平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

れいわ新選組・山本太郎の国会質問がすごい!~霞ヶ関の官僚に「日本がいかに衰退したか」を答弁させた!(動画あり)

2023年11月02日 | れいわ新選組
 昨日(11/1)のれいわ新選組・山本太郎の国会質問が話題になっている。
 冒頭、岸田首相に「増税メガネと呼ばれる政治家がいる。誰の呼び名かご存じか」
 首相が「自分のことだと存じ上げている」と答えると、
「このニックネームが増税クソメガネと進化した政治家がいる。誰のことかご存じか」
 とさらに畳みかけるように質問。
 これでネットは大盛り上がり!
 話のつかみは十分ですね。
 首相を擁護する声として「いじめじゃないか」という批判もあったようだが、
 いやいや岸田さんは総理大臣。日本で一番の権力を持っている人物だ。

 さて中盤。
 岸田首相の現状認識があきらかになった。
 要約すると、首相の認識は次のようなものらしい。
「今は大きな変化が起きつつある」
「賃上げもおこなわれた。来年、再来年ともっと良くなっていくだろう」
「来年、再来年、賃金が物価上昇より上まわる」
「ただ今は戦争などの影響で物価高騰が起きている」
「その物価高騰に対応するため、今回の経済対策を打った」

 ううん、どうなんだろう?
 本当に物価上昇を上まわるような賃上げがなされるのか?
 首相は内閣府や一部の経済学者の分析をもとにしているらしいが、本当かね?
 ここに政府と国民の大きな認識のギャップがある。
 政府がお花畑な認識の上に立っているから経済対策も間違ったものになっているんじゃないの?
 大企業は可能かもしれないが、中小企業は物価を上まわる賃上げなんかできるのかね?

 終盤。
 山本太郎は「消費税をなくすこと」と「現金給付」が一番の経済対策であることを説き、
 この30年間、いかに日本が衰退したかを「霞ヶ関の官僚に答弁させて」あきらかにしている。

「霞ヶ関の官僚に日本の衰退について答弁させる」
 これが山本太郎のしたたかな所だ。
 質問されて官僚は「日本衰退の客観的なデータ」を読み上げる。
「客観的なデータ」だから誤魔化すことができない。
 政府にとってマイナスなことも言ってしまう。
 こうしたやりとりが続き、日本がこの30年間衰退してきたことがあきらかになる。
 消費税が法人税減税に使われたり、
 大企業の内部留保が過去最大になっていることもあきらかに。
 日本の資産家の数がアメリカに次いで世界2位であることは今回初めて知ったわ。

 そしてまとめ。
 山本太郎は、日本衰退の原因が「自民党政治」にあったことを語る。
 その原因は「財務省、経団連の声を聴きすぎたこと」にあることを語る。

 実に見事でエキサイティングな26分の国会質問だった。
 山本太郎は忖度せず、空気を読まない。常にストレートで的確だ。
 ただ、この言葉が首相にどれくらい届いたのだろう?
 鈍感力だけはすごい人だからな……。


※動画はこちら
 山本太郎の国会質問!参議院・予算委員会(2023年11月1日)YouTube
 後半17分くらいからの官僚に連続答弁させるくだりが見物です!

コメント (9)
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