★「コロリと負けること、これが外国と肩を並べる早道ですよ」
勝(北大路欣也)の言葉。
攘夷の熱に侵されている幕末日本。
この熱を冷ますにはこてんぱんにやられて外国の強さを認識させること。
この言葉を聞いて太平洋戦争の時代のことを思い出した。
日本の勝利を確信して戦争続行を突き進む軍部。
しかし日米の経済・国力差は明らか。
それが戦争指導者には見えていない。
それは外国人など簡単に打ち払えると思っていた幕末日本と同じ。
このふたつのことに日本という国の特質がある様に思う。
・つまり島国、日本は引きこもりが得意で外界を理解するのが下手。
自分だけの考え・思い込みに囚われやすい。
・日本の社会構造を変えるのは外圧。
ということ。
グローバル化のまっただ中にいる21世紀の日本。
我々は攘夷派の様に近視眼になっていないだろうか?
勝の様な未来を見通せる指導者は誰だろうか?
そんなことを考えさせられた。
★和宮と天璋院
和宮(堀北真希)が帝から攘夷の使命を帯びてきたのは、斉彬から慶喜を推す様に言われてきた天璋院(宮崎あおい)と同じ。
情勢から攘夷が難しいこと、慶喜の将軍が難しいことを認識するのも同じ。
夫を愛する様になったのも同じ。
和宮は天璋院がたどってきたのと同じ道を歩んでいる。
ふたりは合わせ鏡。
和宮が幕府のために行動する日も近いだろう。
実際、今回、和宮は家茂(松田翔太)を江戸に戻すよう帝に具申した。
★薩英戦争
TVドラマで艦隊からの砲撃を描いたのは今回は初めてではないですかね。
煙が立つ焦土となった町を俯瞰で描いたのも。
こう書くと帯刀(瑛太)たちには申し訳ないが、映像的には清新であった。
英国艦隊は燃料・弾薬切れということで引き揚げていったが、陸戦となったら違った展開になっていただろう。
人数も多く刀で斬りつけてくる武士達は怖ろしいはず。
これは戦術論。
※追記
先程外圧のことを述べたが、幕末の外国勢の目的がアジアの植民地化であったことを忘れてはならない。
生麦事件→賠償金→拒めば戦争。
現在から考えると短絡的過ぎる。
もっとも大量破壊兵器があるとしてイラクに空爆を行ったアメリカは幕末の外国勢と変わらない気がするが。
形を変えて歴史は繰り返される。
勝(北大路欣也)の言葉。
攘夷の熱に侵されている幕末日本。
この熱を冷ますにはこてんぱんにやられて外国の強さを認識させること。
この言葉を聞いて太平洋戦争の時代のことを思い出した。
日本の勝利を確信して戦争続行を突き進む軍部。
しかし日米の経済・国力差は明らか。
それが戦争指導者には見えていない。
それは外国人など簡単に打ち払えると思っていた幕末日本と同じ。
このふたつのことに日本という国の特質がある様に思う。
・つまり島国、日本は引きこもりが得意で外界を理解するのが下手。
自分だけの考え・思い込みに囚われやすい。
・日本の社会構造を変えるのは外圧。
ということ。
グローバル化のまっただ中にいる21世紀の日本。
我々は攘夷派の様に近視眼になっていないだろうか?
勝の様な未来を見通せる指導者は誰だろうか?
そんなことを考えさせられた。
★和宮と天璋院
和宮(堀北真希)が帝から攘夷の使命を帯びてきたのは、斉彬から慶喜を推す様に言われてきた天璋院(宮崎あおい)と同じ。
情勢から攘夷が難しいこと、慶喜の将軍が難しいことを認識するのも同じ。
夫を愛する様になったのも同じ。
和宮は天璋院がたどってきたのと同じ道を歩んでいる。
ふたりは合わせ鏡。
和宮が幕府のために行動する日も近いだろう。
実際、今回、和宮は家茂(松田翔太)を江戸に戻すよう帝に具申した。
★薩英戦争
TVドラマで艦隊からの砲撃を描いたのは今回は初めてではないですかね。
煙が立つ焦土となった町を俯瞰で描いたのも。
こう書くと帯刀(瑛太)たちには申し訳ないが、映像的には清新であった。
英国艦隊は燃料・弾薬切れということで引き揚げていったが、陸戦となったら違った展開になっていただろう。
人数も多く刀で斬りつけてくる武士達は怖ろしいはず。
これは戦術論。
※追記
先程外圧のことを述べたが、幕末の外国勢の目的がアジアの植民地化であったことを忘れてはならない。
生麦事件→賠償金→拒めば戦争。
現在から考えると短絡的過ぎる。
もっとも大量破壊兵器があるとしてイラクに空爆を行ったアメリカは幕末の外国勢と変わらない気がするが。
形を変えて歴史は繰り返される。
「おったわ」の場面と言えば重野。私の好きなキャラクターの一人です。彼女は最初「表使・重野」のテロップのもと、本寿院と滝山の偵察を命じられた幾島の部下として登場しました。中嶋朋子さんは『北の国から』の子役ヒロインだった―あの可愛かった蛍ちゃんが「老女」の似合う大人の女優さんになっていたのか、などと言うと歳がばれますね―ほどの人なので、ただの端役ではないとは思っていましたが、第30回でいきなり「御年寄・重野」のテロップのもとに登場したのには驚きました。大尉が佐官を飛び越して少将に特進した位の感じでしょう。
しかし、同じ「忠臣」でも「鉄の女」幾島や「できる女」滝山とは異なり、彼女は優しく付き従うタイプなので、側近No.1でありながらどうしても地味な存在となっています。
その彼女が、天璋院に「私が参る」と言わせずに「天璋院様、それだけはなりませぬ」と機先を制し、さらには立ち上がって天璋院の顔を覗き込み「それはまあ、少しは考えないでもなかったが」と白状させる。これであるじの心の動きを手に取るように理解している彼女の存在感が示され、好きなシーンです。
いつもありがとうございます。
細かく見ていらっしゃいますね。
おそらく勝と天璋院は感性で通じ合うものがあるのでしょうね。
「変わった人間」という点で。
井伊とは茶を飲み議論し合わなければ理解し合えませんでしたが、勝とはちょっとした会話で通じ合える。
家定が生きていたら「そちは変わった男じゃのお」と同じことを言っていたかもしれません。
重野については作者は描き分けをしているんでしょうね。
重野は幾島の「鉄の女」とは正反対の「柔らかい女」。
天璋院を取りしきるのは重野のやり方が一番いいのかもしれませんね。
重野は幾島のやり方を見ていて学んだのかもしれません。
詳細なコメントありがとうございました。
お陰様で様々なことを考えることが出来ました。