平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

大阪万博の大屋根リング~清水寺を越える建造物と胸を張ったが、金具とボルトで作っていた!

2023年11月18日 | 事件・出来事
 今、話題の大阪・関西万博の大屋根リング。
 批判を受けて、橋下徹氏がXでこんな反論。

『万博リング。京都清水寺の舞台と同じ懸造り。釘を一切使わないあの工法。
 清水の舞台は高さ13メートル。万博リングもその高さに匹敵し、規模は清水の舞台よりもはるかに大きい』


 橋下氏はこう胸を張るが、その実態は──

 

 ボルト使ってるやないかいっ!
 金具使ってるやないかいっ!
 木材は接着剤を使った集成材やないかいっ!
 どこが清水寺なのか?

 まあ、橋下氏の言うように確かに釘は使ってないようだが……。
 懸造りではあるようだが……。
 ボルトや金具を使っている時点で「なんちゃって清水寺」になる。
 これを清水寺に匹敵というのは詭弁である。
 清水寺に失礼である。
 いい加減、テレビはこの橋下という口だけ男を使うのをやめたらどうか?

 これに対してネットでは、さまざまなツッコミ。

・これを見るのなら清水寺に行くわ!
 清水寺の拝観料400円 万博の入場料7500円

・釘を使えばコストカットできるんじゃねえ?

・全長2キロの円形にする必要があるのか?
 エントランス部分だけで十分じゃねえ? ←ごもっとも!

・1970年万博の「太陽の塔」の制作費は今の物価に換算して15億。
 大屋根リングは350億。
・東京スカイツリーの建設費は400億。
 大屋根リングは350億。

 庶民は金額が大きくなると、350億も350万くらいの感覚で捉えてしまうが、
 350億あればいろいろなことができるのだ。
 維新などの万博推進者もお金の感覚が麻痺しているのだろう。

 まあ、万博予算が当初の1250億で収まっているのなら
 大屋根リングを作ってもいいと思うよ。
 でも現実は約2倍、2350億に膨れあがっている。
 だとしたら何らかの形で削減努力をするべきだろう。
 大屋根リングを半円にするだけで、単純計算だが、175億が浮く。

 東京五輪の時にも書いたが、
 民間では仕事で予算が2倍になったら担当者は飛ばされるぞ。
 万博協会の会長は経団連の十倉会長らしいが、
 自分の会社の事業で予算が倍になったら激怒するだろう。
 なのに十倉氏は容認している。
 要は自分の懐が痛まないお金だから平気なんだよ。

 それからモニュメントというのは縦に延びるのがいいんだよ。
 たとえば19世紀のパリ万博のモニュメント・エッフェル塔。
 太陽の塔もそうだ。
 なのに、なぜ横に広げる?

 この大屋根リングを手掛けているのは、建築デザイナーの藤本壮介氏。
 なかなかオモテに出て来ないが、今後注目される人物になるだろう。

コメント (4)
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