平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「関ヶ原の戦い」を布陣図で見ていこう!~本日の「どうする家康」ではどのような関ヶ原が描かれるのか?

2023年11月12日 | 大河ドラマ・時代劇
 本日の「どうする家康」は関ヶ原!
 東西15万の軍勢が激突する。

 

 明治時代、この布陣図を見たドイツの軍人は「これは西軍が勝つだろう」と語ったらしい。

 確かに家康の背後は頼りない。
 長く延び切っていて、吉川、安国寺、毛利、長宗我部に突破されれば挟撃されてしまう。
 前回の「どうする家康」でも三成は「家康を蜘蛛の巣にかける」と言っていた。
 一応、北国街道という逃げ道はあるが、ここを通るということは負けを意味する。
 だが、吉川、安国寺、毛利、長宗我部は日和見で動かなかった。
 これは三成にとって大誤算。

 ちなみに背後の兵の数はほぼ同じ。
・西軍 吉川4200、安国寺1800、毛利1500、長宗我部6600
・東軍 山内2100、池田4500、上の図には描かれていないが、浅野幸長6500だ。
 …………………………………………………………………

 さて、ここでより詳細な布陣図で関ヶ原の戦いを見ていこう。

 

 午前8時開戦。
 井伊直政が松平忠吉に先陣を切らせるために鉄砲を撃ったのがきっかけ。
 東軍・福島正則6000が前方の西軍・宇喜多秀家1万7000に攻めかかる。
 西軍・大谷吉継・吉勝2300は福島正則の背後にいた東軍・藤堂高虎2400・京極高知3000と戦闘。

 東軍・黒田長政5400、細川忠興5100は石田三成6000の本陣に攻めかかる。
 西軍・蒲生備中1000は三成を守る。

 桃配山の麓の家康の本陣は3万。
 その横に東軍の猛将・本多忠勝500。
 家康を守りつつ戦況に応じて臨機応変に戦うための遊軍部隊か?

 そして──
 家康は赤備え・井伊直政3600、松平忠吉3000を投入。
 これで三成の本陣を一気に切り崩す作戦だ。
 しかし西軍はしぶとい。
 やはり宇喜多秀家の1万7000の兵が効いている。
 島津義弘1500も奮戦。
 東軍は決め手の兵力が足りない。
 徳川秀忠の軍が真田に足止めされて遅参したことが影響している。
 結果、戦場は大混戦で膠着状態に。

 ここでクローズアップされたのが松尾山に陣取る小早川秀秋だ。
 兵数1万5000で、小早川が味方についた方が勝利する。
 特に東軍は小早川が攻めかかれば横を衝かれて総崩れになるだろう。
 家康は松尾山に催促の大筒を撃ちかける。
 どうする小早川秀秋?
 果たして小早川が松尾山を下って戦ったのは──西軍の大谷吉継の軍だった。
 小早川が東軍についたため、松尾山山麓の脇坂安治1000、小川祐忠2100らも寝返り。
 大谷吉継が敗走・自決。
 西軍は総崩れに。
 島津義弘1500は戦場を突っ切って北国街道を南に遁げた。

 こうして家康は勝利。三成は敗北。
 九州の黒田官兵衛は関ヶ原の戦いが長引くと考え、
 この間に九州を平定して天下を狙おうと考えたが、たった1日で決着がついてしまった。

 やはり関ヶ原はドラマチックだ。
 本日の「どうする家康」はどんな関ヶ原を見せてくれるのだろう?

コメント (2)
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