平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

僕のヤバイ妻~過剰な愛の怖ろしさ、そして邪悪な意思のシナリオどおりに踊らされる主人公

2016年04月20日 | 推理・サスペンスドラマ
『僕のヤバイ妻』っていうタイトルだからラストのオチは予想できましたが、誘拐は、夫・望月幸平(伊藤英明)とその愛人・北里杏南(相武紗季)を陥れるための自作自演だったんですね。
 すべては妻・真理亜(木村佳乃)のシナリオどおりで、幸平や警察はそれに踊らされていた。

 全体を通して言えることは、<過剰な愛は怖ろしい>。
 愛は憎に変わり、執着に変わる。
 幸平が心変わりした<レシピのエピソード>も、ちょっと引いてみれば怖ろしいですしね。
 夫が喜んでくれた料理に、いちいちコメントつけて、☆で評価するなんて、ちょっと異常。
 姪に鍵を渡して、幸平に読ませたのもシナリオどおり。

 注目は今後の展開。
 今回の第1話で、作品としては、オチがあって成立しているので、今後どう発展させるのか?
 さらに愛憎渦巻くドラマになるのか、グダグダになるのか?

 脚本は黒岩勉さん。
『ライアーゲーム』『ストロベリーナイト』『ようこそ、わが家へ』……サスペンスを書かせたら、今、一番上手い人だと思う。
 今作も、誘拐、毒殺、浮気、マスコミ報道、ご近所、謎の人物(佐々木蔵之介さん)など、サスペンスのあらゆる要素が詰め込まれていた。
 主人公もサスペンスでは定番の<巻き込まれ型>で、警察から追われ、妻からもジワジワと首を絞められることになる。

 邪悪な意思のもと、その手のひらの上で転がされる人間たち。
 これは現代の新たな恐怖ですね。
 われわれだって、マスコミ報道などに踊らされて、権力者や一部の人間の意向に添うように誘導されているのかもしれない。

コメント
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