瀬川(小芝風花)、圧巻の花魁道中である。
「瀬川っ!」周囲から声がかかり、松の井(久保田紗友)、常磐木(椛島光)らが付き従う。
道中をしながら瀬川は何を考えていたのか?
蔦重(横浜流星)はふたりの夢としてこんなことを語った。
・吉原を楽しいことばかりの場所にしたい。
・女郎がいっぱい、いい思い出を持って出て行けるようにしたい。
・いい身請けをして年季明けまで働かなくていいようにしたい。
・吉原に来れば人生が変わる、という場所にしたい。
実はこの蔦重の夢、瀬川は叶えていたんですね。
今の瀬川の心の中にあるのは、楽しくていい思い出。
蔦重からは本をもらった。
本を読んでいる姿が瀬川だと言ってくれて絵まで残してくれた。
いい身請けをして年季明けまで働かなくて済んだ。
吉原で人生が変わった。
この夢の叶った自分の姿を吉原の人間に見せることで、
お手本になり、夢を与えようとした。
大門の前では蔦重が待っていた。
微笑む瀬川。すれ違う瀬川。
この時、瀬川は何を思ったのか? 蔦重に何を語りかけたのか?
「重三、あとは頼んだよ」
だと思う。
ドラマを盛り込んだ花魁道中、見事でしたね。
『べらぼう』を見て来てよかったと思える回だった。
………………………………………………
蔦重と瀬川のすべての会話が心を通じ合っていることを物語っている。
「あんたが物をくれる時はいつも本だねえ」
「わっちも載せてくれたのかい?」
「わっちはいつも本を読んでたんだねえ」
「それが一番おまえらしいと思ってよ」
「楽しかったことばかり思い出しちまうよ」
「馬鹿みてえな昼の夢みてえな話だ。
けど、おまえも同じだったんじゃねえの? これがふたりの夢じゃねえの?」
「俺はこの夢から醒めるつもりは毛筋ほどもねえよ。
俺とおまえを繋ぐものはこれしかねえからよ。俺はずっとこの夢を見続けるよ」
「べらぼうだねえ」
すごい会話だ。
何て素敵なふたりだ。
最後の「べらぼうだねえ」が素晴しい。
…………………………………………………
江戸城パートでは田安賢丸(寺田心)が田安の種まき。
妹を将軍・家治(眞島秀和)の娘にして、家治の嫡男・家基(奥智哉)と娶せることに成功した。
反・田沼意次(渡辺謙)の布石が着々と。
蔦重が『青楼美人合姿鏡』を売る戦略は──
・将軍の献上本~これで箔がつく。
・瀬川が載っている唯一の本~稀少本・イベントで本を売るという手法。
鶴屋喜右衛門(風間俊介)がラストで「これは売れない」と言ったのはどうしてだろう?
女郎の日常を描いた絵ではイマイチだからだろうか?
次郎兵衛さん(中村蒼)がついに働いた!笑
「希なる? どこが希なる?」
と叫んで『青楼美人合姿鏡』を売ることに貢献!
次郎兵衛さん、いつも遊んでばかりだから、さすが江戸人って思ってたんだけど、
ついに働いた!
平沢常富(尾美としのり)がついに本格的に登場!笑
ネットでは、平沢常富が通行人みたいな感じでしか登場しないのに
OPのテロップでは『平沢常富 尾美としのり』が一枚看板で出ていることが話題に!
平沢常富がどこに出ているかを探すマニアもいた。
「瀬川っ!」周囲から声がかかり、松の井(久保田紗友)、常磐木(椛島光)らが付き従う。
道中をしながら瀬川は何を考えていたのか?
蔦重(横浜流星)はふたりの夢としてこんなことを語った。
・吉原を楽しいことばかりの場所にしたい。
・女郎がいっぱい、いい思い出を持って出て行けるようにしたい。
・いい身請けをして年季明けまで働かなくていいようにしたい。
・吉原に来れば人生が変わる、という場所にしたい。
実はこの蔦重の夢、瀬川は叶えていたんですね。
今の瀬川の心の中にあるのは、楽しくていい思い出。
蔦重からは本をもらった。
本を読んでいる姿が瀬川だと言ってくれて絵まで残してくれた。
いい身請けをして年季明けまで働かなくて済んだ。
吉原で人生が変わった。
この夢の叶った自分の姿を吉原の人間に見せることで、
お手本になり、夢を与えようとした。
大門の前では蔦重が待っていた。
微笑む瀬川。すれ違う瀬川。
この時、瀬川は何を思ったのか? 蔦重に何を語りかけたのか?
「重三、あとは頼んだよ」
だと思う。
ドラマを盛り込んだ花魁道中、見事でしたね。
『べらぼう』を見て来てよかったと思える回だった。
………………………………………………
蔦重と瀬川のすべての会話が心を通じ合っていることを物語っている。
「あんたが物をくれる時はいつも本だねえ」
「わっちも載せてくれたのかい?」
「わっちはいつも本を読んでたんだねえ」
「それが一番おまえらしいと思ってよ」
「楽しかったことばかり思い出しちまうよ」
「馬鹿みてえな昼の夢みてえな話だ。
けど、おまえも同じだったんじゃねえの? これがふたりの夢じゃねえの?」
「俺はこの夢から醒めるつもりは毛筋ほどもねえよ。
俺とおまえを繋ぐものはこれしかねえからよ。俺はずっとこの夢を見続けるよ」
「べらぼうだねえ」
すごい会話だ。
何て素敵なふたりだ。
最後の「べらぼうだねえ」が素晴しい。
…………………………………………………
江戸城パートでは田安賢丸(寺田心)が田安の種まき。
妹を将軍・家治(眞島秀和)の娘にして、家治の嫡男・家基(奥智哉)と娶せることに成功した。
反・田沼意次(渡辺謙)の布石が着々と。
蔦重が『青楼美人合姿鏡』を売る戦略は──
・将軍の献上本~これで箔がつく。
・瀬川が載っている唯一の本~稀少本・イベントで本を売るという手法。
鶴屋喜右衛門(風間俊介)がラストで「これは売れない」と言ったのはどうしてだろう?
女郎の日常を描いた絵ではイマイチだからだろうか?
次郎兵衛さん(中村蒼)がついに働いた!笑
「希なる? どこが希なる?」
と叫んで『青楼美人合姿鏡』を売ることに貢献!
次郎兵衛さん、いつも遊んでばかりだから、さすが江戸人って思ってたんだけど、
ついに働いた!
平沢常富(尾美としのり)がついに本格的に登場!笑
ネットでは、平沢常富が通行人みたいな感じでしか登場しないのに
OPのテロップでは『平沢常富 尾美としのり』が一枚看板で出ていることが話題に!
平沢常富がどこに出ているかを探すマニアもいた。
瀬川の身請け、取り敢えずは幸せな落着ということで、今回の焦点は市中の本屋との闘争。
市中の本屋は蔦重の「細見」を拒否した上に、西村屋は一部の忘八の同情を求めて吉原の切り崩しにかかる。
吉原の(親蔦重派の)旦那衆が味方になってくれてもまだ苦しいところ、強力な味方が現れる。
その一人、須原屋市兵衛は公式HPの人物紹介では、「漢籍や学術書、辞典などを扱う大手本屋の商人でありながら、平賀源内や杉田玄白などが書いた“新しい本”を数多く出版する個性的で革新的な板元」とのこと。
里見浩太朗さんが演じるだけあって頼もしい重厚感―現代で言えばI波書店社長といった感じでしょうか。
そして、源内を通じてついに「田沼様」にまで繋ぎができました。
意次も「お前、ありがた山か?」と重三郎のことを覚えていてくれた。
こうして、『青楼美人合姿鏡』が成立しましたが
>鶴屋喜右衛門がラストで「これは売れない」と言ったのはどうしてだろう?
「大奥」では「杉下」という好人物を演じた風間俊介さん、本作では憎々しげに胸に一物ある様子で重三郎も楽観できません。
重三郎は源内・意次の人脈に連なることができましたが、重三郎が鶴屋たち市中の本屋たち相手に悪戦苦闘しているように、意次も反対勢力相手に結構苦戦していて、徳川家基も明確な反田沼の旗手となっている模様。
この家基が2~3年後に遂げる「謎の突然死」―当然暗殺が疑われる―現代の歴史家の間でも意次を黒幕とする説と一橋治済を黒幕とする説とに別れているようです。
本作では家基の死をどう解釈するのでしょうね。
「大奥」では一橋治済は悪魔のような女性で、松平定信(女)と組んで田沼意次(善玉の女性)を追い落としていました。
本作では治済が当初は意次の味方として家基暗殺に及ぶのではないかとも予想しています。
意次は文書の偽造まではするものの、暗殺にまでは手を染めないのではないかと思いますので。