ゴールデンウィーク!
街に出れば外国人観光客がいっぱい。
それもそのはず。
1ドルを160円で交換できるのだから。
十数年前は1ドルを交換しても80円だったから実に2倍。
おまけに日本は外国人にとっては物価が安い。
外国人にとっては自国の2分の1~3分の1の物価だ。
おまけにレストランで食事をしてもチップは要らない。
一方、日本人が外国に行く場合はどうか。
1ドルを交換するのに160円かかる。
十数年前は80円で済んだのに。
160円を持っていけば2ドルに交換できた。
おまけに外国は物価が高い。
日本の2倍~3倍だ。
だから日本人にとって海外旅行は遠い世界になってしまった。
国内旅行も旅館やホテルは外国人価格で設定されているので、
以前のように1万円~2万円で泊まれる宿などない。
これを世間では『円安』というが、『円弱』と呼ぶ識者もいて、なるほどと思った。
………………………………………………………………………………
『円弱』は海外での買い付けにも支障が出て来た。
たとえば海外の豚肉の買い付け。
1匹1000ドルで売っている豚があったとする。
1ドル80円の時代は8万円で買い付けできたのだが、
1ドル160円の時代では16万円で買わなければならない。
電気をつくり、自動車を動かすための原油も同様。
パンやうどんの小麦も同様。
これでは物価が上がるわけだ。
これからの時代──世界は「エネルギーと食糧の奪い合い」になる。
こんな状況で『円弱』『円安』はマイナスでしかない。
まして、日本は『食料』も『エネルギー』も自給できない国だ。
こんな国が自国通貨を弱くするのは、自ら首を絞める行為と言える。
だから、こんな人も出てくる。
海外に出稼ぎにいく人だ。
もちろん現地の物価は高いので43万円がまるまる残るわけではないのだが、
出稼ぎに行く人は今後も増えて行くだろう。
…………………………………………………………………………
『円安』『円弱』のプラス面に関しては以前書いたので、ここでは省略するが、
日本の企業は為替の差益で儲けるのではなく、
1ドル80円で輸出しても海外で買ってもらえる商品を製造する努力をすべきだろう。
この10年、為替差益で儲けることができたので企業は魅力的な商品をつくる努力を怠ってしまった。
円高でも海外の人が欲しがる製品をつくり続ける国。
『強い国』とはそういう国である。
あと、『強い国』の要素として、つけ加えるとしたら、
『食料自給率』『エネルギー自給率』の高い国である。
食料とエネルギーを自給できれば、自国で完結できるので、世界の為替相場に大きく左右されない。
こんな国のビジョンを提示できる政治家・官僚・経営者はいないのかな?
大企業の経営者は、人口減で縮小している国内を見限っている気がする。
ここまで『円安』について書いて来たが、『円安』『円高』にはそれぞれプラスとマイナスがある。
輸出にも国内物価にも有利な円の適正相場ってどれくらいだろう?
1ドル110円~120円くらいだろうか?
現在は150円~160円を推移しているから、ここに戻すのは大変なことだと思うが……。
ただ日本が上記のような『強い国』に再生できたら、円買いが加速して円の価値が自然と高まる。
だから解決方法は──
政府~「食料自給率」「エネルギー自給率」を高めること。
企業~「魅力的な商品」をつくること。
この基本しかない。
今までもこれを目指していたと思うが、実現できていないのは政府と企業に問題があるからだ。
「為替」や「金融」や「安い人件費」といった小手先の方法で、何とかなる状態ではない。
街に出れば外国人観光客がいっぱい。
それもそのはず。
1ドルを160円で交換できるのだから。
十数年前は1ドルを交換しても80円だったから実に2倍。
おまけに日本は外国人にとっては物価が安い。
外国人にとっては自国の2分の1~3分の1の物価だ。
おまけにレストランで食事をしてもチップは要らない。
一方、日本人が外国に行く場合はどうか。
1ドルを交換するのに160円かかる。
十数年前は80円で済んだのに。
160円を持っていけば2ドルに交換できた。
おまけに外国は物価が高い。
日本の2倍~3倍だ。
だから日本人にとって海外旅行は遠い世界になってしまった。
国内旅行も旅館やホテルは外国人価格で設定されているので、
以前のように1万円~2万円で泊まれる宿などない。
これを世間では『円安』というが、『円弱』と呼ぶ識者もいて、なるほどと思った。
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『円弱』は海外での買い付けにも支障が出て来た。
たとえば海外の豚肉の買い付け。
1匹1000ドルで売っている豚があったとする。
1ドル80円の時代は8万円で買い付けできたのだが、
1ドル160円の時代では16万円で買わなければならない。
電気をつくり、自動車を動かすための原油も同様。
パンやうどんの小麦も同様。
これでは物価が上がるわけだ。
これからの時代──世界は「エネルギーと食糧の奪い合い」になる。
こんな状況で『円弱』『円安』はマイナスでしかない。
まして、日本は『食料』も『エネルギー』も自給できない国だ。
こんな国が自国通貨を弱くするのは、自ら首を絞める行為と言える。
だから、こんな人も出てくる。
海外に出稼ぎにいく人だ。
もちろん現地の物価は高いので43万円がまるまる残るわけではないのだが、
出稼ぎに行く人は今後も増えて行くだろう。
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『円安』『円弱』のプラス面に関しては以前書いたので、ここでは省略するが、
日本の企業は為替の差益で儲けるのではなく、
1ドル80円で輸出しても海外で買ってもらえる商品を製造する努力をすべきだろう。
この10年、為替差益で儲けることができたので企業は魅力的な商品をつくる努力を怠ってしまった。
円高でも海外の人が欲しがる製品をつくり続ける国。
『強い国』とはそういう国である。
あと、『強い国』の要素として、つけ加えるとしたら、
『食料自給率』『エネルギー自給率』の高い国である。
食料とエネルギーを自給できれば、自国で完結できるので、世界の為替相場に大きく左右されない。
こんな国のビジョンを提示できる政治家・官僚・経営者はいないのかな?
大企業の経営者は、人口減で縮小している国内を見限っている気がする。
ここまで『円安』について書いて来たが、『円安』『円高』にはそれぞれプラスとマイナスがある。
輸出にも国内物価にも有利な円の適正相場ってどれくらいだろう?
1ドル110円~120円くらいだろうか?
現在は150円~160円を推移しているから、ここに戻すのは大変なことだと思うが……。
ただ日本が上記のような『強い国』に再生できたら、円買いが加速して円の価値が自然と高まる。
だから解決方法は──
政府~「食料自給率」「エネルギー自給率」を高めること。
企業~「魅力的な商品」をつくること。
この基本しかない。
今までもこれを目指していたと思うが、実現できていないのは政府と企業に問題があるからだ。
「為替」や「金融」や「安い人件費」といった小手先の方法で、何とかなる状態ではない。