籠の小鳥は解き放たれた。
『源氏物語』を書き終え、宮廷での仕事も終え、
賢子(南紗良)が宮仕えして、娘の将来も家計も安定して、
まひろ(吉高由里子)は須磨や太宰府に旅をする。
まひろは自由だ。
空を見上げれば、飛び立つ小鳥。
一方、道長(柄本佑)。
「行かないでくれ」
こう懇願する道長はまひろに未練いっぱいだ。
まひろは道長の心の支えだった。
まひろがいなくなれば弱くなる。
すべての権力を手に入れたのにこの弱さ。
こんな道長を解き放つ方法は出家だった。
権力を捨て、まひろへの執着を捨て自由になろうとした。
まひろと駆け落ちするという道もあったが、道長は多くのものを背負いすぎている。
駆け落ちすれば宮廷は大混乱になるだろう。
だから残された道は出家だった。
しかし出家しても政治まわりのことはついてまわる。
まひろへの未練も残っているだろう。
いまだに自由になれない道長。
解放されたまひろと解放されない道長。
人の一生とは何なのかと考えてしまう。
あまりに多くを持ちすぎると自由になれない。
出家するシーンで道長は涙を流した。
道長の心に去来したのは「悔恨」や「虚しさ」だろう。
道長の幸せとは──
まひろと人生を過ごすことだった。
自分はどこで道を間違えたのか?
権力や地位や金──自分が得たものはこれでよかったのか?
自分の人生とは何だったのか?
道長、不器用な人生だなぁ。
まあ、権力者の家に生まれてしまったのだから仕方ないのだけれど。
ふたりの兄が先に逝ってしまったから引き受けざるを得なかったのだけれど。
一方、まひろは前半は苦労したものの、後半は聡明に淡々と生きていった。
道長への思いもとっくに清算していて、これからも好奇心の赴くまま自由に生きていくだろう。
さて次回は「刀伊の入寇」「周明との関わりふたたび」
最後にもうひと山ありそうだが、残り三話、まひろと道長の人生をどう描くのか?
特に道長の人生はまだ燻って、総括されていない。
「悔恨」「虚しさ」とは別の境地にいってほしい。
※追記
倫子(黒木華)さま。
道長が出家する理由を尋ねて、
「藤式部がいなくなったからですの?」
倫子さま、やはり気づいているな。
※追記
道長の物語をまひろは断り、赤染衛門(凰稀かなめ)が書くことになった。
すなわち『栄花物語』。
『源氏物語』を書き終え、宮廷での仕事も終え、
賢子(南紗良)が宮仕えして、娘の将来も家計も安定して、
まひろ(吉高由里子)は須磨や太宰府に旅をする。
まひろは自由だ。
空を見上げれば、飛び立つ小鳥。
一方、道長(柄本佑)。
「行かないでくれ」
こう懇願する道長はまひろに未練いっぱいだ。
まひろは道長の心の支えだった。
まひろがいなくなれば弱くなる。
すべての権力を手に入れたのにこの弱さ。
こんな道長を解き放つ方法は出家だった。
権力を捨て、まひろへの執着を捨て自由になろうとした。
まひろと駆け落ちするという道もあったが、道長は多くのものを背負いすぎている。
駆け落ちすれば宮廷は大混乱になるだろう。
だから残された道は出家だった。
しかし出家しても政治まわりのことはついてまわる。
まひろへの未練も残っているだろう。
いまだに自由になれない道長。
解放されたまひろと解放されない道長。
人の一生とは何なのかと考えてしまう。
あまりに多くを持ちすぎると自由になれない。
出家するシーンで道長は涙を流した。
道長の心に去来したのは「悔恨」や「虚しさ」だろう。
道長の幸せとは──
まひろと人生を過ごすことだった。
自分はどこで道を間違えたのか?
権力や地位や金──自分が得たものはこれでよかったのか?
自分の人生とは何だったのか?
道長、不器用な人生だなぁ。
まあ、権力者の家に生まれてしまったのだから仕方ないのだけれど。
ふたりの兄が先に逝ってしまったから引き受けざるを得なかったのだけれど。
一方、まひろは前半は苦労したものの、後半は聡明に淡々と生きていった。
道長への思いもとっくに清算していて、これからも好奇心の赴くまま自由に生きていくだろう。
さて次回は「刀伊の入寇」「周明との関わりふたたび」
最後にもうひと山ありそうだが、残り三話、まひろと道長の人生をどう描くのか?
特に道長の人生はまだ燻って、総括されていない。
「悔恨」「虚しさ」とは別の境地にいってほしい。
※追記
倫子(黒木華)さま。
道長が出家する理由を尋ねて、
「藤式部がいなくなったからですの?」
倫子さま、やはり気づいているな。
※追記
道長の物語をまひろは断り、赤染衛門(凰稀かなめ)が書くことになった。
すなわち『栄花物語』。
本当ですよ。…ああ、なるほど!そういうわけだったのか! と。
最初の冒頭シーン(前回のハイライトや終了直前シーン)は有難いです。熱心に見ているつもりですが、1週間経つと、「はて?どんな流れだったっけ?」となってしまいます(アニメの中にはいきなり始まるものが多いので、困ったものです)
で、冒頭シーンの後、テーマ曲に乗って、スタッフやキャストが表示されるのですが、5枚目ぐらいになると、《誰?》となってしまいます。
とにかく、藤原姓が多すぎ!
で、ようやく本題です。
今回、頼通への嫌がらせで、左大臣、右大臣が叙位の儀に欠席。
ここで、左大臣は分かるけれど(宮川一朗太さん、セリフや活躍はほとんどありませんが、初期からのレギュラー?ですよね)、右大臣は全く頭に浮かびませんでした。
コウジさんともなると、すぐ顔が浮かぶのでしょうね。
それと、ついでの質問ですが、今回、まひろが道長と決別したのは、源氏物語を書き終え、賢子が宮遣いをするようになったことが大きな理由ですが、やはり、道長の望月の歌に怒ったからなのでしょうか?《すべて満ち足りているのなら、私は必要ない》とか。
>「藤式部がいなくなったからですの?」倫子さま、やはり気づいているな。
先週のコウジさんは、「まひろの心の中がすべて明らかになって」しまうことを狙って『栄華物語』(となる筈だった物語)の執筆を依頼した倫子を「意地悪」と評しておられましたが、まひろはあっさりと躱したことになります。
『栄華物語』の少なくとも「主要な」作者は赤染衛門のようですので史実どおりの展開ですが、『栄華物語』には『紫式部日記』の引用、参照もあるそうで、まひろも「心の中を明かす」のではなく、単なる情報提供は協力したようです。
もう一つの爆弾発言は「賢子はあなた様の子でございます」
道長にとっては、まひろに去られる喪失感に加えてのダブルパンチ。
賢子が女房として初出仕し、オリエンテーションを受けている姿を、物陰から見ていた道長は嗚咽しかけていました。
これまで父親として何もしてやれなかったという思いがこみ上げてきたのでしょう。
もっとも、賢子自身は名前の通り、母親譲りの賢い子として前向きに生きているのでしょうが。
>残り三話、まひろと道長の人生をどう描くのか?
まひろがわざわざ巻き込まれに行った「刀伊の入寇」という「最後にもうひと山」に一話半、そして残った一話半で収束ということかと思います。
残された最大の課題は、無論「まだ燻って」いる道長の人生をどう総括するのか、そして、まひろと最終的にどのような関係に描くのかです。
ただ、やや細かく見て回収されていない課題が二つあると思います。
その一つは、まひろと倫子とが道長をめぐる「三角関係」という観点から直接に向きあう展開があるのか。
仮にあるとしたら、「刀伊の入寇」に巻き込まれたまひろが京に帰ってから、つまりドラマのほぼ最終回近くということになり、随分と長いこと引っ張ったことになります。
もう一つは、賢子が道長の子であるという事実を賢子自身が知るのか、また、今後どの範囲の人たちが知ることになるのか、です。
波乱となるのか、以外とスムーズに済むのか。
いずれにしても、ハッピーエンドを願っています。
いつもありがとうございます。
>《誰?》となってしまいます。
僕も同じです。
特に最近登場した人物に関しては認識するまで時間がかかります。
まひろが別れを告げた理由。
答えは視聴者に委ねられている感じですよね。
『望月の歌』に傲慢さを感じて怒ったというのは少し違うと思いますが、おっしゃるとおり、
・自分が宮中でやれることは終わった。
・賢子も自立した。
・物語も書き終えた。
・道長とのことはとっくに清算している(未練たらたらなのは道長だけ)。
以上の点で、「一区切りついたので新しい人生を歩んで行こう」というのが、まひろの考えだったと思います。
現在にたとえれば、子供が自立して定年を迎えた人物が老後の第二の人生を歩み始めた、という感じでしょうか。
まひろの生き方はさわやかですよね。
須磨の浜辺を走るシーンは実に感動的でした。
いつもありがとうございます。
「栄花物語」には「紫式部日記」からの引用もあるんですね。
大石静さんはこのことから、まひろに書かせるという着想を得たのかもしれません。
道長のあの表情は何なんでしょうね。
TEPOさんは「父親として何もしてやれなかったという思いがこみ上げてきた」と解釈されたんですね。
僕は「まひろの代わりに賢子が来て、まひろがいなくなったことを再認識して苦悶の表情を浮かべた」と解釈しました。
倫子との三角関係の直接対決はないと僕は思います。
倫子は大人で、「藤式部がいなくなったからですの?」とチクリと皮肉を言ったことで終わりにした。
前回、自分の家から帝と三后が出たことで満足しているとも語っていましたし。
ただ今回、道長が出家することには感情をあらわにして反対していましたね。
政からは引退してもいいから自分のそばにいてほしいと熱く語っていました。
やはり道長への気持ちは続いているんでしょうね。
賢子は道長が父であることを知るんでしょうね。
一瞬、動揺するでしょうが、聡明な子なので、それをすんなり受けとめて、母に意外な面があったことに驚き、道長との間に何かがあったかと聞きたがる。
最終回は、まひろが賢子に道長とのことを語って、回想することで終わるのかもしれません。
まさかこんなにギリギリまで引っ張るとは思わなかったので、ちょっと楽しみでもあり、不安でもあります。
個人的には刀伊の入寇に関してはほとんど認識がなく、今度の大河ドラマで知った感じです。
ほとんど資料もないと思うのですが、宋人でない大陸人をどう描くのか、楽しみではあります。
Wikiによると、刀伊は金を建国した女真族(満州族)らしいのですが、さすがに弁髪にチャイナドレスということもないでしょうから、何を着てどんな言葉をしゃべるのか、興味があります。
今回、まひろパパも周明も、越前で現代中国語(北京語)をしゃべっていたわけなので、どうなるんでしょうか(ワクワク)。
いつもありがとうございます。
「刀伊の入寇」
僕も本作で紹介されるまで知りませんでした。
描写については予告を見るかぎり、本格的な描写はなさそうですね。
あくまでまひろ視点で描かれるのだと思います。
僕の注目点は──
いくさを見て、まひろが武士の時代の到来を感じるのか?
周明とどのような会話を交わすのか?
宋に行かないか、と誘われて一瞬、心を動かされるのか?
はたまた双寿丸の運命は?
楽しみです!(ワクワク)