SF作家の想像力というのは果てしない。
J.P.ホーガンの『星を継ぐもの』
この作品の前半では、月がどのように出来たのかが描かれている。
月の誕生に関しては3つ学説がある。
①誕生時の地球に巨大な天体が衝突して、その残塊から生まれた。
②地球の誕生時に分離した~いわゆる兄弟星説。
③飛来した星が地球の引力に取り込まれて月になった。
現在の研究では①が有力だとされている。
しかし、J.P.ホーガンは③の説を採用して壮大なSF小説を書いた。
ご存じのように太陽系の天体の配列はこうだ。
太陽→水星→金星→地球→火星→小惑星群(アステロイドベルト)→木星→土星……
ホーガンは、小惑星群(アステロイドベルト)は実は太陽系の第5惑星だった、と空想する。
戦争が起こり、第5惑星は小型ブラックホールの兵器で粉々に砕かれたのだ。
第5惑星には衛星があり、引力から解き放たれた衛星は地球に飛来。
地球の引力に取り込まれて「月」になった。
楽しいな、こういう空想は!
……………………………………………………………
SF作家はさらに空想を膨らませる。
「月」がない時の地球はどのような状態だったか?
地球の自転は現在の3倍で、1日は8時間。
3倍のスピードで自転しているので、狂風が吹き荒れている。
重力は遠心力が働いて現在の1/3。
こんな状況下、生物が海からあがって来るのは大変だっただろう。
それでも何とか陸上にあがってきた生物が進化して「恐竜」になった。
恐竜が重いのは狂風に吹き飛ばされないため。
重力が1/3なので体重が重くても問題がない。
恐竜は長い首と尾を風向きに合せて舵を取る帆船のように使い、移動していた。
あるいはトリケラトプス。首の襟巻で風を受ければ速く走れる。
ところが第5惑星の衛星が飛来して月になった。
月の引力が、上げ潮、引き潮などの潮汐を生み出した。
結果、海の摩擦が生まれ、地球の自転速度は遅くなり、1日24時間になった。
自転速度が遅くなったので狂風も収まった。
結果、人類の祖先が生存しやすい環境が生まれた。
途中、隕石が落ちて氷河期が起こり、恐竜は滅びたが、人類は何とか凌ぎ、
南アフリカの洞窟に住んでいた約1000人のクロマニョン人が人類の祖先になった。
以上をチャットGTPに箇条書きでまとめてもらうと
①地球は月ができる前に、1日が8時間で自転速度が3倍速であり、狂風が吹き荒れていた。
②狂風のせいで生物が陸上に上がることは困難であったが、恐竜は長い首と尾を進化させ、重い体重で飛ばされないように対策した。
③しかし、月ができたことで潮汐が生まれ、地球の自転速度は遅くなり、1日が24時間になった。
自転速度が遅くなることで狂風が収まり、人類の祖先が生存しやすい環境が生まれた。
④氷河期などの影響があったが、南アフリカの洞窟に住んでいた約1000人のクロマニョン人が人類の祖先となった。
これがSF作家の空想力の凄さだ。
第5惑星の消滅から始まって、月の誕生、恐竜や人類の歴史を見事に描いている。
しかも、ホーガンの空想はここで留まらない。
第5惑星の文明発生の理由、高度な知性と知能をもった宇宙人とのファーストコンタクトなど、空想がどんどん拡がっていく。
その空想の規模たるや数100万年単位。
10年、50年単位で、ああだこうだと言っている自分が小さく思える。
J.P.ホーガンの『星を継ぐもの』
この作品の前半では、月がどのように出来たのかが描かれている。
月の誕生に関しては3つ学説がある。
①誕生時の地球に巨大な天体が衝突して、その残塊から生まれた。
②地球の誕生時に分離した~いわゆる兄弟星説。
③飛来した星が地球の引力に取り込まれて月になった。
現在の研究では①が有力だとされている。
しかし、J.P.ホーガンは③の説を採用して壮大なSF小説を書いた。
ご存じのように太陽系の天体の配列はこうだ。
太陽→水星→金星→地球→火星→小惑星群(アステロイドベルト)→木星→土星……
ホーガンは、小惑星群(アステロイドベルト)は実は太陽系の第5惑星だった、と空想する。
戦争が起こり、第5惑星は小型ブラックホールの兵器で粉々に砕かれたのだ。
第5惑星には衛星があり、引力から解き放たれた衛星は地球に飛来。
地球の引力に取り込まれて「月」になった。
楽しいな、こういう空想は!
……………………………………………………………
SF作家はさらに空想を膨らませる。
「月」がない時の地球はどのような状態だったか?
地球の自転は現在の3倍で、1日は8時間。
3倍のスピードで自転しているので、狂風が吹き荒れている。
重力は遠心力が働いて現在の1/3。
こんな状況下、生物が海からあがって来るのは大変だっただろう。
それでも何とか陸上にあがってきた生物が進化して「恐竜」になった。
恐竜が重いのは狂風に吹き飛ばされないため。
重力が1/3なので体重が重くても問題がない。
恐竜は長い首と尾を風向きに合せて舵を取る帆船のように使い、移動していた。
あるいはトリケラトプス。首の襟巻で風を受ければ速く走れる。
ところが第5惑星の衛星が飛来して月になった。
月の引力が、上げ潮、引き潮などの潮汐を生み出した。
結果、海の摩擦が生まれ、地球の自転速度は遅くなり、1日24時間になった。
自転速度が遅くなったので狂風も収まった。
結果、人類の祖先が生存しやすい環境が生まれた。
途中、隕石が落ちて氷河期が起こり、恐竜は滅びたが、人類は何とか凌ぎ、
南アフリカの洞窟に住んでいた約1000人のクロマニョン人が人類の祖先になった。
以上をチャットGTPに箇条書きでまとめてもらうと
①地球は月ができる前に、1日が8時間で自転速度が3倍速であり、狂風が吹き荒れていた。
②狂風のせいで生物が陸上に上がることは困難であったが、恐竜は長い首と尾を進化させ、重い体重で飛ばされないように対策した。
③しかし、月ができたことで潮汐が生まれ、地球の自転速度は遅くなり、1日が24時間になった。
自転速度が遅くなることで狂風が収まり、人類の祖先が生存しやすい環境が生まれた。
④氷河期などの影響があったが、南アフリカの洞窟に住んでいた約1000人のクロマニョン人が人類の祖先となった。
これがSF作家の空想力の凄さだ。
第5惑星の消滅から始まって、月の誕生、恐竜や人類の歴史を見事に描いている。
しかも、ホーガンの空想はここで留まらない。
第5惑星の文明発生の理由、高度な知性と知能をもった宇宙人とのファーストコンタクトなど、空想がどんどん拡がっていく。
その空想の規模たるや数100万年単位。
10年、50年単位で、ああだこうだと言っている自分が小さく思える。
>以上をチャットGTPに箇条書きでまとめてもらうと
ハードSFの本題からは外れますが…
その「AIにまとめてもらう」のは、ほどほどにした方がいいと思います。
ほんの数ヶ月前のコウジさんならば「自分の考えを外部の誰かにまとめてもらう」といったことは多分しなかったと思うんですよ。
「オレには確固たる自分の考えがあるけど、うまく言葉にならないから、それをAIに言語化してまとめてもらうだけだよ。自分の思考の主体性は保たれているわけで、今回だけ、ちょっと外部のブレインの力を借りるだけだよ…」
そう思っていても、AIが気の利いた文章を次々生み出せば、だんだん頼るようになるかもしれません。
今、日本の政治家センセイや高級官僚の皆さんが、AI導入に前のめりになっています。欧米のエリートの皆さんが、AIを警戒しているのとはうらはらです。
多分、日本の政治家センセイや官僚さんは「答弁の原稿をAIに書かせればラクができる」といった認識でしかないと思います。
コウジさんのような方が同じレベルで乗っかるのは危ないと思います。
コウジさんとしては、ChatGPTの威力を紹介したい意図もあって、AIに「まとめてもらった」のかもしれません。
でも、一方には、政治家センセイの皆さんが、大喜びでChatGPTに頼りたがる風景もあるわけです。
ちょっと心境複雑です。
ご懸念わかります。
ご指摘ありがとうございます。
他の部分は自分の力で書いているのでご容赦下さい……!
政治家のセンセイがChatGTPを使用。
5ちゃんねるなどでは、「その方が答弁でウソやはぐらかしが出来なくなるからいいじゃねえ」みたいな皮肉が出ています。
>5ちゃんねるなどでは、「その方が答弁でウソやはぐらかしが出来なくなるからいいじゃねえ」みたいな皮肉が出ています。
今さらですが、1983年のアメリカ映画、war gameを思い出します。
時は東西冷戦まっただ中、アメリカ空軍は予告なしに戦略核ミサイルの発射訓練を行いますが、結果は惨憺たるもので、突然降って湧いた「発射命令」に恐怖し、実際に発射ボタンを押した人間の方が少なかったのです。
これでは実戦にならないということで、空軍は試作品の人工知能とミサイル発射システムを接続するテストを行います。人工知能ならば、迷いはないはずだと。
ところが、試作機「ジョシュア君」は、ミサイル発射システムを「ゲーム」と解釈して「本当に実行」しようとするわけです。
感情もなく、ウソもはぐらかしもなく、ただ純粋に「ゲーム」を実行して勝利しようとするジョシュア君を止める方法は…
といったストーリーだったと記憶しています。
ウソやはぐらかしがなくなるのは、それはそれで怖いことでしょうね。