2015年もあとわずかとなりました。本日は近畿の鉄道のこの1年を私的に振り返りたいと思います。
JR西日本
この春北陸新幹線が開業した。これに伴い、在来線特急の運転系統が見直され、サンダーバード、しらさぎは全て金沢止まりとなった。しらさぎに使用していた683系2000番台をはくたか用の681系などに置き換え、683系2000番台は289系に改造されて、10月31日から紀勢線、山陰線特急に投入され、381系を置き換えた。両線で使用されていた381系は引退し、同車で残るのは伯備線の特急やくものみとなった。
阪急
2015年は阪急宝塚線が3月21日にダイヤ改正を行った。朝ラッシュ時を中心にダイヤの改変が行われたが、10両運転の減少などどちらかというと減量ダイヤに近いものがあった。通勤急行が廃止され、川西能勢口始発の通勤特急の運転を開始。10両運転は通勤特急のみとなり、日生エクスプレスは全て8両編成となった。通勤急行の代わりに朝ラッシュ時にも急行の運転が行われ、こちらも全て8両編成で運転されている。日生エクスプレスの8両編成化により、今改正から1000系も運用されるようになった。
車両面では1000系の増備が続いている。1300系は4編成投入され、2300系の淘汰が完了したため、その後の増備は行われていない。1000系は1007Fまで8編成が増備され、3000系、3100系の淘汰や5100系の能勢電移籍を行っている。
先述したように2300系がこの春引退した。長年にわたる活躍からか最後にはさよなら運転も行われ、沿線ではかなりの盛り上がりとなった。
阪神
新型ジェットカー5700系がデビューした。関西私鉄では近鉄で一部行われているだけの、押しボタン式のドア開閉スイッチが搭載され、優等列車待避時などに使用されている。今後、関西でもこの方式が増えていくのかどうか注目される。
京阪
今年度の動きは少なかったが、今後プレミアムシート連結などが話題の中心となっていく模様。
近鉄
今年度はダイヤ改正が実施されなかった。汎用特急車の塗装変更が計画され、その第1陣が年末に登場した。今後は車内リニューアルも含めて改造されていくことになる。
南海
年末に南海高野線、泉北高速線のダイヤ改正が実施された。泉北直通のテコ入れが行われ、朝夕ラッシュ時に有料特急列車泉北ライナーが新設された。南海11000系を使用して運転されている。データイムにも泉北区急が新設され、泉北直通列車の強化が行われている。
本線では8300系が投入された。これにより長年活躍してきた7000系が引退となった。
8300系は今年度4両編成5本が登場した。現在は普通車の運用が多いが、2本つなげた優等運用なども徐々に見られるようになった。
また、ピートラピートの運転が終了し、本年秋からはスターウォーズラピートの運転を開始した。映画スターウォーズとのタイアップ企画でCMも流れており、同車を使用するラピートは鉄道ファンのみならずスターウォーズファン、一般の人にも人気を博している。