智頭急行には1996年夏に前述してきたように鳥取方面を日帰りで1周した時に乗車している。基本的に学生時代は先立つものがなかったので、とりあえず18で済ませられる範囲での行動が多かったが、智頭急行はスーパーはくとが走る重要路線と言うこともあって、自腹(18以外の出費)を切ってでも乗りたいと言うことでわざわざこの因美線~智頭急行のルートを辿っている。ただ、とにかく腹が痛まない程度に乗るのが学生時代の基本だったので、スーパーはくとに乗ると言うような贅沢はせずに普通列車を上郡まで乗り通している。
贅沢は敵だと言う学生時代だったが、阪急の学生班のアルバイトである程度は金を稼いでいたので、たまには贅沢する時もあった。特急に乗るのは基本的には周遊きっぷやフリーきっぷの類の利用にほぼ限られていたが、稀に気まぐれで特急や新幹線に乗ることもあった。スーパーはくとに初めて乗ったのもそんな気まぐれだったと言える。1998年夏に中国地方の乗り潰しに出かけたときだが、基本ルートに智頭急行は入っていなかったが、三江線や木次線など大物ローカル線(本数が少なく長時間乗車があるローカル線)をこなして疲労も感じていたので、宍道から山陰線を普通を乗り継いで帰る予定を変更して倉吉から先はスーパーはくとに乗ることにしたのが、同列車初乗りと智頭急行2回目の乗車となった。初めて乗ったスーパーはくとだったが、前面展望のモニターが付いていて中間車にいながら前面展望を楽しめるのは被りつき好きの私にとっては嬉しいサービスだった。これが他車へあまり普及しなかったのは残念なところだ。
それ以降学生時代には智頭急行には乗っていないが、2003年の夏に山陰へ遠征した折に山陰ディスティネーションきっぷなるものを利用して往復智頭急行の特急を利用している。行きは惜別乗車も含めてキハ181系特急いなばに乗り、帰りにはスーパーはくとを利用した。基本的にはスーパーはくとの利用を前提としたきっぷだったので、いなばを利用しても大丈夫なのかどうか微妙だったか何のお咎めもなかったので結果よしとした。特急いなばは上郡で方転する為か座席が逆向きになっており、みなそのままで乗っていたので、私も仕方なく後ろ向きのまま鳥取まで乗ったのを思い出す。キハ181系は特急いそがぜにワンポイントで乗ったことがあったが、国鉄らしい油臭い気動車特急車だった。
智頭急行線内での写真を上郡での駅撮り以外一枚も撮っていなかったこともあり、ホームページを飾る写真の充実を目的に2006年2月11日にも智頭急行を訪れている。この時は上郡から智頭まで普通列車を乗り継ぎながら、各所で途中下車を繰り返して撮影を楽しんでいる。鳥取で一泊して次の日に餘部鉄橋で最後の出雲撮影を目論んでいたが、あいにくの悪天候で出雲撮影は撃沈となってしまった。