平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒14 「伊丹刑事の失職」~我々には一般紙がやれないことをやってやろうという気概と根性があります

2016年01月28日 | 推理・サスペンスドラマ
 ジャーナリストはそれなりの調査能力を持っているから、悪の追及が気出るんですよね。
 だから詐欺集団を暴けた。
 一方で、警察は何をやってたんだろう?
 詐欺の被害届はたくさん出ていたし、被害者は共通の旅行代理店を使っていたのだから簡単にわかりそうなものだ。
 警察が詐欺集団を告発していれば今回の事件は起こらなかった。
 話は少し逸れますが、
 甘利大臣の不正を告発したのは週刊文春。
 いったい、警察や検察は何をやってたんだ?
 週刊文春より調査能力がないのか?
 これで甘利大臣を検挙できなかったら、検察は本当に腐っている。

 しかし、このような調査能力を持つジャーナリストだが、一方で警察には右京さん(水谷豊)のような人材もいる。
 指紋付きの封筒を渡し、峰岸圭一(志村東吾)が詐欺師であることを警察に知らせることまでは成功したが、結局、自分が犯した殺人まで暴かれてしまった。
 右京さんにケンカを仕掛けたら、そりゃあ負けますよ。
 それが今回の結果。

 小道具としてのカメラの使い方は上手かったですね。
 加納美咲(田中えみ)が詐欺集団の一味であったことを示す証拠であり、犯人が加納美咲を死に追いやるきっかけとなる品物(=美咲は、証拠となるカメラをベランダから捨てて壊そうとし、もつれ合った結果、転落死してしまった)でもあった。
 同時にカメラは犯人と美咲との繋がりを示す証拠物でもあった。
 小道具として、上手く機能していたと思います。
 これがなければ、さすがの右京さんも立証は出来なかった。

 一方で、ミステリーとしてイマイチなのは、犯人が犯人にしか知り得ない事実(=駅などで金の受け渡しをしていた)を記事に書いてしまったことだ。
 思わず口走ってしまったのならともかく、推敲を重ねて発表する記事ですからね、これほど頭のいい犯人なら「これを書いたらまずいぞ」と気づくはず。

 最後は、タブロイド紙・週刊誌ジャーナリズムについて。
 日刊プレスの編集長は言った。
「われわれには、一般紙がやれないことをやってやろうという気概と根性があります」
 うん、その気概と根性で頑張って下さい!
 ふたたび甘利大臣のことに戻るが、この件を告発したのが、なぜ数千人の記者がいる新聞社でなく、週刊文春なのだろう?
 テレビの報道には何も期待していないが、新聞社はこのことを恥ずかしく思った方がいい。
 でも、新聞社の上層部は安倍さんとベッタリだからなぁ、こういう告発は無理か……。


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