平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

国語辞典「大辞泉」が言葉を募集!~人生、仕事、アイドル……あなたならどんな言葉を編みますか?

2015年10月01日 | 名セリフ・名言集

 少し前に「舟を編む」という小説・映画が話題になりましたが、小学館の「大辞泉」が面白い企画をやっています。
 国語学者でも何でもない僕たちが投稿して、オリジナルの辞書をつくるという企画です。
 題して「あなたの言葉を辞書に載せよう」

 たとえば、「人生」というテーマで投稿されたのは、次のようなもの。

 人生  
   人間の喜怒哀楽が詰まった玉手箱。
   自らが選択・行動して作り上げる、やり直しの出来ないストーリー。
   このスペースでは書き表せないできこと。
   母のお腹に宿り、天に召されるまでの険しくもあり穏やかでもある我が辿った道のり。
   自分へのログイン。
   楽しんだもの勝ちです。

 みなさん、独特の切り口があって上手いですね。
 僕は最後の「楽しんだもの勝ちです」っていうのが好きです。
 「仕事」というテーマでは、

 仕事
   子どもの夢であり、大人の苦しみであり、老人の誇りである。
   作り笑いのスキルアップ。
   あると面倒、ないと不安。
   生きる手段。稀に生きる目的になる。要注意。
   休日を楽しくしてくれるもの。
   不条理と達成感の連続である。

 仕事に関しては、マイナスな言葉が多いようです。
 他にも<自己表現><社会への貢献>みたいな言葉もありましたが、ちょっと恥ずかしい。
 「アイドル」というテーマでは、

 アイドル
   心を支えてくれる八百万の神の一種。
   盲目な自分をくれるもの。
   容姿、歌、踊り、じゃんけん等に秀でた女性の娯楽提供者。
   俺の嫁。
   2.5次元の世界の住人。
   ℃-ute、Berryz工房、モーニング娘。15、アンジュルム、juice=juice……←ハロプロファンですね(笑)
   渡辺麻友のこと。←まゆゆファンですね(笑)
   秋元康。←違うだろっ(笑)

 このような辞書化の作業って物事を客観視させてくれますね。
 人生や仕事、あるいはアイドルを客観視することで、思わず笑ってしまったり、気持ちを楽にすることが出来る。
       
 ここに紹介した言葉はごく一部。
 他にも<心><学校><旅><天才><バカ><スマホ><ヤバい>といったテーマについても掲載されています。
 興味を持たれた方は、ぜひ以下のサイトでご確認下さい。

 大辞泉。あなたの言葉を辞書に載せよう。2015
 

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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良い企画ですね (忘却)
2015-10-01 22:07:24
編集お疲れ様です。

大辞泉の企画ですが、面白いですね。

 辞書に乗せたい言葉の意味を、国語学者から小学生まで、誰でも自分の考えを言葉にして投稿できること。
 また自分の言葉だけでなく他の人は言葉の意味をどう捉え、解釈しているのだろうか。
 様々な意見を見ることで自分の世界にしかなかった言葉の意味が、客観的意見を含みながらさらに広がっていく面白さがこの企画にはありますね。(小学校の国語教育に取り込んでみたら面白いかもしれません)
返信する
言葉の力 (コウジ)
2015-10-02 09:34:05
忘却さん

いつもありがとうございます。

>小学校の国語教育に取り込んでみたら面白いかもしれません

これ、いいですね!
ひとつの事柄に、こんなに多様な解釈や見方があるんだというのが、よくわかると思います。

でも、小学生だと、人生経験が少ないから、あまり深いものは出て来ないかな~(笑)

ジョージ・オーウェルは『1984』で、市民の言葉を少なくし、解釈も一定のものにすることで、人々を支配している社会を描きましたが、言葉の多様な解釈や、<自由>や<主権在民>、といった言葉を風化させてはいけないんですよね。
言葉の豊かさは、すなわち文化です。

返信する
幼い発想を敢えて武器に、言葉と向き合う (忘却)
2015-10-02 22:57:06
>でも、小学生だと、人生経験が少ないから、あまり深いものは出て来ないかな~(笑)

たしかにそうなんですよね(笑)
でも子供だからこそ考えられる自由な発想を皆で言い合うのも楽しいかな~と思います。
あと先生も人生の先輩として子供たちに言葉の意味を伝えることも、互いのコミュニケーションを生む一つの要因になりそうなんですが、どうでしょうか。

またこうした試みは、国語に限定せず、様々な強化に当てはめながら、授業の幅や深みを広げていければ、きっと勉強も楽しくなると思いますね~
返信する
そうでした! (コウジ)
2015-10-03 10:00:14
忘却さん

そうでした!
子供だと、とんでもない発想の言葉が出て来るかもしれませんよね。
大人があっと驚くような!

それに大切なのは、言葉をさまざまな角度から考え、検証してみること。

<花>→<きれい><赤い>
ということを教えるのが今までの学校教育だとしたら、
そうでない言葉を紡ぐことを教えること。
これこそが本当の学校教育なんでしょうね。
返信する

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