国際音楽コンクールを舞台にした4人のピアニストの物語だ。
・栄伝亜夜(松岡茉優)。
・風間塵(鈴鹿央士)。
・マサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィン)。
・高島明石(松坂桃李)。
亜夜、塵、カルロスは天才だ。
凡人とは違う音楽の世界に生きている。
一方、高島明石は妻子がいて、田舎の楽器店に勤めているサラリーマンだ。
コンペティションは3次審査まである。
・1次審査は指定曲から3曲を選んで演奏。
・2次審査は指定曲から3曲+コンクールの課題曲「春と修羅」にカデンツァを加えて演奏。
カデンツァとは、自由で即興的な演奏のことだ。
ここで亜矢たちは通常とは違った自分を表現できる。
・3次予選はオーケストラを入れてのピアノ協奏曲。
いかにオーケストラといかに協奏できるかが問われる。
今回のオーケストラの指揮者は世界的な指揮者の小野寺昌幸(鹿賀丈史)。
小野寺はコンクールのピアノ演奏者に合せることをしない。
自分が指揮するオーケストラのクォリティについて来ることを要求する。
ついて来れなければ、そのピアニストの実力はそれまでだ、と考える厳しい指揮者だ。
…………………………………………………
やはりコンペティションものは面白いな。
今作では、4人が2次審査のカデンツァで自分をそう表現するか、
3次審査で指揮者・小野寺の要求にどう応えるか、がドラマになる。
果たして優勝するのは誰か?
だが、この作品は誰が優勝するかはメインテーマではない。
それは付随的なものでテーマは別にある。
それは「4人のピアニストはどのような音楽を見出すか?」というテーマだ。
彼らは「自分の音」を求めている。
天才ではないサラリーマンの高島明石は地に足のついた「生活者の音」を。
カルロスは揺るぎない「完璧な音」を。
亜夜は「母の死によって失ってしまった自分の音」を。
塵は「世界は音楽であふれていることを証明する音」を。
果たして、彼らは自分の求めている音を演奏することができるのか?
圧巻の作品だった!
4人のピアニストたちの苦悩。それを乗り越えた時の素晴らしい演奏!
4人が見出した音については映画本編を観て確かめてほしいが、
3次審査で亜矢が演奏した「プロコフィエフのピアノ協奏曲の3番」などは音が飛び跳ねている♪
プロコフィエフを離れて、「世界が音であふれていること」を実感できる。
この作品を観ると、自分のまわりの音に耳を傾けたくなる。
心を無にして、目を閉じて耳を傾けてみれば、きっと音楽が聴こえて来るはずだ。
そう、世界は音楽であふれていて美しいのだ!
※映画予告編はこちら
映画「蜜蜂と遠雷」予告編(YouTube)
・栄伝亜夜(松岡茉優)。
・風間塵(鈴鹿央士)。
・マサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィン)。
・高島明石(松坂桃李)。
亜夜、塵、カルロスは天才だ。
凡人とは違う音楽の世界に生きている。
一方、高島明石は妻子がいて、田舎の楽器店に勤めているサラリーマンだ。
コンペティションは3次審査まである。
・1次審査は指定曲から3曲を選んで演奏。
・2次審査は指定曲から3曲+コンクールの課題曲「春と修羅」にカデンツァを加えて演奏。
カデンツァとは、自由で即興的な演奏のことだ。
ここで亜矢たちは通常とは違った自分を表現できる。
・3次予選はオーケストラを入れてのピアノ協奏曲。
いかにオーケストラといかに協奏できるかが問われる。
今回のオーケストラの指揮者は世界的な指揮者の小野寺昌幸(鹿賀丈史)。
小野寺はコンクールのピアノ演奏者に合せることをしない。
自分が指揮するオーケストラのクォリティについて来ることを要求する。
ついて来れなければ、そのピアニストの実力はそれまでだ、と考える厳しい指揮者だ。
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やはりコンペティションものは面白いな。
今作では、4人が2次審査のカデンツァで自分をそう表現するか、
3次審査で指揮者・小野寺の要求にどう応えるか、がドラマになる。
果たして優勝するのは誰か?
だが、この作品は誰が優勝するかはメインテーマではない。
それは付随的なものでテーマは別にある。
それは「4人のピアニストはどのような音楽を見出すか?」というテーマだ。
彼らは「自分の音」を求めている。
天才ではないサラリーマンの高島明石は地に足のついた「生活者の音」を。
カルロスは揺るぎない「完璧な音」を。
亜夜は「母の死によって失ってしまった自分の音」を。
塵は「世界は音楽であふれていることを証明する音」を。
果たして、彼らは自分の求めている音を演奏することができるのか?
圧巻の作品だった!
4人のピアニストたちの苦悩。それを乗り越えた時の素晴らしい演奏!
4人が見出した音については映画本編を観て確かめてほしいが、
3次審査で亜矢が演奏した「プロコフィエフのピアノ協奏曲の3番」などは音が飛び跳ねている♪
プロコフィエフを離れて、「世界が音であふれていること」を実感できる。
この作品を観ると、自分のまわりの音に耳を傾けたくなる。
心を無にして、目を閉じて耳を傾けてみれば、きっと音楽が聴こえて来るはずだ。
そう、世界は音楽であふれていて美しいのだ!
※映画予告編はこちら
映画「蜜蜂と遠雷」予告編(YouTube)
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