「ハリー・ポッター」シリーズ第3弾。
このシリーズはハリーの自分探しの物語である。
第1作で自分が魔法使いであることを知ったハリーは今回、自分の両親を奪った忌まわしい記憶を呼び覚ます。
ハリーは毎回の物語で自分と自分の過去を知り、ヴォルデモードに近づいていくのであろう。
さて今後のストーリーが展開していく上での役者が登場した感じ。
★脱獄囚シリウス・ブラック
彼はハリーの両親の友人でハリーの名付け親でもあったが、両親を「例のあの人」ヴォルデモード卿に引き渡し、死に追いやった張本人。ハリーを倒すことでヴォルデモード卿の復活を画策している様であるが。
★新任教師ルーピン
防御魔法を教えるルービン。形態記憶モンスター・ボガートを使った授業がユニーク。
アズガバンの看守ディメンダーを引きよせてしまうハリーの不安・苦悩を理解しアドバイスをし、パトローナス(守護神)の魔法を教えるが。
ワイルド系のブラック。
穏やかなインテリ系のルービン。
ところがこのふたりの裏の顔は?
この物語は脇役が多彩だ。
彼らに今までの脇役を加えると、
★やさしいおじいちゃんのダンブルドア校長。
★厳格で厳しいが頼りになるスネイプ先生。
★イカツイ大男だが心優しいハグリット。
★頭がよくて勝ち気なハーマイオニー。
★頼りないがいいヤツのロン。
脇役がこの作品を楽しくしている。
そして、さらに楽しくしているのはファンタジーには欠かせない不思議なアイテム。
★姿を隠すマント
★今回初登場の忍びの地図(「悪戯終了」の呪文が楽しい!)
★ハーマイオニーの逆転時計
★杖に最新型のほうき
アイテムではないが
★これからも助けてくれそうな鳥のバックビーク
こうしたアイテムと取り巻く人々がハリーを助けていくのだろう。
ハリーが毎回覚えていく呪文も。
ハリー・ポッターシリーズ、ちゃんとファンタジーの定石は踏まえている。
そして今回怖かったのは、アズカバン牢獄の看守ディメンダー。
人の心から喜びの記憶を奪い苦しい記憶を呼び覚まし、苦しみを糧とする精霊?悪霊?
苦しみの記憶しか持たない悪人には格好の看守だが、それは過去に苦しい記憶を持つハリーにとっても諸刃の剣というのがいい。彼らに対抗するのは「喜びの記憶」というのがいい。
このディメンダーの設定自体が、ハリーの心のドラマを描くのに機能していく。
ファンタジーやSFはこうした特殊な設定を使って、主人公のドラマを描くことが出来る。
ラストは学園を去っていくルーピン先生。
「私がここに来た甲斐があったのは、私を通してハリーが多くのことを学んでくれたことだ」と語るルーピン先生。
ルーピン先生はやはりハリーの良き先生であった。
人の出入りで物語をきれいにしめくくった。
このシリーズはハリーの自分探しの物語である。
第1作で自分が魔法使いであることを知ったハリーは今回、自分の両親を奪った忌まわしい記憶を呼び覚ます。
ハリーは毎回の物語で自分と自分の過去を知り、ヴォルデモードに近づいていくのであろう。
さて今後のストーリーが展開していく上での役者が登場した感じ。
★脱獄囚シリウス・ブラック
彼はハリーの両親の友人でハリーの名付け親でもあったが、両親を「例のあの人」ヴォルデモード卿に引き渡し、死に追いやった張本人。ハリーを倒すことでヴォルデモード卿の復活を画策している様であるが。
★新任教師ルーピン
防御魔法を教えるルービン。形態記憶モンスター・ボガートを使った授業がユニーク。
アズガバンの看守ディメンダーを引きよせてしまうハリーの不安・苦悩を理解しアドバイスをし、パトローナス(守護神)の魔法を教えるが。
ワイルド系のブラック。
穏やかなインテリ系のルービン。
ところがこのふたりの裏の顔は?
この物語は脇役が多彩だ。
彼らに今までの脇役を加えると、
★やさしいおじいちゃんのダンブルドア校長。
★厳格で厳しいが頼りになるスネイプ先生。
★イカツイ大男だが心優しいハグリット。
★頭がよくて勝ち気なハーマイオニー。
★頼りないがいいヤツのロン。
脇役がこの作品を楽しくしている。
そして、さらに楽しくしているのはファンタジーには欠かせない不思議なアイテム。
★姿を隠すマント
★今回初登場の忍びの地図(「悪戯終了」の呪文が楽しい!)
★ハーマイオニーの逆転時計
★杖に最新型のほうき
アイテムではないが
★これからも助けてくれそうな鳥のバックビーク
こうしたアイテムと取り巻く人々がハリーを助けていくのだろう。
ハリーが毎回覚えていく呪文も。
ハリー・ポッターシリーズ、ちゃんとファンタジーの定石は踏まえている。
そして今回怖かったのは、アズカバン牢獄の看守ディメンダー。
人の心から喜びの記憶を奪い苦しい記憶を呼び覚まし、苦しみを糧とする精霊?悪霊?
苦しみの記憶しか持たない悪人には格好の看守だが、それは過去に苦しい記憶を持つハリーにとっても諸刃の剣というのがいい。彼らに対抗するのは「喜びの記憶」というのがいい。
このディメンダーの設定自体が、ハリーの心のドラマを描くのに機能していく。
ファンタジーやSFはこうした特殊な設定を使って、主人公のドラマを描くことが出来る。
ラストは学園を去っていくルーピン先生。
「私がここに来た甲斐があったのは、私を通してハリーが多くのことを学んでくれたことだ」と語るルーピン先生。
ルーピン先生はやはりハリーの良き先生であった。
人の出入りで物語をきれいにしめくくった。