平成エンタメ研究所

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欅坂46~デビューシングル初日19万枚で第1位! 成功したプロモーションのキイワードはSHIBUYAか?

2016年04月07日 | アイドル
 欅坂46のデビューシングル『サイレントマジョリティ』の初日デイリー売り上げは、19万1,203枚!
 結成7ヶ月の新人アイドルグループとしては十分すぎる数字だろう。

 まず、曲がよかった。

 次に、現在、勢いのある乃木坂46の姉妹グループであることも後押しした。
 欅坂の運営スタッフは、雑誌やテレビやラジオに売り込みに行く時、話をしやすかっただろう。
 ただひと言、「乃木坂の姉妹グループなんですよ」と言えばいい。
 これに「ソニーミュージックが力を入れている」という言葉を加えれば、メディアは絶対に耳を傾けてくれる。
 結果、デビュー前なのに、FNS歌謡祭への出演や雑誌のグラビア大量露出につながった。

 乃木坂ファンの力も大きい。
 何しろ乃木坂はCD70万枚を売るグループで、熱いコアファンはかなりいる。
 そんな彼らが注目して、さまざまな形で発信する可能性は大いにある。
 CDだって買うだろう。
 かく言う僕もそのひとり(笑)
 
 運営スタッフに、乃木坂46を育ててきたノウハウがあったのも強みだ。
 このノウハウを使えば、グループをある程度のところまでは持っていける。
 失敗もあっただろうから、それを教訓にすることもできる。
 あとは応用だ。
 たとえば、乃木坂の楽曲でMVの再生回数が一番多いのは『制服のマネキン』。
 だとすれば、デビュー曲は『マネキン』路線にすればいい。
 だから『サイレントマジョリティ』。

 背の高いメンバーが多いのも乃木坂の教訓だろう。
 背が高ければモデルとして活躍できる。
 白石麻衣らがそうであるようにモデルとして活躍すれば、一般女性がついてくる。
 お洒落なグループというブランドもついた。
 一方、アイドルがバラエティタレントとして活躍するのは、かなりのハードル。
 面白い子、しゃべれる子はいくらでもいるので需要がない。
 だから、この路線を捨てた。

 SHIBUYAというのもキイワード。
 昨日、欅坂のメンバーが渋谷のTSUTAYAやHMVに出没してプロモーション活動をおこなったらしいが、運営スタッフは明らかに渋谷から火をつけようとしている。
 二週間前、僕がセンター街を歩いていたら、『サイレントマジョリティ』がかかっていましたしね。
 CDのジャケットは渋谷川での撮影でしたし、収録曲には『渋谷川』という曲もありますし。
 つまり、こういうことだ。
 AKBが秋葉原なら、
 欅坂は渋谷。
 オタク層がいる秋葉原ではなく、渋谷でいくという判断は大英断であったと思うが、これをやってもオタク層は離れないと判断した。
 そして、従来のアイドルファンだけでなく、渋谷に遊びに来るような層を取り込もうとした。
 その成果が現れたのかもしれないが、iTunesの配信で、第1位!(配信というのは握手券やジャケットがついていませんから、一般の方が買った可能性が高い)
 この実績は、アイドルグループでは、AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』と『365日の紙飛行機』以外にはないらしい。

 というわけで、ここまでの運営のプロモーションは見事に成功しましたね。
 スタートダッシュは完全にできた。
 あとは、この勢いを継続、増幅できるか。あるいは失速してしまうのか。
 今後は各メンバーの力量が試される。


※関連記事
 欅坂46誕生!~その初々しさにファンはかつての乃木坂46を見る(当ブログ)

 『サイレントマジョリティ』は見事な曲!~サビの繰り返しでともかく盛り上がる(当ブログ)


※追記
 オリコン2日目の売り上げは、3万3000枚→合計22万枚!
 配信ではレコチョクでも1位!


コメント (2)
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