海外ドラマ「Law&Order:性犯罪特捜班」の概要はこう。
『レイプ、性的虐待、児童ポルノ、同性愛、ホモ恐怖症、SM、セックス産業……。最も凶悪で、不安感を掻き立てる性犯罪は、感情に訴える犯罪でもある。そんな性犯罪捜査に果敢に立ち向かう刑事、それがニューヨーク市警本部SUV(スペシャル・ビクティムズ・クライム・ユニット=性犯罪特別捜査班)だ』
第9話は全身にピアスの穴があり首を吊って死んだ全裸の女性レイラの事件。
いかにも猟奇のにおいがする。
主人公の刑事たちはこの事件が自殺か他殺かを調べていくうちに背後にある事件の全貌を知ることになる。
まずは殺されたレイラ自身のこと。
彼女は優秀な投資アナリストだが、マゾヒスト。
高校時代にも乳首にピアスをはめているのを母親に目撃されている。
しかし、それは個人の性の嗜好の問題。
自由の国アメリカ、自由に個人が楽しめばいい。
事件は自殺かと思われたが、レイラの性癖を恥ずかしく思った母親がSMの衣装を隠したことが発覚。
SMの鞭の鞘にダイヤモンドが隠されていたことから事件性が出て来る。
レイラはダイヤを使った投資をしていて、そのダイヤはある慈善団体の裏金を流用して買ったものだった。
これでレイラが詐欺・横領事件に関わっていたことが発覚。
刑事たちは事件を追い、レイラの上司・マーティン、テネシー州の州の資金運用を行っていたカッター、そしてレイラの三角関係が発覚する。彼らは資金の横領を行う傍ら、SMを楽しみそのプレイの最中にレイラが窒息死してしまったのだ。マーティンとカッターは自殺を偽装したが、事実が暴かれて……。
このプロットの面白さは、あるひとつの事件から、その人物の秘密(レイラの場合はMの性癖)、その人物の変わっていた犯罪が明らかになることである。
視聴者は刑事たちの視線で次第に明らかになっていく事実を知っていくことになる。
優秀な美人投資アナリストの裏の顔。
それを犯罪だけでなく、性癖という点でも切っている所が、このシリーズの斬新な所だ。なぜなら今の時代、人間を考える時、犯罪を追及していく時、セックスの問題は切り離して考えることは出来ないからだ。
今回は刑事たちの事件に対するリアクションはあまり描かれなかったが、『主役のエリオット・ステイブラー刑事(クリストファー・メローニ)は、揺るぎない道徳的信念を持って事件に臨むタフな刑事。同じく主役で、彼の相棒オリビア・ベンソン(マリスカ・ハージティ)刑事は、レイプによって生まれた子という出自が影響して、被害者に過度に同情する傾向を持つ』など、それぞれキャラクターと心のドラマを抱えているらしい。
これらの刑事のキャラクターと事件が密接に絡まった時、この作品はもっと面白くなると思う。
『レイプ、性的虐待、児童ポルノ、同性愛、ホモ恐怖症、SM、セックス産業……。最も凶悪で、不安感を掻き立てる性犯罪は、感情に訴える犯罪でもある。そんな性犯罪捜査に果敢に立ち向かう刑事、それがニューヨーク市警本部SUV(スペシャル・ビクティムズ・クライム・ユニット=性犯罪特別捜査班)だ』
第9話は全身にピアスの穴があり首を吊って死んだ全裸の女性レイラの事件。
いかにも猟奇のにおいがする。
主人公の刑事たちはこの事件が自殺か他殺かを調べていくうちに背後にある事件の全貌を知ることになる。
まずは殺されたレイラ自身のこと。
彼女は優秀な投資アナリストだが、マゾヒスト。
高校時代にも乳首にピアスをはめているのを母親に目撃されている。
しかし、それは個人の性の嗜好の問題。
自由の国アメリカ、自由に個人が楽しめばいい。
事件は自殺かと思われたが、レイラの性癖を恥ずかしく思った母親がSMの衣装を隠したことが発覚。
SMの鞭の鞘にダイヤモンドが隠されていたことから事件性が出て来る。
レイラはダイヤを使った投資をしていて、そのダイヤはある慈善団体の裏金を流用して買ったものだった。
これでレイラが詐欺・横領事件に関わっていたことが発覚。
刑事たちは事件を追い、レイラの上司・マーティン、テネシー州の州の資金運用を行っていたカッター、そしてレイラの三角関係が発覚する。彼らは資金の横領を行う傍ら、SMを楽しみそのプレイの最中にレイラが窒息死してしまったのだ。マーティンとカッターは自殺を偽装したが、事実が暴かれて……。
このプロットの面白さは、あるひとつの事件から、その人物の秘密(レイラの場合はMの性癖)、その人物の変わっていた犯罪が明らかになることである。
視聴者は刑事たちの視線で次第に明らかになっていく事実を知っていくことになる。
優秀な美人投資アナリストの裏の顔。
それを犯罪だけでなく、性癖という点でも切っている所が、このシリーズの斬新な所だ。なぜなら今の時代、人間を考える時、犯罪を追及していく時、セックスの問題は切り離して考えることは出来ないからだ。
今回は刑事たちの事件に対するリアクションはあまり描かれなかったが、『主役のエリオット・ステイブラー刑事(クリストファー・メローニ)は、揺るぎない道徳的信念を持って事件に臨むタフな刑事。同じく主役で、彼の相棒オリビア・ベンソン(マリスカ・ハージティ)刑事は、レイプによって生まれた子という出自が影響して、被害者に過度に同情する傾向を持つ』など、それぞれキャラクターと心のドラマを抱えているらしい。
これらの刑事のキャラクターと事件が密接に絡まった時、この作品はもっと面白くなると思う。