本日出発列車にてブルートレインはやぶさ・富士は終焉を迎えます。利用者が少なくなったため廃止になったというのが実のところですが、近年の報道を見るとブルトレの絶対数が少なくなってきていることもあり、さらにはこれまでの功績や人気を考慮して“引退”という言葉が使われるケースが多くなっています。引退の花道を飾る…ということからすれば引退という言葉も当てはまるのかもしれませんが、ダイヤ改正発表前の利用実態を見れば、廃止という言葉が妥当なのかもしれないという気もします。いずれにしてもかつては東海道山陽筋いや国鉄のスター選手だったブルトレの最後ですから、盛大に送り出してやるのも悪くはないと思います。思えば、30代の私などは小学生の頃はブルートレインの写真入りの筆箱を持ち、色鉛筆にもブルートレインというようにブルートレイン全盛時(利用的には既にピークは過ぎていたが)に育ったこともありブルトレには思い入れの深い世代です。私の頃はPFが牽引する九州特急が花型でした。それが66に置き換わったのは小学校高学年に差し掛かる頃で、マンモス機66が牽引する九州特急はブルートレインはファンの注目の的であり、まさに花型でした。大阪在住でPFファンの私としては66と東京発のブルトレがもてはやされるのが気に入らなかったことを思い出します。PFファンとしてはPF牽引で残った瀬戸や出雲、関西ブルトレを応援するようになり、しばらくはアンチ66ブルトレファンという感じになっていました。国鉄がJRになってもブルトレは国鉄時代の本数をある程度維持しながら運転されてきましたが、新幹線のぞみの運転開始あたりを機にブルトレの削減が始まり、21世紀に入ってからは改正毎に淘汰されていくというありさまになり、最後の最後まで残ったはやぶさ・富士も本日をもって終了というところまで来てしまいました。こうなればPFも66もないもので、デジカメの進化によって撮影に目覚めた私も廃止(引退)を前にしたブルトレを追いかけてきました。それも本日でひと段落。去年のあかつき・なは、銀河のときほどではないものの、しばらくは早く起きなくてよい、今回の場合なら遠征しなくてもよいという状態に落ち着きそうです。寂しいようなほっとするような微妙な感覚ですが、次は日本海が廃止される時までこの感覚は味わえないのかな?と変なことも考えたりします。日本海もいつ何時どうなるやらわからないので撮れる時に撮って、次は是非とも大阪から青森まで乗り通しておきたいと思います…なにせはやぶさ・富士についてはよく撮りましたけど、一度も乗らずじまいでしたから…[E:catface]
なにはともあれ私ははやぶさ・富士の最終列車見送りには参加しませんが、なにぶんトラブルがないよう、皆が気持よく最終列車を見送れる状況にあって欲しいと願う次第です。