とは何か?
 たとえば、先日、夫婦別姓で最高裁の判決が出来た時に報じられたが、夫婦同姓になったのは1898年(明治31年)に民法が改正されてからで、それ以前は夫婦別姓が当たり前だったらしい。
 確かに、源頼朝の奧さんは北条政子だったし、平安時代では、藤原の姫様たちは結婚しても藤原を名乗っていましたしね。
 それに1891年(明治24年)の民法では、夫婦は別姓にせよ、と定められていた。

 このように、現在、われわれが<日本の伝統文化>とか言っているものには明治以降に定められたものが多い。
 日本人が勤勉だというのも疑わしい。
 落語を聴いたり、杉浦日向子さんの本を読んだりしていると、江戸時代の人たちは遊んで暮らすのを第一にしていたことがわかる。
 おそらく勤勉であれと定められたのは、富国強兵の明治以降であろう。
 つまり、現在、日本の伝統文化なるものを語っている人たちは、わずか100年前の、明治以降の価値観を有り難がっているわけだ。
 で、僕は江戸時代を愛する者なので、富国強兵の息苦しい明治はあまり好きでない。
 歌舞伎や寿司や浮世絵など、世界が評価する文化を生み出したのも江戸時代。

 文化や価値観というのは時代と共に変わるもの。
 平安時代はふくよかな女性が美人とされたのに、今はスリムな女性がもてはやされている。
 で、日本人というのは、実は過去を簡単に捨ててしまう。
 江戸時代から明治へのあの変転。
 大日本帝国は一夜にして戦後日本になってしまった。
 鬼畜米英はあっと言う間にアメリカ万歳に。

 だから安倍さん、くれぐれも戦前に戻ろうなんて言い出さないで下さいよ。
 あなたが信じている価値観なんて、たかだか100年前につくられたものなんですから。
 ところが現在、安倍自民党は道徳教育や憲法改正で、戦前的な価値観を復活させようとしている。
 「日本のこころを大切にする党」の人たちもね、
 では、あなたたちが考える「日本のこころ」とは何なのか、教えて下さい。
 もし、和とか言い出すのなら、中韓に対する拝外主義的な言動はやめましょうね。

コメント
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