平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

韓国の戒厳令事件で『緊急事態条項』のヤバさを実感した~理由を作れば簡単に独裁者になれる

2024年12月04日 | 事件・出来事
 韓国・尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の戒厳令。
 大統領夫人のスキャンダルなどで、議会は4日に辞任決議をおこなおうとしていて、
 それを阻止するものだったらしい。

 戒厳令の大義名分は、
「北朝鮮の意を受けた野党勢力が政府転覆を狙っている」

 これを理由に軍隊・警察を動かし、国会封鎖。
 あらゆる政治活動やデモの禁止。

 議員や市民が「戒厳令の解除」を求めて国会前に集まり、門を突破。
 深夜1時 国会に190名の議員が緊急集合。満場一致で戒厳令の解除が決定。
 一部、与党議員もさすがにおかしいだろうと戒厳令解除に賛成。

 僕は先日、韓国旅行に行っていて、そんな気配などまったくなかったので驚きました。
 写真も撮って来たのでアップします。

 
 漢江から見た韓国・国会議事堂

 
 宮殿・景福宮の奥に見えるのが、旧・大統領府・青瓦台。
 宮殿の奥にあることが、自分は権力者だぞ、と語っている?
 2022年、今回の尹大統領によって大統領府は龍山に移された。
 …………………………………………………

 さて、ふたたび戒厳令の件。

 この件で、われわれが学ぶべきは──
『権力者の都合によってこうした強権発動が簡単におこなわれる』ということだ。
 それをおこなう理由・大義名分など、どうでもいい。
 簡単につくれる。
 
 日本に当てはめれば、現在憲法改正で論議されている『緊急事態条項』。
 追い込まれた首相が『緊急事態条項』を発令すれば、誰も楯突くことができない。
 国会は機能せず、デモも禁止、言論も封鎖される。
 つまり独裁だ。

 今回の件は『緊急事態条項』のヤバさを教えてくれた。
 さらにいろいろな情報が出て来るだろうが、大いに学びたい。


※追記
 この件に対する、日本維新の会・馬場伸幸元代表のXのポストが的外れで面白い。

『これ日本でやったら大変なことになるでしょうけど一体何が起こっているのか?わかりませんね。
 ただ韓国で起こることは日本でも起きる可能性があるということを自覚しないといけません。
 憲法改正で緊急事態条項を整備すべきです』

 憲法改正をおこなおうとしている野党の元党首がこんな認識……!
 馬場さん、アホやろ。
 絶対、憲法改正をやらせてはならないと実感した。

コメント (1)
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