小倉近辺でブルトレ撮影を終えて、西小倉で特急などを撮影してから鹿児島線快速に乗って博多を通り越して二日市へ。快速車内では朝からの疲れを取るため爆睡。工事中の博多駅もおぼろげに見ただけで通り過ぎ、太宰府を模した駅舎が特徴の二日市に到着。ここで降りたのはJRの撮影が目的ではなく、西鉄に乗るためだ。西鉄は乗り潰しているので、とりあえずコストダウンのため一番近場の二日市から西鉄福岡まで乗ることにした。狙いは8000系…ではなく新鋭の3000系。まだ見ぬ車両で、どれだけ走っているのかも知らずに来たので、持久戦を覚悟して西鉄二日市へ赴いた。ところが近いと思っていた西鉄二日市はJR二日市からは姿かたちも見られず、やや迷いながら嗅覚だけを頼りに漸く辿り着いた。JR二日市よりも西鉄二日市の方が開けた印象で、間にあった商店街の活気はご多分に洩れずあまりなかった。JRの運賃は小倉から換算されていたので博多から二日市までなんぼするのか分からないが、西鉄二日市から西鉄福岡までは330円した。距離からするとかなり高い印象だ。関西の大手私鉄より少し高い感じがする。私鉄の運賃に関しては東高西低の傾向がある。利用者の数から仕方ない面もあるが、JRとの競合を考えると厳しいところもあるだろう。
西鉄二日市で少し撮影を…と思っていると早速目的のブツが現れた。西鉄福岡行き急行で早速3000系が登場し、これを追いかけるために普通で撮影できそうな駅に移動することにした。西鉄福岡までの距離感がいまいちつかめていないので、撮影しながらいつ折り返ししてくるかを勘案する。下大利で少し撮影し、まだ時間がありそうなので春日原へ移動…というところで3000系急行が対向列車で登場してしまい、見事撃沈。意気消沈していたところに続いて上り3000系急行が登場し、今度こそリベンジと思い、その3000系急行に乗車して大橋へ。高架駅ですっきりした画が撮れそうなので、ここで粘って3000系急行をGETすることにした。するとさらに続いて来た上り急行も3000系を使用しており、結構な稼働率であることが判明し、とりあえず大橋でじっくり腰を落ち着けて撮影することにした。3000系急行2本や8000系特急2本などを撮影し、小1時間ほど大橋で楽しんで、薬院へ向かった。2000系急行を撮りそこなったのは心残りだが、福岡の都市部での西鉄撮影を存分に楽しむことはできた。末端部では空いているイメージの強い西鉄だが、福岡近郊ではかなり混み合っている。それでも国鉄がJRになってからは競合関係が生まれるようになっており、区間によってはJRに利用者が流れているところもあるだろう。地方ではモータリゼーションの進行も深刻だが、西鉄は福岡の中心部に乗り入れているので、通勤輸送も十分担える強みはあるので、西の大手私鉄として何とかやっていけるのではないかと思う。
西鉄福岡に着いて、少しだけ撮影などをしてから地下鉄天神へと向かった。西鉄福岡と地下鉄天神は遠いというイメージがあったが、最初に訪問した時に変なところに出て迷って遠回りしたのが原因だった。行って見ればわかりにくいところはあるが、結構近い。少なくとも南海難波、阪急梅田での地下鉄乗り換えよりかは近い。地下鉄で博多まで出て博多からは再びJRに戻り、ブルトレ撮影夜の部を開始する。まずは博多駅のホームの立ち食いラーメンで腹ごしらえして、小倉までリッチに特急で移動する。先行の特急有明の遅れを受けてソニックもやや遅れ加減で入線してきた。それでも定時で出発したが、博多駅の一極集中は遅れを助長する要因になっており、複線で電車を捌くには限界が来ているように思う。今後新幹線の開業で熊本・鹿児島方面への特急が新幹線に移り、将来的には長崎方面への特急も新幹線にシフトしていく。その時には博多駅周辺の在来線の運転もかなり整理されてくると思われるが、現状では発着番線の制約なども加わり、遅れが各所どころか各県にまで及ぶようになっている。博多に来るたびに遅れの問題はJR西日本だけではないことを実感する次第だ。
夕方17時台のソニックは指定席は満席だそうだが、自由席には余裕があった。夕がたの長崎行き特急などは立ち客が出るほどの盛況だったように記憶しているが、小倉方面へは新幹線が幅を利かしているのか、厳しいところもあるようだ。それでも小倉まで500円という安さは魅力である。但し、それよりもはるかに安い高速バスもあり、新幹線と高速バスの板挟みで利用者を大幅に増やせないというのが博多~小倉間の特急の事情なのかもしれない。小倉に18時前に到着して、18時34分のはやぶさまでウロウロと構内で撮影する。小倉駅8番線は撮影に不向きなので、入線流しで、本州ではほとんど見られないはやぶさのケツ打ちに専念する。しかし、入線時にそそくさと携帯を持った輩が出てきて、見事に邪魔をされてブレブレのロクでもない写真になってしまった。駅構内に行くと携帯で撮影する人間が増えて(ちゃんと動いている列車を撮れているのかどうか疑問)、最近はマナーの面でも疑問なところも多く、罵声が飛ぶのも仕方ないところもある。もっとも私は罵声を飛ばすほど威勢がよくないので舌打ちする程度である[E:pig]鉄道ブームとよく言われるが、撮影が手軽になってきたのが仇になってマナーが落ちてきているのは残念なところだ。
はやぶさのケツの方はまぁまぁ落ち着いて撮れたが、それでも携帯組はどんどん前に入ってくるので、のんびりしていればシャッターチャンスを逃してしまう。定時ではやぶさが出て行き、続いてホームを移動して富士の撮影に。4番線到着なので反対側の5・6番ホームから狙うことに…妙に人が少ないと思っていると5番線に普通電車が入線。出発時間は富士よりも遅く、見事にかぶられることになった。並びでの撮影は可能だったので撃沈ではないが、入線をD90ご自慢のビデオ撮影してやろうかと思っていたので少し残念だ。夜の部はここで終了…というわけではなく、続いて新幹線で後追いして、厚狭で在来線に乗り継いで宇部へと向かう。宇部に到着して愕然としたのはホームの暗さ。バルブができるほどのレベルではない。ここまで来たので何とか我慢して撮影しようと三脚を立てて列車の到着を待つ。ところが小倉をいずれも定時で出て行ったはやぶさ・富士だが、どこでどう遅れたのか、下関発は28分遅れのアナウンスが流れた。せっかくだからと列車の到着を待つが、到着時にこんなに暗い中、親子連れが登場し、見事に邪魔をしてくれた。数少ないシャッターチャンスを見事に逃して、ハイビームにもやられてこちらは見事に撃沈してしまった。こんなことなら厚狭で通過流しでもやればよかったと後悔した。これにて予定は終了し、宇部から小野田に移動して小野田オリエンタルホテルで一晩お世話になり、翌日のオノアサに備えた。