この世はやはり地獄だった。
今回の「どうする?」はこれ。
・今川か? 織田か?
・個人か? 公共か?
織田の防波堤として今川のために戦う元康(松本潤)と三河衆。
しかし連戦連敗。
今川の援軍は来ず、吉良義昭(矢島健一)は共に戦うが力足らず。
あと一回、敗北すれば松平はなくなる。
そんな中、家康の母・於大の方(松嶋菜々子)、水野信元(寺島進)、久松長家(リリー・フランキー)は織田に帰順して今川と離反することを説く。
織田は自分につけば、織田と松平は対等の関係で、三河を元康に任せる、と言っている。
しかし今川には妻・瀬名(有村架純)と子、三河衆の家族がいる。
織田に与することは瀬名たちを失うことを意味する。
元康は当然、今川を裏切ることを拒むが、三河の民たちは今川からの独立を望んでいる。
今川の搾取が激しすぎるからだ。
・今川か? 織田か?
・個人か? 公共か?
どうする家康?
元康が選んだのは織田につくことだった。
元康は私心を捨て、民の願いに従った。
信長への忠誠の証として、吉良義昭を攻めた。
この裏切りに今川氏真(溝端淳平)は激怒、三河衆の妻たちを殺害した。
瀬名の元康の子は、人質になると考えたのだろうか、生かしておいた。
果たして瀬名は三河衆の妻たちを死に追いやった元康を許すのか?
…………………………………
やはりこの世は地獄である。
元康はこの認識を新たにしたことだろう。
自分が望まないのに、人を裏切り、死に追いやってしまう。
この裏切りは愛する瀬名を失うことにもなる。
しかし家臣や民の願いも聞き入れなくてはならない。
家康の言葉(遺訓)にこんな言葉がある。
「人の一生は重荷を負(おう)て遠き道を行くが如し」
今作・第1回で、元康は瀬名に「重荷を背負いたくない」と語ったが、
松平の嫡男に生まれてしまった以上、否が応でも重荷を背負わなくてはならない。
重荷とは三河の民たちであり、家臣であり、妻であり、子であり。
きついなあ。
元康は身軽に生きていきたかったんだけどなあ。
ドッと重くなった第3回。
作品のトーンはどこに行くのだろう?
第1回、2回の『ダメダメ家康のコミカルな奮闘記』みたいな感じは好きだったんだけどな。
重いテーマを描きつつも作品は軽やかであってほしいのだが。
最後は信玄(阿部寛)。
援軍要請で、元康が会いたいというのをはねつけた。
現状、元康は今川の一家臣でしかなく格が違うからだ。
会いたいのなら三河の国主になってから来い。
これは元康にとって、ひとつの示唆。
人には力が必要。
力がなくては大きなものに翻弄される。
今後、元康は他者に翻弄されないために力を得ようとするのだろう。
今回の「どうする?」はこれ。
・今川か? 織田か?
・個人か? 公共か?
織田の防波堤として今川のために戦う元康(松本潤)と三河衆。
しかし連戦連敗。
今川の援軍は来ず、吉良義昭(矢島健一)は共に戦うが力足らず。
あと一回、敗北すれば松平はなくなる。
そんな中、家康の母・於大の方(松嶋菜々子)、水野信元(寺島進)、久松長家(リリー・フランキー)は織田に帰順して今川と離反することを説く。
織田は自分につけば、織田と松平は対等の関係で、三河を元康に任せる、と言っている。
しかし今川には妻・瀬名(有村架純)と子、三河衆の家族がいる。
織田に与することは瀬名たちを失うことを意味する。
元康は当然、今川を裏切ることを拒むが、三河の民たちは今川からの独立を望んでいる。
今川の搾取が激しすぎるからだ。
・今川か? 織田か?
・個人か? 公共か?
どうする家康?
元康が選んだのは織田につくことだった。
元康は私心を捨て、民の願いに従った。
信長への忠誠の証として、吉良義昭を攻めた。
この裏切りに今川氏真(溝端淳平)は激怒、三河衆の妻たちを殺害した。
瀬名の元康の子は、人質になると考えたのだろうか、生かしておいた。
果たして瀬名は三河衆の妻たちを死に追いやった元康を許すのか?
…………………………………
やはりこの世は地獄である。
元康はこの認識を新たにしたことだろう。
自分が望まないのに、人を裏切り、死に追いやってしまう。
この裏切りは愛する瀬名を失うことにもなる。
しかし家臣や民の願いも聞き入れなくてはならない。
家康の言葉(遺訓)にこんな言葉がある。
「人の一生は重荷を負(おう)て遠き道を行くが如し」
今作・第1回で、元康は瀬名に「重荷を背負いたくない」と語ったが、
松平の嫡男に生まれてしまった以上、否が応でも重荷を背負わなくてはならない。
重荷とは三河の民たちであり、家臣であり、妻であり、子であり。
きついなあ。
元康は身軽に生きていきたかったんだけどなあ。
ドッと重くなった第3回。
作品のトーンはどこに行くのだろう?
第1回、2回の『ダメダメ家康のコミカルな奮闘記』みたいな感じは好きだったんだけどな。
重いテーマを描きつつも作品は軽やかであってほしいのだが。
最後は信玄(阿部寛)。
援軍要請で、元康が会いたいというのをはねつけた。
現状、元康は今川の一家臣でしかなく格が違うからだ。
会いたいのなら三河の国主になってから来い。
これは元康にとって、ひとつの示唆。
人には力が必要。
力がなくては大きなものに翻弄される。
今後、元康は他者に翻弄されないために力を得ようとするのだろう。