さよなら平成・・・こんにちは令和。国鉄がJRに変わった時によく使われたフレーズを使ってみました。平成が幕を閉じ、令和の世が始まりました。2019年は年明けは平成31年でしたが、本日より令和元年となりました。1年で2つの時代を経験するのは2度目になりますが、昭和の終わりはわずか7日間だったので、平成元年はほぼ1年過ごしたことになります。今回は1年の3分の1を平成で過ごし、残りの3分の2が令和元年となるため、なかなか令和に馴染むのに時間がかかりそうです。休み明けには、まだまだあちこちに平成31年が残っているため、業務上混乱をきたすところもありそうです。
鉄道界では平成から令和の移り変わりに際して貸切列車を多数運転するなど盛り上がっていますね。平成駅が平成最後の日に賑わっていましたが、令和になると、令和駅がないので、どのような盛り上がりがあるのかある意味注目されるところです。平成の鉄道は、昭和の末期に国鉄分割民営化が行われ、平成はまさにその時代に生まれ育った人たちと同じく国鉄を知らない時代でした。JR発足後も平成の世に移り変わってからも国鉄車両は長らく活躍を続けてきましたが、国鉄車両も令和の世が始まり、いよいよ最終章を迎えることになりそうです。JRでは国鉄車両が姿を消すことにより、国鉄及び昭和の幻影も一緒に姿を消すことになります。時代を超えて、生きながらえてきた国鉄車両の最期を目に焼き付けておきたいところです。
令和の世では、おそらくリニア新幹線が実現することになります。昭和にひかりが誕生し、平成ではのぞみが誕生。そして令和ではリニア新幹線。リニア新幹線の愛称も気になるところですが、昭和、平成、令和と発展を続けて来た新幹線が今後どのように発展していくのか注目したいところです。
その反面、JR北海道やJR四国では人口減少などにより、経営が厳しくなってきており、多くの路線の存続が厳しい状況になっています。JR東日本やJR西日本、JR九州でも過疎化が進む地域を走る路線などでは、今後は廃止の可能性も出てきそうです。第3セクターや地方の鉄道も言わずもがなです。令和の世では、リニア新幹線の開業という明るい展望とともに、その裏で地方では鉄道路線の廃止が加速する可能性もあり、国鉄再編に次ぐような鉄道網の再編が行われる可能性もあるのではないかと思います。世間では東京オリンピック、大阪万博が行われ、明るい時代の到来を予感させてくれる令和の時代ですが、鉄道業界にとっては明るい面と暗い影を落とす面の両方があるのではないでしょうか。