平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「光る君へ」第19回「放たれた矢」~右大臣・道長の政治が始まる! 今までの関白とは異なる道を歩みとうございます。

2024年05月13日 | 大河ドラマ・時代劇
 右大臣・藤原道長(柄本佑)誕生!
 関白にならない理由は、現場にいて共に考えたいから。
 その政治姿勢は、民を蔑ろにしない。
 その人事は、縁故主義にとらわれない。
 軽い策略も使う。
 策略を担うのは源俊賢(本田大輔)。
 俊賢はなかなか有能な人物で、参内しない伊周(三浦翔平)、隆家(竜星涼)を参内させた。
 妹の明子(瀧内公美)からは「いい所がない」と言われていたのに。笑

 まずは道長らしい政治のスタートだ。
 一条天皇(塩野瑛久)も「民を思う御心」を持っている人物で、
 疫病で苦しむ民の租税1/4軽減を言い出した。
 道長とはいい関係になりそうだ。

 そんな一条天皇はまひろ(吉高由里子)と遭遇。
「高者いまだ必ずしも賢ならず。下者いまだ必ずしも愚ならず」
 新楽府を引用したまひろの言葉が響いた様子。
 いはく、
「あの者が男であったら登用してみたいと思った」

 一条天皇、聡明な帝ですね。
 これに私事に無欲な道長が実務を担えば、最強のコンピになりそう。
「公明正大」は実資(秋山竜次)も権中納言に抜擢されたし、いい政権になりそうだ。

 そんな道長が唯一、私事で人事をおこなったのが、まひろの父・為時(岸谷五朗)の人事だ。
 為時は参内が許される「従五位の下」に。
 国司の任につくことも可能になった。

 この人事をどう考えるべきだろう。
 必ずしも、まひろの父だからという理由だけではなさそう。
 悲田院の看病の朝、「内裏にお帰り下さい」と進言したことを買ったのかもしれない。
 まひろとの関係を知っているのに、それを利用しない為時の潔さを評価したのかもしれない。
「従五位の下」という「位階」だけを与えて、「官職」を与えなかった人事はなかなか絶妙だ。
 ここで官職を与えたら、行き過ぎた私事の人事になってしまう。

 とはいえ、宋人70人がやって来て越前に住まうことになった。
 ここで宋の言葉を話せる為時が抜擢されるのだろう。
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 清少納言(ファーストサマーウィカ)はいい立ち位置の登場人物だ。
 今回は定子(高畑瑞希)とまひろを繋ぎ、偶然とはいえ一条天皇とも交流させた。
 宮中でも道長の評価を伝える役割にもなっている。
 前回は「ケチで人望がない」と言っていたのに、今回は「なかなかやる」笑

 ただ定子はまひろにいい感情を持っていない感じ。
 おそらく政治のことで、まひろが帝と対等に話したことが面白くなかったのだろう。

 伊周と隆家一派は自滅。
 何と一条天皇の父で、前帝の花山院(本郷奏多)に矢を放ってしまった!
「長徳の変」の始まりである。
 ちなみに花山院が渡って来たのは、溺愛した忯子(井上咲楽)の妹。
 やっぱり忯子が好きなんですね。

コメント (4)
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