き、き、き、帰蝶様(川口春奈)ーーーーーっ!
金を袋からザバザバ落として、鉄砲を持った根来衆300人を手配しちゃった!(笑)
いはく、
「これは父上とわたしのいくさじゃ」
さすがの利政(本木雅弘)も──
完全に帰蝶様の勝ちでした!(笑)
父親はものすごくケチなのに娘はお金を使い放題!(笑)
何しろ利政は30丁の鉄砲組を組織せよ、だもんなあ。
今回の帰蝶様は大河ドラマ史でたびたび引用される名場面になるよね。
帰蝶様、夫・信長(染谷将太)の操縦も心得ている。
利政との会見を渋る信長に、
「断れば臆したと見られ、和睦の儀が消えまするぞ。
わたしも美濃に戻らねばなりませぬ。それでもよろしうございますか?」
会見での信長の衣裳も帰蝶様がコーディネイトして、
「できることはすべてやり、あとは出たとこ勝負」
すごいなあ、利政と信長を手のひらの上で転がしている(笑)
一方、もうひとりの利政の子・高政(伊藤英明)。
利政に「置き去りにされた哀れな忠義者か」と言われると、
「そうさせたのはお前ではないか!?」
そして口論。
「お前? 言葉は刃物ぞ。気をつけて使え」
「置き去りにされた忠義者は正気を失ってございます」
「それしきのことで失うとは何と安い正気じゃ」
「……この高政にはまことの父上がおらんのじゃ」
器の大きさでは、帰蝶の方が高政よりはるかに大きい。
高政も帰蝶のように、利政を手玉に取るような努力をすればよかったのに
ぶつかって、すべてをぶち壊してしまった。
この一件で利政も考えたんだろうな。
後を託すべきは、高政か? 信長か?
だから信長に会いたいと言った。
高政に見切りをつけ、信長がそれなりの人物なら後継者にしようと思った。
結果は次回の放送を見るまでもなく、信長だろう。
…………
光秀(長谷川博己)も本音を言っちゃった!
「わしが嫌いか?」と利政に尋ねられて、
「どちらかと言えば嫌いでございます」(笑)
でも、これで逆に光秀は利政の信頼をさらに得たんでしょうね。
・怖れずに自分に直言する男。
・面従腹背でなく、本音を語る男。
誰が敵であるかわからない中、こうして本音を言ってくれる家来は有り難い。
家臣で距離を置きつつも、必要になれば距離を縮め、懐に飛び込んで来る。
そんな光秀の根本にあるのは『誠実さ』だ。
『巧言令色、少なき仁』
最終的に物を言うのは『巧言令色』より『誠実さ』なんでしょうね。
問われて逡巡し、オドオドする所も目上の人間にとっては、かわいい。
帰蝶様も『面白キャラ』になって来たし、唯一ニュートラルでマトモなのが光秀だ!
金を袋からザバザバ落として、鉄砲を持った根来衆300人を手配しちゃった!(笑)
いはく、
「これは父上とわたしのいくさじゃ」
さすがの利政(本木雅弘)も──
完全に帰蝶様の勝ちでした!(笑)
父親はものすごくケチなのに娘はお金を使い放題!(笑)
何しろ利政は30丁の鉄砲組を組織せよ、だもんなあ。
今回の帰蝶様は大河ドラマ史でたびたび引用される名場面になるよね。
帰蝶様、夫・信長(染谷将太)の操縦も心得ている。
利政との会見を渋る信長に、
「断れば臆したと見られ、和睦の儀が消えまするぞ。
わたしも美濃に戻らねばなりませぬ。それでもよろしうございますか?」
会見での信長の衣裳も帰蝶様がコーディネイトして、
「できることはすべてやり、あとは出たとこ勝負」
すごいなあ、利政と信長を手のひらの上で転がしている(笑)
一方、もうひとりの利政の子・高政(伊藤英明)。
利政に「置き去りにされた哀れな忠義者か」と言われると、
「そうさせたのはお前ではないか!?」
そして口論。
「お前? 言葉は刃物ぞ。気をつけて使え」
「置き去りにされた忠義者は正気を失ってございます」
「それしきのことで失うとは何と安い正気じゃ」
「……この高政にはまことの父上がおらんのじゃ」
器の大きさでは、帰蝶の方が高政よりはるかに大きい。
高政も帰蝶のように、利政を手玉に取るような努力をすればよかったのに
ぶつかって、すべてをぶち壊してしまった。
この一件で利政も考えたんだろうな。
後を託すべきは、高政か? 信長か?
だから信長に会いたいと言った。
高政に見切りをつけ、信長がそれなりの人物なら後継者にしようと思った。
結果は次回の放送を見るまでもなく、信長だろう。
…………
光秀(長谷川博己)も本音を言っちゃった!
「わしが嫌いか?」と利政に尋ねられて、
「どちらかと言えば嫌いでございます」(笑)
でも、これで逆に光秀は利政の信頼をさらに得たんでしょうね。
・怖れずに自分に直言する男。
・面従腹背でなく、本音を語る男。
誰が敵であるかわからない中、こうして本音を言ってくれる家来は有り難い。
家臣で距離を置きつつも、必要になれば距離を縮め、懐に飛び込んで来る。
そんな光秀の根本にあるのは『誠実さ』だ。
『巧言令色、少なき仁』
最終的に物を言うのは『巧言令色』より『誠実さ』なんでしょうね。
問われて逡巡し、オドオドする所も目上の人間にとっては、かわいい。
帰蝶様も『面白キャラ』になって来たし、唯一ニュートラルでマトモなのが光秀だ!
>漱石の表情作り・顔芸が凄かったです。
顔芸は長谷川さんの得意技なんですか。
「夏目漱石の妻」は見ていません……。
それにしても、「シンゴジラ」の官僚や「まんぷく」の萬平さんや漱石と、長谷川さんは多彩な役を演られますね。
引き出しのたくさんある役者さんなんでしょうね。
>光秀は利政の言動にいちいちおかしな顔のリアクションをしていますが、あれは長谷川博己さんのアドリブでしょうね。
私も そう思います。
池端俊策さんの「夏目漱石の妻」は ご覧になりましたか?
長谷川博己さんと尾野真千子さんが夫婦を演じましたが
漱石の表情作り・顔芸が凄かったです。
私の好きなドラマなので ラベルプリントして保存しています。
「太平記」は原作有りですが「麒麟がくる」はオリジナルなので
その分 池端さんは自由にストーリー展開が出来ますよね。
いつもありがとうございます。
「聖徳寺の会合」
戦国時代の名場面のひとつですよね。
今作は『隠れてみている道三』や『傾いた格好で馬に乗る信長』など、戦国時代ファンが望んでいることを再現してくれました。
ただ唯一、従来と違うのは、おっしゃるとおり、これを裏で演出したのが帰蝶だという新解釈!
これで、今作オリジナルの新しい「聖徳寺の会合」になるんですよね。
>道三にとっては光秀が答えなかったことが答えだったかもしれませんが。
これですよね。
せりふで語らなくても、伝わってくるもの。
行間から滲み出てくるもの。
逆にせりふですべてを説明してしまう作品はつまらないですよね。
ラストで、帰蝶が黙って微笑んでいる姿も印象的でした。
あのシーンは
「父・利政を驚かせてやった。してやったり」「このいくさはわたしの勝ち」
といった感じなんでしょうね。
いつもありがとうございます。
僕は川口さんの帰蝶にハマってしまいました!
沢尻さんの代役ということで最初は堅さを感じましたが、回を追うごとに『帰蝶』になって来てますよね。
何か『帰蝶』を愉しんでいる感じ。
というか、本木雅弘さんを始め、この作品の役者さんたちは役を愉しんでいますよね。
みんな、自由に演じています。
光秀は利政の言動にいちいちおかしな顔のリアクションをしていますが、あれは長谷川博己さんのアドリブでしょうね。
『巧言令色』と言えば、これを素直に喜ぶ人もいるんですよね。
偉くなればなるほど、批判や直言を嫌い、自分におもねる者だけを重用するようになる。
利政はまだその段階にいっていないのか、人間性がしっかりしてるのか。
利政まわりのやりとり面白いです。
次回は信長とのやりとりですが、楽しみです。
道三が忍びで信長を見て認めるという有名なシーン。
実は全て帰蝶がセッティングをしていた、という思い切った解釈でした。
この調子だと、信長の良いところは全部帰蝶の演出だった、ということになるのでしょうか。
他方光秀ですが、多少不都合であったとしても真実を語ることが結局賢明な道だったということで、実は多くの人にとって現実世界でも通用する処世だと思います。
前回、道三と高政との間で板挟みになった形で、どうなるのかと少し心配でした。
しかし、おっしゃるとおり正直を貫くことによりむしろ道三の信頼を勝ち得ました。
しかも、道三から「高政はどうか」との核心的な問いを向けられた際も、ぎりぎり「告げ口」だけは避けられたようです。
もっとも、道三にとっては光秀が答えなかったことが答えだったかもしれませんが。
結局は高政一人の「自爆」。
おっしゃるとおり、このことが道三と信長とを結びつけ、他方、実の親子間での悲劇につながってゆくのでしょう。
今回は サブタイどおりに帰蝶が活躍しましたね。
でも 皮肉なことに この回に限って言えば
帰蝶役は沢尻さんが相応しかった!と思いました。
10話までを 沢尻さんで収録済みだったそうなので
川口さんは 意識すること無く演じることができたでしょうが・・・。
信長を立てて操る妻役ならば 年上女房でも構いませんし
実際の奥様・菊池凛子さんでも良かったかも?(笑)
主従の関係でありながら 面と向かって
「どちらかと言えば嫌いです」とは そうそういえるものではないですよね。
>最終的に物を言うのは『巧言令色』より『誠実さ』なんでしょうね。
確かに そう思います。
誠実な人と付き合えることは 人生において幸せです。