「何であんなことをしたのか。もう見ていられなかった。自分を見ているようで。楽にしてやりたかった」
こんな動機もあるんですね。
善意の動機。
殺された運送会社の社長・帯川勉(林和義)も、会社をつぶせば、社員やその家族は困ることを考えて、闇金の取り立て屋をやっていた。
しかし、一時の激情にとらわれて、死んだり、犯罪に手を染めてしまったらおしまい。
別の形の闘い方があるはず。
右京(水谷豊)たちがしたように、闇金摘発に動くとか。弁護士に相談するとか。
<法や警察>は、そのためにある。
作品中にあった<互助会>というのも、困った時に助け合う見事なシステム。
しかし現在は、<互助会>がそうであったように、<法や警察>も十分に機能していないんでしょうね。
ひとつを摘発しても、次々と新しい悪が生まれてくる。
法はいくらでもくぐり抜けられる網の目だらけだし、警察も「相棒」がこれまで描いてきたように官僚化し、機能不全。
それにお金を右から左に動かして、儲けるという商売も、どうなんだろう?
金融業は経済の血液というけれど、行き過ぎて、不況を招き、社会の癌になりつつある。
印象的だったのが、神戸(及川光博)のせりふ。
「あの奧さん、お金のことばかりでしたね」
夫が殺されて、あんなに泣いていたのに、しばらくすると保険金のこと、お金のことを心配している。
あの号泣は演技でウソだったのか?とも思ってしまう。
いずれにしても彼女もお金に囚われ、お金の奴隷になっている。
お金は生きるために必要なものだが、こだわり囚われたら、大事なものが見えなくなる。
携帯電話にあった、新潟の住所の写真は余韻。見事なオチ。
作劇上のミスリードにもなっているが、真相は、ふるさとに思いをはせた被害者・帯川社長の想いだった。
それは幸せだった時代への郷愁か?
生きることは厳しく、哀しくつらい。
殺されて、「ありがとうございました」と言うなんて。
一方で、今回の闇金や今シリーズ第1話で描かれたような、濡れ手に粟のどうしようもないやつらがいるのだが。
持てる者はますます富み、持たざる者はますます貧しくなる。
そんな時代が来ている。
こんな動機もあるんですね。
善意の動機。
殺された運送会社の社長・帯川勉(林和義)も、会社をつぶせば、社員やその家族は困ることを考えて、闇金の取り立て屋をやっていた。
しかし、一時の激情にとらわれて、死んだり、犯罪に手を染めてしまったらおしまい。
別の形の闘い方があるはず。
右京(水谷豊)たちがしたように、闇金摘発に動くとか。弁護士に相談するとか。
<法や警察>は、そのためにある。
作品中にあった<互助会>というのも、困った時に助け合う見事なシステム。
しかし現在は、<互助会>がそうであったように、<法や警察>も十分に機能していないんでしょうね。
ひとつを摘発しても、次々と新しい悪が生まれてくる。
法はいくらでもくぐり抜けられる網の目だらけだし、警察も「相棒」がこれまで描いてきたように官僚化し、機能不全。
それにお金を右から左に動かして、儲けるという商売も、どうなんだろう?
金融業は経済の血液というけれど、行き過ぎて、不況を招き、社会の癌になりつつある。
印象的だったのが、神戸(及川光博)のせりふ。
「あの奧さん、お金のことばかりでしたね」
夫が殺されて、あんなに泣いていたのに、しばらくすると保険金のこと、お金のことを心配している。
あの号泣は演技でウソだったのか?とも思ってしまう。
いずれにしても彼女もお金に囚われ、お金の奴隷になっている。
お金は生きるために必要なものだが、こだわり囚われたら、大事なものが見えなくなる。
携帯電話にあった、新潟の住所の写真は余韻。見事なオチ。
作劇上のミスリードにもなっているが、真相は、ふるさとに思いをはせた被害者・帯川社長の想いだった。
それは幸せだった時代への郷愁か?
生きることは厳しく、哀しくつらい。
殺されて、「ありがとうございました」と言うなんて。
一方で、今回の闇金や今シリーズ第1話で描かれたような、濡れ手に粟のどうしようもないやつらがいるのだが。
持てる者はますます富み、持たざる者はますます貧しくなる。
そんな時代が来ている。
録画を今 見たところです
>印象的だったのが、神戸(及川光博)のせりふ。「あの奧さん、お金のことばかりでしたね」
そうですよね
経済的に困窮すると あんなふうになるんでしょうか
人間 文無しじゃ生きていけないのは確かですもんね
サスペンスドラマですから当然でしょうが
救いの無い話が続きますね
NHKで最近やっていた「ラストマネー」も
保険金を扱ったシリアスドラマでしたが
今はこういうドラマにリアリティを感じる世の中なのでしょうね
(「保険金」を表に出した捜査系ドラマでした)
いつもありがとうございます。
>救いの無い話が続きますね
今はこういうドラマにリアリティを感じる世の中なのでしょうね
鋭いですね。
こういう救いのない話が描けるのは高視聴率ドラマの「相棒」だからと考えていましたが、むしろ時代の要請なのでしょうね。
救いのない、出口の見出せない内容だからこそ、人々が共感する。
現代人は、結構真摯に社会や自分の人生のことを考えていますよね、楽しければいいという時代は終わった。
なので少しでもウソの希望などを書くとたちまち見放されてしまう。
やはり作品は時代を映す鏡なんですね。
でも、右京さんも言っていたように、それだけお金に苦労していた為なんでしょうね。この奥さんの様子から、リアリティが増し、被害者の悲哀が増したと思います。
コメントありがとうございます。
あの奧さんは夫が死んで悲しくて泣いていたのではなかったのですね。
記憶違いをしていました。
あまりにも半狂乱で泣いていたので。
おっしゃるとおり、伴侶がああいう奧さんだったら、亡くなった社長は心休まることがなかったでしょうね。奧さんだけでも、会社や従業員のために苦しんでいる自分を理解してほしいと思っていたでしょうね。
これはこれでいいのですが、そろそろ陣川君が恋しくなりました(笑)
コメントありがとうございます。
陣川君のコメディパート、ほしいですよね。
後は救い。
安易なきれいごとの救いはほしくないですが、事件が解決されてのカタルシスはほしい。
今回、闇金が摘発されたシーンは、スッキリしました。