平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

明日の約束 最終回~生きていればいくらでもやり直せる。苦しければ逃げることもできる

2017年12月20日 | 学園・青春ドラマ
 最終回でついに真相が明らかにされた。

 母親の過剰な愛、そして支配。
 これに息苦しさを感じ、他のさまざまな要因も加わって、吉岡圭吾(遠藤健慎)は自殺した。

 一方、圭吾と同じように母親の過剰な愛と支配に苦しんだ人物がいた。
 主人公のスクールカウンセラー・藍沢日向(井上真央)だ。
 しかし、同じ息苦しさを感じていても、日向の対応は違っていた。
 支配から逃れるために、高校生の日向がおこなったのは、母親を寺の階段から落として死なせてしまうことだった。
 もちろん今では日向は自分のしたことに罪の意識を抱き、苦しんでいる。

 さて、ここで掘り下げたいのは、日向と圭吾の対応の違いだ。

 日向は自分を苦しめる対象を無にすることで解放されようとした。
 一方、圭吾は自分が死ぬことで解放される道を選んだ。
 外に向かって憎しみをぶつけた日向。
 中に向かって自分を壊してしまった圭吾。
 外に向かうか?
 中に向かうか?
 圭吾が中に向かって自殺を選んだのは、優しすぎるからだろう。
 母親を殺してしまうよりは自らの死を選ぶ。

 そんな圭吾に対し、日向は全校生徒の前で「許せない人」と非難する。
 理由は圭吾が簡単に死を選んでしまったからだ。
 生きていればいくらでもやり直しができるのに。
 苦しければ逃げることもできるのに。

 現に他の登場人物たちは失敗したが、やり直すことができた。
 たとえばバスケ部の長谷部大翔(金子大地)。
 彼には増田希美香(山口まゆ)という自分を支えてくれる存在ができた。
 白井香澄(佐久間由衣)は罪を償って再生しようとしている。
 圭吾の母親・真紀子(仲間由紀恵)も娘・英美里(竹内愛紗)との新たな関係を築こうとしている。

 しかし、自殺してしまった圭吾からは何も生まれない。
 やり直しもできない。

 

 少し冗長な所もありましたが、いいドラマだったと思います。

 人は生きていれば間違う。
 苦しいこともある。
 でも自殺してはいけない。
 なぜなら生きていれば、いくらでもやり直せて再生できるから。
 苦しかったら逃げてもいい。
 そう言えば、日向先生が最後のあいさつで言っていた。
「生き抜くことが誇りだ」って。

 最後に。
 ラストのノートに書かれていた日向先生の字、達筆だったな~。
 すごく頭が良さそう。
 井上真央さんの直筆だろうか?
 僕は字が下手なので、こういう字を書く人にすごく憧れる。


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