平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ビブリア古書堂の事件手帖 第5話~栞子には<地球の悲鳴>が聞こえるんでしょうね

2013年02月12日 | 推理・サスペンスドラマ
★本を読むということは日常から<解放される>ということである。
 本を読んで人は、ヒーローになったり、はげしい恋愛をしたり、モンスターに襲われたりする。
『時計じかけのオレンジ』を読めば、主人公アレックスと同じように<暴力>や<音楽>の狂気に身を委ねることになるかもしれない。
 読書は、<単調な日常>や<自分を縛っている常識>などから自分を解放する行為なのだ。
 読書によって解放されることで、人はふたたび単調な日常生活を送れるし、正常を保つことができる。

 しかし、読書が逆に<抑圧>に働く場合がある。
 今回の小菅結衣(森迫永依)のケースがそうだ。
 彼女は『上手な読書感想文を書かなくてはならない』という思いにとらわれてしまう。
 本来、自由になる行為であるはずの読書が、真実の発覚を怖れてビクビクと生きるような結果をもたらす行為になってしまう。
 これでは本末転倒だ。
 おそらく結衣は書店などで『時計しかけのオレンジ』を見るたびに、過去に自分がしたことを思い出して、暗い気持ちになるだろう。

★栞子(剛力彩芽)が書いた『時計じかけのオレンジ』の感想文も興味深い。

『病室で大好きなベートーベンの『第九交響曲』を聴きながら、アレックスは地球が悲鳴をあげているところを想像する。
 私も、その曲を聴きながら耳を澄ませる。
 ひょっとすると地球の悲鳴が聞こえるかもしれないと思って』

『時計じかけのオレンジ』で描かれた世界は、地球が悲鳴をあげるような<悪夢の世界>なんですね。
 しかし、この<悪夢の世界>は小説の中のものだけではない。
 われわれが生きている現実も、地球が悲鳴をあけるような悪夢世界だ。
・世界各地で行われているテロや紛争
・核兵器、核ミサイル
・大気汚染に、放射能汚染
・貧困、格差、日本の自殺者は年間3万人
・マネーゲーム、企業の隠蔽体質
・暴力、しごき、いじめ
・国が借金だらけなのに行い続ける公共事業
 ともかくメチャクチャだ。
 こんな悪夢のような世界で、悲鳴をあげない方がおかしい。
 栞子の感性の根本には、このことがあるんですね。
 栞子には、人が心の中で叫んでいる悲鳴が聞こえる。
 悲鳴が聞こえるから、物事が明確に見える。

★最後に、今回、図書委員・田辺美鈴役で出演した生田絵梨花さん。
 われわれ、乃木坂46オタクの間では<ハイスペック少女>として有名なのですが、この機会にぜひ覚えておいて下さい。

 

 乃木坂46 フロント3人メンバーのひとり
 ニックネーム:いくちゃん、生田社長、エリカ様
 キャッチフレーズ:どん、どん、行く、どん、生田どん、好きな食べ物はうどん、料理はちょっと苦手 (その他のバリエーションもあり)



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