アメリカ・ウクライナの交渉決裂……。
トランプ氏は、〝ロシア寄りの調停〟をしているアメリカを批判したゼレンスキー大統領に対し、
「無礼だ」「もっと感謝すべきだ」
「今あなたにはカードがない」
「第三次世界大戦を引き起こしかねない賭けをしている」
今回の会談の目的はウクライナに眠るレアアースのアメリカとの共同開発。
共同開発をすれば、それはアメリカの利権であり、アメリカ人も働くので
アメリカはウクライナへの軍事支援をするというもの。
結果、アメリカがバックにいるのでロシアは安易に侵攻できない。
トランプ氏らしいディールだ。
ゼレンスキー大統領は安全保障と引き換えに、共同開発に同意した。
ところが実際に会って話してみると、トランプ氏の関心はレアアースだけの様子。
停戦に関してはロシア寄り。
ゼレンスキー大統領が「ロシアの非道」を話すとトランプ氏は不快な顔をした。
2014年のロシアのクリミア侵攻の時、アメリカが黙認したことを話すと、
「アメリカを侮辱するのか」と言い出した。
ウクライナに寄り添っていないアメリカの姿勢にゼレンスキーの不信感募り、両者は言い合いに。
結果、交渉は決裂……。
……………………………………
もう少し冷静な議論があってもよかったと思うが、交渉決裂の根底にあるのは──
「終戦の条件」が十分に示されていなかったことだろう。
ゼレンスキー氏は
「アメリカはロシア寄り」
「ロシアのクリミア侵攻も容認した」
「ということは今回も? 現在の奪われた領土のまま終戦しようとしている」
と考えた。
ゼレンスキー氏はこれを到底容認できない。
一方、トランプ氏にしてみれば「せっかく調停してやっているのに何という態度だ」ということだろう。
…………………………………………
『力に拠る現状変更は許されない』
これがこれまでの世界の一般的なルールだった。
ところが今回のアメリカの大統領は違っていた。
一応、トランプ氏の主張を良いように解釈すると──
・このまま戦争を続けていてもウクライナは消耗するだけで利益はない。
・それよりは戦争をやめて経済に特化したした方がウクライナの利益になる。
・アメリカもこれ以上、ウクライナのために支援できない。アメリカにとって何の得にもならない。
・このまま続けば欧州を巻き込み、中国も関わって第三次世界大戦になる。
トランプ氏は理念や理想などが関係ない現実主義者・実利主義者なのだ。
一方、ゼレンスキー大統領にしてみれば、
・ここで奪われた国土を取り戻せなければ、いままでの戦いが無になる。戦死者が浮かばれない。
・何よりも『力に拠る現状変更は許されない』という世界の共通認識が失われる。
まあ、トランプ氏の主張もわからなくはない。
ウクライナ国民だけでなく誰もが戦争終結を望んでいる。
領土より命、戦争より平和な暮らし。
『損して得を取れ』ではないが、戦争より何かを生み出す経済に特化した方がいい気もする。
あるいは第三次世界大戦の懸念。
現に欧州各国はゼレンスキー支持を表明し、欧州軍という話も出て来ているようだし。
一方、これで決着がついてしまったら、
力に拠る現状変更は許され、世界は「取った者勝ち」の無秩序状態になる。
中国は台湾を、イスラエルはガザを。
北朝鮮は核を見せつけ、ロシアの支援を受けて韓国を?
日本だって北海道をロシアに取られるかもしれない。
さて、世界はいよいよ混沌としてきた。
どちらに行っても最終的な帰結は、核による『リセット』ですかね?
アインシュタインが語ったように「第四次世界大戦は石の投げ合い」になる?
人間の意識はこの5000年間何も変わっていない。
同じ理由ようなで争い、戦争を繰り返す。
行き違いや感情で争い、憎み合う。
意識はぜんぜん変わっていないのに、科学技術だけは発達して
地球上の生物全体を消滅させる力を持ってしまった……。
僕たちは無意識下で深い諦めと静かな絶望を抱いている。
※追記
この件に対する右派と左派の解釈が逆なのが面白い。
某右派
『ゼレンスキーとトランプでは役者が違いすぎましたね。
助けてもらう立場でマウンティングをかけようとして、軽くはらわれた形、
映像を見たアメリカ人はウクライナへの支援を拒絶するでしょう。
何故アメリカ人の金でウクライナを救わなければいけないのか?』
某左派
『レアメタル植民地思想を世界にさらしたトランプ。
ウクライナ国民を代表しゼレンスキーは誇りを貫いた。
感謝するゼレンスキーに「失礼」「感謝しろ」と攻撃。
第三次世界大戦に突き進むトランプ。日本も欧州各国と支援しよう』
『昔からいざ知らず、今の“愛国的”日本人は「生意気な小国の大統領をこらしめるトランプ様」に喝采するのでしょうね』
僕はやはり左派だな。
ただし終戦はしてほしいのだけれど……。
トランプ氏は、〝ロシア寄りの調停〟をしているアメリカを批判したゼレンスキー大統領に対し、
「無礼だ」「もっと感謝すべきだ」
「今あなたにはカードがない」
「第三次世界大戦を引き起こしかねない賭けをしている」
今回の会談の目的はウクライナに眠るレアアースのアメリカとの共同開発。
共同開発をすれば、それはアメリカの利権であり、アメリカ人も働くので
アメリカはウクライナへの軍事支援をするというもの。
結果、アメリカがバックにいるのでロシアは安易に侵攻できない。
トランプ氏らしいディールだ。
ゼレンスキー大統領は安全保障と引き換えに、共同開発に同意した。
ところが実際に会って話してみると、トランプ氏の関心はレアアースだけの様子。
停戦に関してはロシア寄り。
ゼレンスキー大統領が「ロシアの非道」を話すとトランプ氏は不快な顔をした。
2014年のロシアのクリミア侵攻の時、アメリカが黙認したことを話すと、
「アメリカを侮辱するのか」と言い出した。
ウクライナに寄り添っていないアメリカの姿勢にゼレンスキーの不信感募り、両者は言い合いに。
結果、交渉は決裂……。
……………………………………
もう少し冷静な議論があってもよかったと思うが、交渉決裂の根底にあるのは──
「終戦の条件」が十分に示されていなかったことだろう。
ゼレンスキー氏は
「アメリカはロシア寄り」
「ロシアのクリミア侵攻も容認した」
「ということは今回も? 現在の奪われた領土のまま終戦しようとしている」
と考えた。
ゼレンスキー氏はこれを到底容認できない。
一方、トランプ氏にしてみれば「せっかく調停してやっているのに何という態度だ」ということだろう。
…………………………………………
『力に拠る現状変更は許されない』
これがこれまでの世界の一般的なルールだった。
ところが今回のアメリカの大統領は違っていた。
一応、トランプ氏の主張を良いように解釈すると──
・このまま戦争を続けていてもウクライナは消耗するだけで利益はない。
・それよりは戦争をやめて経済に特化したした方がウクライナの利益になる。
・アメリカもこれ以上、ウクライナのために支援できない。アメリカにとって何の得にもならない。
・このまま続けば欧州を巻き込み、中国も関わって第三次世界大戦になる。
トランプ氏は理念や理想などが関係ない現実主義者・実利主義者なのだ。
一方、ゼレンスキー大統領にしてみれば、
・ここで奪われた国土を取り戻せなければ、いままでの戦いが無になる。戦死者が浮かばれない。
・何よりも『力に拠る現状変更は許されない』という世界の共通認識が失われる。
まあ、トランプ氏の主張もわからなくはない。
ウクライナ国民だけでなく誰もが戦争終結を望んでいる。
領土より命、戦争より平和な暮らし。
『損して得を取れ』ではないが、戦争より何かを生み出す経済に特化した方がいい気もする。
あるいは第三次世界大戦の懸念。
現に欧州各国はゼレンスキー支持を表明し、欧州軍という話も出て来ているようだし。
一方、これで決着がついてしまったら、
力に拠る現状変更は許され、世界は「取った者勝ち」の無秩序状態になる。
中国は台湾を、イスラエルはガザを。
北朝鮮は核を見せつけ、ロシアの支援を受けて韓国を?
日本だって北海道をロシアに取られるかもしれない。
さて、世界はいよいよ混沌としてきた。
どちらに行っても最終的な帰結は、核による『リセット』ですかね?
アインシュタインが語ったように「第四次世界大戦は石の投げ合い」になる?
人間の意識はこの5000年間何も変わっていない。
同じ理由ようなで争い、戦争を繰り返す。
行き違いや感情で争い、憎み合う。
意識はぜんぜん変わっていないのに、科学技術だけは発達して
地球上の生物全体を消滅させる力を持ってしまった……。
僕たちは無意識下で深い諦めと静かな絶望を抱いている。
※追記
この件に対する右派と左派の解釈が逆なのが面白い。
某右派
『ゼレンスキーとトランプでは役者が違いすぎましたね。
助けてもらう立場でマウンティングをかけようとして、軽くはらわれた形、
映像を見たアメリカ人はウクライナへの支援を拒絶するでしょう。
何故アメリカ人の金でウクライナを救わなければいけないのか?』
某左派
『レアメタル植民地思想を世界にさらしたトランプ。
ウクライナ国民を代表しゼレンスキーは誇りを貫いた。
感謝するゼレンスキーに「失礼」「感謝しろ」と攻撃。
第三次世界大戦に突き進むトランプ。日本も欧州各国と支援しよう』
『昔からいざ知らず、今の“愛国的”日本人は「生意気な小国の大統領をこらしめるトランプ様」に喝采するのでしょうね』
僕はやはり左派だな。
ただし終戦はしてほしいのだけれど……。
ゼレンスキーではなくハンスであり
約束を破り侵攻したのはプーチンでした。
多分、ゼレンスキーはこれを言う為にホワイトハウスに来て、本当の事を言われたトランプがキレた。
そう推測すると、今回の決裂はEUや世界の結束を生み、トランプがこれ以上ロシア寄りになると、中国はEU寄りになる事もありえます。
ゼレンスキーも最初から米中を天秤にかけてたのかもしれませんね。
オッズで見れば(トランプが言う様に)ウクライナ不利ですが、ディールで見ればゼレンスキーが優位に立った様な気がします。
結果論ですが、トランプは老商人らしく賢く振る舞うべきでしたが、役者のゼレンスキーが巧く躱したんでしょうか。
言われる通り、今のトランプには失望と絶望しか残されてない気もします。
いつもありがとうございます。
確かに煽っていたのはバンスでしたよね。
>ディールで見ればゼレンスキーが優位に立った様な気がします。
確かに。
会談決裂を受けて欧州各国は「あなたはひとりではない」とゼレンスキー支持を表明。
トランプ氏に対しては、関税の件もあるので、各国の反発は必至。
誰もアメリカを相手にせず、トランプ政権は追い込まれるのかもしれませんね。
アメリカには民主党もあり、USAIDなどの件でイーロン・マスク氏への反発も強いですからね。
此の分だとトランプ大統領とゼレンスキー大統領は歩み寄りは
難しいようですね。バトルを繰り返しそうですが?
プーチンもウクライナ侵略を止めそうにない…
そしてトランプはプーチン推し
ゼレンスキーは此の状況を何とか脱したいが此の有様…
此の先 如何なって行くんでしょうかね…
ほんの数年前まで、VァンスさんはかなりのTランプ嫌いだったはずです。それがなぜTランプさんと組むことになったのか、その詳しいいきさつは明らかではなく、ただ伝わってくるのは「以前のわたしはTランプ氏を理解できていなかった」程度の話だけです。
国際関係ですが、このままでは米中露の同盟の可能性も出てくるのかもしれません。
イデオロギー抜きで冷静に考えると、アメリカは海軍国で、ロシアと中国は陸軍国と考えることもできますし、お互いの補完のために同盟を組んでもおかしくありません。
ユーラシア大陸はロシアと中国が分け合い秩序を保ち、海軍勢力であるアメリカなどのアングロサクソン系諸国家が七つの海を支配します。
この同盟が成立すれば、欧州やアジアアフリカ諸国の立場はありません。米中露の同盟に従うほかない立場になるでしょう。
…といったことを、半ば本気で考えてしまいますね、この感じだと。