平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

あさが来た~道楽者でお気軽で、やわらかい心の新次郎、あさを慰めるために雨を降らせる

2016年04月01日 | 大河ドラマ・時代劇
 人が亡くなった時、他人からどう評価されるかは興味深い。

 新次郎(玉木宏)の場合は、
「道楽者」
「ふらふらしてお気楽な人生やったな」

 千代(小芝風花)はこれに怒るが、他の加野屋の人たちは笑って、
「そない言われていた方が(新次郎は)うれしい」
「『それこそ、わてですがな』と言いそう」

 <道楽者で、ふらふらしてお気楽な人生>
 現実は、そんな人生をおくろうとしても、なかなか出来るものではない。
 周囲は厳しい目で見るだろうし、自分でもこれでいいのか、と迷ってしまう。
 まして新次郎が生きたのは、富国強兵で男たちがガチガチに背筋を伸ばしていた明治の世だ。
 落語にあるような江戸期のお気軽さはまったくない。

 新次郎は〝柔〟の人である。
 こころが本当にやわらかい。
 そのやわらかさは、あさ(波瑠)の〝やわらかい心〟や〝やわらかい手〟に繋がる。
 あさが、やわらかい心を持ち続けられたのは、新次郎のおかげだろう。

 ラストの雨については、そうなるだろうな、と予想できた。
 雨は、あさと新次郎夫婦にとっては、素敵な思い出を呼び起こすもの。
「何を見ても悲しくなってしまう」と言っていたあさは、雨を見ることで、新次郎との楽しかった出来事を思い出したに違いない。
 その雨は、あさの涙を洗い流すものでもあったし。

 やわらかい心で、お気楽に生きていきましょう。
 強い国とか、誇れる国とかは面倒くさい。

コメント
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