平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

どうする家康 第10回「側室をどうする!」~よ~し、よしよし! ネットはムツゴロウさんで大盛りあがり!

2023年03月13日 | 大河ドラマ・時代劇
 家康(松本潤)の側室選び。

 お葉さん(北香那)、実に魅力的だ。
 床指南を受けて家康の寝所に行くが、きっちりと顔を隠して、しっかり顔を見て、硬すぎる!
「耳をさわると、ふにゃっとなって甘えてくる」と瀬名(有村架純)から聞いて家康の耳を触ろうとするが、抵抗されたので押し倒す!
「お腹をさわると喜ぶ」と言われて、さわるが「よーし、よしよし!」
 ムツゴロウさん、ネットはムツゴロウさんで大盛りあがり!

 一方、お葉さんはデキる女。
 まず猪を一撃で倒せる。
 下女体操で足腰はメチャクチャ強い。
 家康が「水がほしい」と言えば、さっと出し、
 草履の緒が切れそうになっているのに気づくと新しい草履をさっと出し、
 肩が凝っているのに気づくと、すかさずマッサージをする。

 強くて、不器用で、デキる女!
 こんなお葉さんに家康も心が傾く。
 あんなに嫌がっていた精がつく薬を喜んで飲んでいる。
 瀬名は複雑な表情。
 しかし──
 無事、姫を出産するが、
 突然、「これにて側室のお務め終わりとうございます」
 その理由は「好きな方ができました」

 僕はこれを瀬名に気をつかって身を引こうとしているんだな、と思っていたが、その上行っていた。
 何とお葉には本当に好きな人がいた。
 相手は同じ侍女仲間のお美代(中村守里)。
 こ、こう来たか!
 まさか百合!

 前半、於大の方(松嶋菜々子)から「おなごは子供を産むもの」発言があって、
 当時の一般的な価値観とはいえ、抗議が来るよなあ、と思っていたが、なんとLGBTを入れて来た!
 攻めてるな~NHK!
 家康も瀬名も百合の関係を当然のように受けとめていたが、当時の価値観ではどうだったのだろう?
 とはいえ、お葉とお美代が仲睦まじく幸せそうで何より。
 ふたりは今後も出て来てほしい。
 ………………………………………………

 今回は『鎌倉殿の13人』のオマージュ回だったのかもしれない。
 家康が読んでいたのは『吾妻鏡』。
 家康は「おなごを見る目がない」
 猪が突進してくる。
 お葉が持って来た水を「毒が入っているのではないか」と疑う。

 側室選びではグラビアアイドルの清水あいりさんが出ていた。
「わたしにはこれと言って取り柄はありませぬが、殿がお歓びになることなら、どんなことでも」
「よ、よいではないか!」
 家康~! 確かに良いとは思うが!

 お美代役の中村守里さんは元ラストアイドル。
 僕は中村さんのツィッターをフォローしているので出演することは知っていたが、まさかせりふ付きの重要な役とは!
 ラスアイのラブコッチ時代に応援していたから感慨深い。

 お葉役の北香那さんは「鎌倉殿」ではつつじ役。
「拾われた男」「バイプレイヤーズ」に出演していて、どんな役でもこなせる憑依型の女優さんだそうだ。
 確かにお葉は難しい役だよな。
 メリハリが必要だし、下手な役者さんがやると、全部スベってしまう。
 注目しよう。

 そして次回はお田鶴様(関水渚)。
 兄を殺された恨みでおんな城主として家康に立ちはだかるらしい。

 歩き巫女・千代(古川琴音)といい、伊賀忍者・大鼠(松本まりか)といい、
 この作品、女性がなかなか魅力的だ。


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2 コメント

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強くて、不器用で、デキる女 (TEPO)
2023-03-13 15:01:56
政治・軍事のピンチに対する「どうする」ばかりでは息が詰まるところ、今回は息抜きの「お楽しみ回」だったように思いました。

>お葉さん、実に魅力的だ。強くて、不器用で、デキる女!

数年前に「BSプレミアム」で放映されていた韓国時代劇「ヘチ」のヒロイン「チョン・ヨジ」とそっくりだと思いました。
この作品は、母親の身分が低いため不遇だった王子「ヨニン君イ・グム」が王(李氏朝鮮第21代・英祖)となり、さらにはかつては敵だった権臣たちを心服させてゆく物語。
ヨジは「司憲府」(現代日本で言えば検察)の「茶母」(女性職員:今日のイメージでは婦人警官か)で、まさに「強くて、不器用で、デキる女」。
物語は、イ・グムが王となり、その地歩を固めてゆくプロセスとほぼパラレルなタイミングで、ヨジがその不器用さを乗り越え女官となって英祖王と相思相愛の思いを確かめ合ってゆく展開でした。
ヨジの場合は「無駄に生真面目」で恋愛に不器用なだけでしたが、お葉さんの「百合」は私にとっても予想を超えた展開でした。

>お葉とお美代が仲睦まじく幸せそうで何より。ふたりは今後も出て来てほしい。

お葉(=「西郡局」)について史実は、
「神の君最初のご側室・西郡局、一女をもうけ、陰ながら末永く君をお支えいたしました」
というナレーションどおりのようです。
その「一女」おふう(督姫)は、まず北条氏直、後には池田輝政の正妻となるという「於大の方」視点から見れば「家康の娘」として申し分のない働きをした女性。
そのような姫君の母として、家康はお葉を「末永く」大切に遇したでしょうし、お葉も家康を「お支え」したのでしょうが、ナレーターは「陰ながら」と言い添えています。
つまり、西郡局は督姫を産んだ後は側室として目立った存在ではなかったということでしょう。
本作の作者はそうした事情の背後に「百合」を読み込んだのだろうと思います。
源実朝の「薔薇」については、それを暗示する史料もあるかもしれませんが、西郡局の場合はどうでしょうね。他方

「小柄で、控え目で、か弱そうに見えて実は芯が強い」
お葉が美代を好きになった理由に瀬名が興味を示していました。
ことによると「次の側室候補」として食指が動いたのかもしれません。
しかし、残念ながらWikiの「美代」をクリックして名のある家康の側室に飛ぶことはありませんでした。
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韓流ドラマの人物造形 (コウジ)
2023-03-13 19:52:43
TEPOさん

いつもありがとうございます。
TEPOさんは韓流の史劇も見ていらっしゃるんですね。
「どうする家康」は他作品のいい所取りをしている気がするので、「ヘチ」を参考にしているのかもしれません。
そんなに見ているわけではありませんが、韓流ドラマは人物造形が巧みなんですよね。

家康の側室と子はこんな感じのようです。
ツイッターに上げている人がいらっしゃいました。
・西郡局(お葉)→督姫
・於古茶→結城秀康
・於愛→秀忠 、忠吉
・於竹→振姫
・於都摩→武田信吉
・於茶阿→忠輝、松千代
・於亀→平岩仙千代、義直
・於久→松姫
・於万→頼宣、頼房
・於梶→市姫

於亀はコミック『半蔵の門』にも出て来ました。
秀忠、結城秀康は今後登場すると思うので、側室話は今後も続きそうですね。
松平忠輝も出て来てほしいですね。
井伊直虎も登場するようですし、徳川家勢揃いの作品になりそうです。
返信する

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