EXPRESS DIARY~鉄人日記~

鉄道に関することを日々徒然なるままに書いて行こうと思います。

300系もあとわずかか?

2010年01月31日 | JR

100130tokaidos300j54  500系フル編成引退ばかりが注目されていますが、300系もN700系増備などにより今後希少価値が増す車両です。700系こだまも多く見られるようになり、臨時で運転される300系のぞみはもちろんのこと300系ひかりが見られるのもあとわずかとなりそうです。インテリア重視の100系からスピードアップ重視の300系への変化はある意味、新幹線にとってエポックメイキングな瞬間だったと言えるのではないかと思われます。500系も名車ですが、300系もこれまた名車であることは間違いないところだと思います。

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500系のぞみ

2010年01月30日 | 500系

100130tokaidos500w1  今日は500系のぞみの撮影のため米原へ行ってきました。本来であれば北陸方面遠征ということを考えてもいたのですが、天気がよく雪が少なそうなので500系に的を絞りました。とはいえ午前中の1本は捨てて午後の1本に集中して撮っただけなので収穫が多かったわけではありません。とりあえず一眼で撮影、デジカメで動画を撮る両撮りをして満足して帰ってきました。まだまだ米原駅で500系を撮影する人は少ないです。2月に入ればラストまであとわずかとなります。500系を撮影される方はお早めに!!


500系のぞみ・N700系のぞみ

2010年01月08日 | 500系

100101sanyos500w82  京都からはるかに乗って新大阪まで来た。目的は新大阪発16時52分ののぞみ179号に乗るためだ。臨時で運転される同列車には正月期間500系が充当される。これに乗るために行程を組み直したといっても過言ではない。グリーン車は押えられているので、時間までゆっくり過ごすと行きたいところだが、雪の影響で新幹線が遅れているのは必須なので、新幹線ホームへ様子を見に行くと、案の定25分遅れで運転されていた。博多までじっくり500系最後の旅路を楽しむ予定にしていたが、折り返しののぞみは30分後を予定していたので、間に合うかどうか微妙な行程となってきた。25分以上の遅れも考えられるので、遅れ次第では小倉で降りるという条件を考えながら、新幹線ホームで新幹線列車を撮影しながら500系のぞみの到着を待つ。

100101sanyos500w8  さすがに2月末に東海道撤退及び16連の500系が引退となることもあってか、グリーン車付近などには一目でそれとわかる人種の人たちが多い。格言う私もそのうちの一人だが、臨時列車だけに利用者は少なめなようだ。元旦というのに中には自由席で立ち客が出る列車もあるが、500系のぞみは余裕のある状態で新大阪に到着した。私が押さえた席もお隣は終始不在で、各席とも余裕のある状態だった。とはいえ、先にも書いたとおり、同業者がかなり乗っており、うろちょろうろちょろするので、空いている割には案外落ち着かない感じがした。ダイヤは遅れているものの、ちょうど25分ずらして全列車が運転されているのか、走り出せば遅れを取り戻すかのような走りで快適だ。500系もまだまだ現役でやっていけるだけの実力は持っているのに引退するのは惜しい。座れば揺れもそれほど気にならない。もっとも通路を歩くと300km/h運転ともなると揺れがかなり激しいことを実感できる。臨時なので300km/h出すこともなかろうと思っていたら、広島を過ぎて300km/hを超える運転を行っていた。グリーン車の座り心地は一言でいえば重厚感ある座席といったところで、後で乗ったN700系のグリーン車に比べてそればかりが目立った感がある。バブル崩壊後の設計ではあるものの、簡素なイメージさえあるN700系のグリーン車に比べてバブル期を思い起こさせるような重厚感を500系のグリーン車は持っているような印象を受ける。300km/h運転などで回復運転を行っていたようだが、主要駅では先行列車が詰まるのか徐行や信号待ちがあり、遅れは30分前後に拡大していた。このままでは博多からの折り返しがやばいので、広島発車時点ではやばやと博多までの乗車を諦めて小倉で折り返すことにした。後ろ髪をひかれながら小倉で下車し、500系のぞみを見送る。

100101sanyosn700z16  小倉からは最終行程となるN700系のぞみに乗る。途中広島でひかりレールスターに乗り換える行程を当初組んでいたが、疲れと遅れなどで広島で降りるのが面倒なので、新大阪までの乗車に変更してじっくりN700系のグリーン車を楽しんで帰途に着いた。N700系のグリーン車は100101sanyosn700z162 先にも書いたように500系に比べて軽快な印象が強いグリーン車だ。パッと見では普通車とそん色ない造りと言え、シートだけ見ればレールスターの指定と大差ないように思える。電動式のゆりかご型シートはレールスターの指定とは違うところで、そこはグリーン車の貫録といったところだろうか。車端部に近い席だったので、揺れの方は案外感じられ、乗り心地が売りのN700系の割にはいま一つだったように思う。とはいえ300km/h運転をしないスジを走っているのか走りには余裕が感じられ、500系のような全速力での揺れといったものは感じられなかった。新大阪に降り立ったのは22時を過ぎて同列車が名古屋方面への最終となる時間帯だった。後部のケツ打ちで撮影をするために1号車自由席からホームに降りたが、若い女性の団体が群れをなして自由席に乗り込んでくるのと出くわした。この時間帯にいったい何があったのだろうか。名古屋方面へ帰るのだろうが、大阪でコンサートでもあったとしか考えられない。それともいつも名古屋方面最終の自由席は混み合うのだろうか。不思議なものを見て、旅は締めくくり、JR京都線快速に乗り継いで帰途に着いた。


はまかぜ・きのさき・はるか

2010年01月07日 | JR西日本

100101bantan181hama2  雪の影響などで遅延したスーパーはくとを姫路で降りて、スーパーはくとの接続待ちなのかどうかわからないが、なにせ出発を遅れせてくれたキハ181系はまかぜに無事乗ることができた。スーパーはくとはかなり空いていたので、正月の乗りはこんなものかと思っていたが、キハ181系はまかぜは思いのほか乗っていて、グリーン車は満席に近い乗車率だった。とはいえ、各車ともに座席はかなり埋まっているが、二人掛けに一人が座っていたりするところもあるので、70~80%程度の乗りという感じだ。普段見るはまかぜは閑古鳥が鳴いているイメージが強いので正直この乗りには驚いた。グリーン車の大半はファンらしき人たちで、カメラを持った人間が異様に多かった。しかし、家族連れなどの利用も多く、元旦乗り放題利用なのか、カニカニなどを利用しているのかよくわからないが、ファン以外の利用者も結構いたのは意外であった。格言う私もはまかぜに乗ったのはキハ181系が本年限りでお役御免となる公算が大だからで、これと500系のぞみに乗るために大幅に予定を変更した行程を組んだといっても過言ではない。グリーン車に乗り込んでとりあえず自席に着くが、相席のため、空いている席を物色するとちょうど後ろの席が空いていたので、とりあえず移動する。確かグリーン車は窓側は満席ということだったので、通路側を充てられた気がするが、車内を見ると席は大半埋まっているものの、たまに空いているところがある。乗り100101sanin181hama 放題切符はある意味指定も取り放題なので、取っただけで乗らない人間も多いのかもしれない。しかし、はまかぜのグリーン車は先に乗ったやくもやスーパーはくとのそれとは格段にレベルが違うのを痛感させられる。年代物の国鉄グリーン車を実体験できる貴重な列車と言えばそれまでだが、ここまで忠実に国鉄のグリーン車を踏襲し続けている列車もいまやここと489系ぐらいのものではなかろうか。正直言って、走りの方も悪い意味で特急離れしており、通常料金ではご祝儀に乗る以外では絶対に乗りたくないグリーン車であり、特急列車であった。これでよくこれだけの乗車率になるものだとある意味感心してしまうぐらい、時代錯誤した車両であった。これがいいのでファンは乗りに来てくれるのだが、一般の利用者はこれではまず鳥取まで乗り通す気にはなれないし、バスとの比較ではバスを選んでしまうのではないかと思われる内容だ。新型車投入によりダイヤも車内設備も大幅に改善されることは間違いないが、はまかぜを選択してもらえるような魅力のある車両の投入を期待したい。

100101sanin183b66kino 姫路付近ではすっかり雪もなくよく晴れていたが、播但線を北上するにつれて雪が積もっていき、和田山に着くとかなりの積雪となっていた。はまかぜには豊岡まで乗る予定にしていたが、朝方鳥取方面で乱れていた山陰本線のダイヤも北近畿地区では影響は皆無のようだ。例年この時期になると抑止が多くなる餘部鉄橋も今日は風の影響もなく、通常ダイヤでの運転となっているようだ。雪の量が豊岡に近づくにつれて増えていき、豊岡駅はすっかり雪化粧の装いだった。キハ181系はまかぜで餘部鉄橋を渡りたいという気持ちもあったが、後行程で500系のぞみに乗る予定があるため、とりあえず豊岡までの乗車で我慢した。このあとは京都へ引き返すため、これまたあと数年もすれば姿がほとんど見られなくなるであろう183系きのさきに乗車する。きのさきと言えば新塗装の183系を思い浮かべるが、来た列車は国鉄色を色濃く残すオリジナルに近い塗装の車両だった。車内もリニューアルはされているものの、国鉄の匂いがする車両と言える。グリーンは半室のためか満席だったので、指定を取っていたので、とりあえず京都まで指定席で朝からの疲れを取るため睡眠を取る。その前に豊岡で駅弁を買い込み、車内で手短に昼食を済ませてから、雪景色を見ながら眠りにつく。きのさきは程よい乗車率だったが、福知山まではまったりしていて、綾部からかなりの乗車があった。やはり京都府内での移動が活発なようで、京都と京都の北部を結ぶ貴重な足として活躍していると言える。折り返しのはしだてにも長蛇の列が並んでおり、京都口の山陰特急の人気を目の当たりにした感がある。

100101kyoto281a602haru 京都からは新大阪までのミニトリップをサンダーバードにするか、はるかにするか迷ったが、滅多に乗ることのないはるかに乗ることにした。ここは指定は取っていないので、自由席に座り、恥ずかしながら車内改札で新大阪までと申告してミニトリップを楽しむ。通常通らない貨物線を通るのがはるか乗車の楽しみであるが、乗車率は京都からはかなり低く、新大阪からようやく列車として成り立つ程度の乗り具合だった。昼間のはるかは利用不振もあり、減便される予定だが、現状の利用率を見る限り、仕方ない処置と言える。阪和線のダイヤの統一を図るために、はるかと紀勢特急の併結化や関空快速との統合なども視野に入れていった方が良いのではないかと思う。


やくも・まつかぜ・はくと

2010年01月06日 | JR西日本

100101sanin381yakumo3  2010年1月1日。輝かしい2010年の元旦は4時30分ごろに起床した。テレビをつけると大晦日からやっているのか終夜のお笑い番組が流れていた。当初計画ではゆっくり起きて出雲大社にで100101sanin381yakumo3_2 も初詣に出かけて一畑電鉄の乗り直しをして帰るだけの行程を組んでいたが、JR西日本の元旦乗り放題の切符に目がくらんで、計画を大きく変更して特急列車の乗りまわしを久しぶりに実行することにした。グリーン車用¥17,000-なりを購入して、出雲市を起点とした特急列車大乗り継ぎの旅のためにグリーン券もしくは指定券の手配も万全に行い、元旦の日を迎えた。出雲市発5時33分のやくも4号に乗るために取り急ぎ身支度をして、そそくさとホテルをチェックアウト。防寒対策は万全だったので思ったほど寒くはなかったが、時折吹く強風が身にしみる。早めにホームに着いたためまだ列車は入線していなかった。出雲市駅周辺は積雪はなく、松江が雪予報なのに対して、こちらの方はそれほど雪が積もらない気候なのだろうか。出雲市と松江と言えば目と鼻の先と言った感じがするが、気候面では大きく異なるのかもしれない。入線してきた381系はゆったりやくもで客も少なさそうなので、グリーン車に乗りこまず、まず普通車指定席をお試ししてからグリーン車のマイシートにつく。グリーン車は展望タイプの旧スーパーやくも仕様のクロだったが、残念ながら最後尾のため展望を楽しむことはできなかった。グリーン車の利用は2名のみで、元旦の早朝とあって、普通車ともども空いている。列車は快調に飛ばしていくものの、松江あたりからは予報通り積雪があり、雪が降り続いている。山陰でも海辺の地域と内陸では積雪の度合いが違うのだろうか。やくものグリーン車に後ろ髪をひかれながら、特急列車を乗り回すという目的のため米子にて下車。松江よりもさらに深い積雪の米子のホームは凍ったように寒かった。

100101sanin187matsukaze2 続いて乗車するのは米子発7時00分のスーパーまつかぜ2号。この列車で短区間となるが倉吉まで乗車する。スーパーまつかぜはグリーン車がないので、とりあえず指定を取ったが、指定席は車内がゆったりしているのになぜか固まって座らされる席配置になっていたので、空い100101sanin187matsukaze2_2 ているのをいいことにゆったり自由席に座って行った。先に乗ったやくもはゆったりやくもとしては初めての乗車だったので多少ドキドキ感があったが、キハ187系については何度も乗っているので大してドキドキ感もなく、あっさりした感覚での乗車となった。米子~鳥取間は山陰本線にしては珍しい平坦で直線区間が多いところだ。このためスーパーまつかぜはまさにスーパーな走りで一気に駆け抜けていく。快調に走ってもう少しで倉吉というところでスピードが落ちて行き、赤碕での除雪作業のため抑止を食らった。雪のため先行する普通が遅れているというアナウンスがあったが、その影響も受けているのだろう。10分以上の抑止を食らい、何とか列車が動き出し、倉吉で乗り換え予定のスーパーはくとに遅れることもないだろうと安心して、スーパーまつかぜの旅を楽しむ。定刻よりも10分以上遅れて倉吉に到着。この時点で行程上は何ら問題はなかったが、下り列車が雪のため遅れているということで、ここまで乗ってきたスーパーまつかぜ2号はしばし倉吉にてまたも抑止。下りスーパーまつかぜ1号が遅れて行き違いを行ってから2号は出て行ったが、かなり遅れが生じてしまっている。この時点で倉吉の構内にはスーパーはくとの姿はなく、鳥取からの回送はかなり遅れる模様だ。

100101saninhot7000 極寒の倉吉駅でスーパーはくとの到着を待つこと20分、漸く貫通型を先頭にしたHOT7000が入線してきた。車体には雪が凍りへばりついており、昨夜からの鳥取地区の厳しい積雪を物語っているようだ。到着後すぐに扉を開くかと思っていたら色々段取りがあるのかなかなか扉が開かない。暖かい室内にいち早く入りたい乗客たちは今か今かと扉が開くのを待っている。一瞬扉が凍って開かないのかという悪夢を見たが、しばらくして扉が開きほっとする。 車内に入ってほっとする間もなく、列車はすぐに出発。20分以上の遅れをもって倉吉駅を出発した。スーパーはくとには姫路までの乗車予定で、そのあとは20分連絡で特急はまかぜに乗る予定にしていた。この時点でアウトかセーフか微妙なところだったが、なんぼか回復はするだろうから、何とか乗り継げるのではないかとあまり心配していなかった。鳥取までは雪の中を遅れを取り戻すかのように突っ走り、鳥取から先の因美線でも元から制限などが多いのはともかく順調に走り抜けていった。智頭急行に入ってからはまるで新幹線を走っているかのように快調に走りだした。これなら何とか間に合うだろうと朝からの疲労を取るため、うつらうつらとしていると列車が急に停車した。行き違い待ちだ。智頭急行“新幹線”はそれこそ新幹線並みの高規格路線だが、単線のため当然ながら行き違いはある。一発目はほどなく出発したが、2回目の行き違いは対抗のスーパーいなばも遅れているということで10分近く停車した。これにて姫路での乗り継ぎは絶望的という思いが100101saninhot70002走り、姫路から先の行程の組み直しをするために時刻表と睨めっこが始まった。上郡から山陽本線に入ると逆にスピードが落ちるが、網干付近ではこれに先行する普通が走っていてその頭打ちも加わり絶望的な時間となった。英賀保で先行する普通を追い抜いたが、万事休す。姫路手前ではまかぜの出発時間が来てしまった。はまかぜはおそらく定時運行だろうし、上りスーパーはくととの乗り継ぎなど考慮するはずもない。諦めてどうするか考えながら、とりあえず姫路で降りて、新幹線の自由席に乗るなりしようと決めた。姫路駅進入と同時に席を立とうとふと隣のホームを見ると見慣れたキハ181系の姿が!発車が遅れているのかもしれないし、列車自体が遅れているのかもしれない。もしかしたら間に合うかもしれないという淡い期待を寄せてスーパーはくとから飛び降りて隣のホームに一直線に移動した。

~明日へと続く~


JR三江線

2010年01月05日 | JR西日本

091231sanko120314  12月31日福塩線で福山から三次へ出て、三次から超一級ローカル線の三江線に乗車する。三次はすっかり雪が積もっており、ホームでも屋根のないところは5センチ程度の積雪となっていた。三江線への乗り継ぎもあまり余裕はなく、急いで0番線へと向かう。石見川本行き単行のキハ120に乗車して、いざ江津へと向かう。すっかり見慣れたキハ120だが、ここも塗装が違い、白いフロントマスクに青帯をしめた山陰色となっている。三江線には学生時代に江津から三次まで一度乗り通している。ほとんど眠っていたと思うが、江川に沿って走り、川の氾濫に備えてか、線路に門が設けられていたのを覚えている。途中の浜原~口羽間は鉄道建設公団が建設した新しい線路で、他の区間とは線路規格が違ったのも覚えている。

091231sanko1203142  三次から口羽までは30km/h前後の速度で走り続け、ほぼ全区間にわたって徐行運転をしているような感じでした。口羽からは今までの走りが嘘のようにかっ飛ばし、それまで江川に沿って走っていたのが、トンネルで一直線に抜けるバイパス風の線路を走る。この線路が全線に渡っていれば三江線の事情ももう少し変わっていたのかもしれないが、今更高規格化の改造を行えるはずもない。浜原からは元の軽便鉄道並みの脆弱な線路基盤に戻る。雪や暴風などの荒天が予想されたが、三江線内は雪は降るものの定時運転が確保されて無事石見川本に到着した。ここでいったんブレイクタイムとなる。予想通り石見川本から江津へ向かう列車は、列車番号が変わるだけで同じ車両が行くようだ。しかし、運転士さんが休憩に入るのと同じく、車両の方も休憩に入ってしまい、私をはじめ18きっぱーは待合室にてしばし待機となった。待合室といっても暖房が入っているわけでもないが、三江線沿線最大の町だけあって周辺に店などもある。とりあえず近くの店で食料を調達して、1時間余り待合室で休憩する。途中浜原方面へ行く列車が、山陰本線の雪害の影響で運休し、代替タクシーが出るという放送があった。一瞬江津行きも運休かと思ったが、列車は当駅で止まっているので、運休するはずもないと安心して、昼食にありついた。

091231sankoiwamikawamoto  小休止(結構大きな小休止だったが)の後、再び同じキハ120に乗って江津を目指す。出発前に運転士さんが江津から先の山陰線は雪の影響とポイント故障などでダイヤが大幅に乱れているという話を聞いた。親切な運転士で、無線を飛ばして江津周辺の連絡列車の確認を行ってくれたが、動いているのは動いているが、接続時間などは江津へ行ってみないと分からないということだった。三江線は何ともないので江津には定時着で行けますよという力強い言葉をもらいとりあえず安心する。しかし、出発してしばらく例の30km/h前後の低速運転が続いたあと、線路に竹が垂れ下がっている区間があ091231sanin った。細い竹が1本垂れていただけなので、運転士さんが取り除いて事なきを得たが、ここで立ち往生してしまうと山陰本線でダイヤが乱れているよりもきつい結果になる。無事なんとか三江線を乗り切って江津へ到着した時にはほっとした。あとは宿を取っている出雲市へ向かうだけなので、列車が動いていればなんとかなる。山陰本線は先の運転士さんの言葉通り大幅にダイヤが乱れているようで、上下とも定刻通りには列車は来なかった。出雲市方面は30分ほど待っただけで列車が来た。普通出雲市行きで、この列車は連絡列車ではなく、その1本前の列車だった。またキハ120単行で、車内は立ち客が出る程度の乗りで、途中行き違い待ちや特急の追い抜きがあり、予定よりも時間がかかったものの、何とか出雲市へとたどり着いた。あとは宿に入って紅白を見て明日の乗り放題に備えるだけとなった。


JR福塩線

2010年01月04日 | JR西日本

091231fukuen115d2  12月31日大晦日。1年納めの乗り鉄は福山から始まります。2度目乗車となる福塩線(神辺までは3度目となる)、三江線の乗り直しを企画し、そのために福山に宿泊して7時に福山を出る府中行きで旅をスタートさせました。福塩線府中以北と三江線はJR西日本のローカル線でも最難関と言えるほど本数が少ないところです。とりわけ三江線は始発、終着ともに大阪からは遠いところで、どこかで一泊して行かなければ乗り通せない路線となっています。三江線に乗るために福山に泊まったといっても過言ではありません。福山からの福塩線は当然105系が来るものだろうと高をくくっていましたが、来たのは意外にも115系4連リニューアル車。朝の時間帯だけに輸送力列車として115系も使われているのでしょう。可部線などでも見かける光景で、沿線のイメージと合致しない電車が来たので少し驚きました。福山の天候は曇り。朝からかなり冷えていたものの年末は天気が荒れるという予報からするとさほど大した寒波でもない感じがしました。しかし、広島県北部や島根県は雪予報となっており、先の道中の天候に不安を抱えながらの出発となりました。

091231fukuen105f12  福塩線の福山口ものんびりした走りで、昨日乗った姫新線の気動車と五十歩百歩といったところで、駅間距離が短かったり、カーブでの制限がきつかったりとなかなか前に進まない道中でした。途中からは雪が降り出し、終点の府中では積雪が見られる状態でした。瀬戸内のイメージが強い広島県だけに県内で雪を見るとは思ってもみませんでしたが、よくよく考えれば中国山地を越える福塩線なら雪が見られても何らおかしいことではありません。府中からは短時間での連絡でキハ120気動車に乗り換え。昨日姫新線でお世話になった型式だが、昨日は岡山色、今日は広島色と外観の帯の色が異なる。府中から先は雪が降り続き、時には吹雪となるところもあり、窓の向こうに見える景色はまさに雪景色となりました。単行気動車ながら車内は閑散としており、途中での乗り降りもごくわずかで、18きっぱーと地元のお年寄りばかりが目立つ車内でした。ローカル線の主役である高校生は大みそかとあってその姿はほとんど見られません。こういう時のために18きっぷの設定があると聞いたことがありますが、確かに高校生が休みに入るとローカル線は閑散としており、目も当てられないような車内となることが多いのも事実です。18きっぷでなんとかその補てんをということは十分考えられることですが、18よりも安いイメージがある昨今の高速1000円に押されているのか18きっぱーの姿も最近は減少しているように思えます。もっとも福塩線や三江線といった超一級のローカル線は先に書いたように乗りに行くだけで大変な路線であり、18きっぱーもなかなか訪問しづらいという面はあるかと思います。

091231fukuen  それにしても福塩線の府中以北は速度制限が異様に多いです。15km/hという走った方が速いんじゃないかと思われるような速度制限があちこちにあり、府中以南以上に前に進まない路線でした。線路維持のための制限速度はJR西日本の悪しき伝統となって引き続いていますが、逆に線路保守の手抜きと見ることもでき、安全上においても、利用者の利便性においてもいい制度とは言えないと思います。ローカル線では極力手を抜いて赤字をなんとか減らしたいという苦肉の策と思われますが、このままでは廃止を待つばかりといった状況の路線が増えるばかりであり、もう少し利用者を増やしていく努力もしてもらいたいものです。ただ、福塩線の府中以北については沿線人口の絶対数が少なく、福山へは府中で乗り換えとなるため時間がかかり過ぎるし、三次方面へは三次以外めぼしい都市もなく、車があれば十分という生活環境では列車の利用が馴染むのは難しいだろうという印象があります。生き残り策を講じるのは至難の業と言えるのではないかとも思います。

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JR吉備線・サンライナー

2010年01月03日 | JR西日本

091230hakubi115d10  12月30日姫新線を全線制覇して新見に到着。このあとは伯備線~吉備線経由で岡山へ出て、今晩の宿を取っている福山へと向かう。新見はミゾレ混じりの雨模様で、かなり寒かった。381系ゆったりやくもを見送り、続いて入線してきた115系播州赤穂行きへと乗り込む。彼の地で播州赤穂の文字を見るのは未だに違和感があるが、この車両運用はここ数年定着している。隣のホームには213系も入線してきて、赤穂線との直通により“新車?!”が伯備線にも入るようになったのを実感できる。N30改造の115系は座席の仕様が223系に近く、半ドア扱いも自動化されており、リニューアルの甲斐があったことを実感できる内装になっている。総社まで雨模様の中、ゆったり転換クロスで小1時間ほど休憩を取る。

091230kibi472002 091230kibibittyutakamatsu  総社からは吉備線に乗り込むが、乗り継ぎ時間はわずかで、同一ホームでの乗り換えながら吉備線列車は新見方にずれて停まっているので、乗り込むと同時に発車する形になった。吉備線も以前乗車済みだが、今回は乗り直し旅行の一環として乗車することにした。備中高松の大鳥居が印象的な路線だが、その他は岡山都市近郊路線であまり見るべき景色は展開されない。LRT化が取り沙汰されていた路線だが、結局どうなったのか全く分からない。沿線の風景を見る限りLRT化できるのは岡山から備中高松までぐらいが限度でそれより先は駅間距離を縮めても周りは田んぼばかりといった状況だ。LRT化が成功となるかどうかは分からないが、何らかの形でスピードアップは行って欲しいものだ。今の遅さは異常であり、LRT化とともにスピードアップを実施するか、軽快気動車を投入してスピードアップをするかしてほしいものだ。

091230sanyo117e1  岡山からは福山へ行くのみとなるので別に何に乗ってもかまわなかったが、時間が合ったので117系サンライナーに乗ることにした。岡山駅も大阪駅同様リニューアル工事中だが、橋上駅舎が完成してイメージが大幅に変わっている。帰省客などでコンコースは混み合っており、中国地方最大の駅はいつ来ても活気がある。117系が待つ山陽本線ホームはそんな中閑散としており、年末の夕方とあって各列車とも利用者は少なかった。快速サンライナーもご多分にもれず席が埋まる程度の利用率で、こういう時は座席数の多い2扉転換クロスシートが大変ありがたい。福山までの都市間輸送が多いのかと思っていると案外駅間での出入りが激しく、倉敷、新倉敷、金光、笠岡と降りだけでなく、乗りの方も結構あるのには驚いた。特に倉敷からは乗車が多く、さすがは岡山県第2の都市といった感じがする。快速サンライナーは先行する普通の後追いのため、かつて京阪神で爆走した117系もその走りを披露する区間が少ない。上りサンライナーはもう少し速い走りをしたように思うが、普通の後追いをすると閉塞区間が長い山陽本線では思うように走れないのだろう。そう考えるとわざわざ快速を運転する必要性もないのかなと思える。データイムの快速が削減され、快速サンライナーは大幅に運転が減るが、利用動向やその走りを見る限り、車両面で快速仕様の117系が使われる以外は特に快速である必要性もないのかなと思える。


年末乗りつくし

2010年01月02日 | JR西日本

100101sanyos500w8  新年明けましておめでとうございます。記念すべき2010年一発目の記事は、年始早々年末の活動報告からとなります。年末年始は各地で大荒れの天候でしたが、そんな中、私もここぞとばかりに中国地方のローカル線の乗り直しと元旦のJR西日本乗り放題切符を利用した特急列車乗り回しに出かけていました。生憎の天候という日が多かったものの、もっと大きな影響が出るのではないかという心配も杞憂に終わり、案外スムーズな旅路となりました。

091230kobe18121hama 出発は12月30日。いつも私の鉄旅行は5時だの6時だのと早朝からの移動が多いですが、今回はなんと8時出発。このような遅い時間の出発ができるのも本日メインの姫新線の乗継ぎの都合から来る副産物です。姫新線には10年近く前に同じ年末に乗り潰しを敢行していますが、このときはまだまだ乗っただけの時代で、かぶりつき乗りができてなかったり、道中眠っていたりと今の私からすると乗ったうちに入らんという乗車記録でした。そういうこともあり、ある程度乗り潰しが終了した(ゆいレールと門司港レトロが残っているが)ので、この年末は乗り直しの旅に出ることにしました。30日に姫新線、吉備線、31日に福塩線、三江線と乗る行程で、いずれの路線も超一級のローカル線だけに1列車乗り遅れるとどえらいことになる路線ばかりです。とはいえ乗り継ぎの都合で出発は遅めなので、とりあえず茨木市駅前の吉野家で腹ごしらえして、阪急で梅田まで出て、大阪駅から新快速で姫路へと向かいました。大阪駅8時45分発の新快速に乗りましたが、12連とあって車内はかなり空き加減でした。12連の姫路寄り先頭車はかなり空いており、席にありつける状況でしたが、とりあえず気合いを入れてかぶりつき!JR神戸線の各駅展望撮影を兼ねて姫路までかぶりつき通しました。

091230kobehimeji  姫路駅到着後は乗継ぎ時間に余裕を持たせたので、恒例の駅そばを食します。吉野家で腹ごしらえしたはずなのにさらに駅そばとは…この先食料の確保が困難なことは目に見えているので、食いだめをするのが一つの目的です。名物のまねきそばは出汁はいまいち好みではありませんが、麺を楽しむそばと割り切って、とりあえずきつねを食べました。山陽線などの乗り継ぎにも時間があるためか、そば屋は大盛況でした。そばを堪能して、兵糧攻めを覚悟の上、いざ姫新線へ。まだまだ真新しい高架に、これまた真新しいキハ127系が鎮座する光景は一昔前に乗った同線のイメージのかけらも残っていませんでした。折り返し列車から吐き出された乗客はローカル線というより都市近郊路線のそれのようで、高速化や増発が図られるのもうなずけるところです。

 キハ127系は夏に撮り鉄では対面しているものの、乗り鉄はこれが初めて。車内は125系と521系を足して割ったような感じの配置で、フロントマスクは223系5500番台に似ている。程よく席が埋まる程度の乗りで、例によってかぶりつきを行うので、席には座らない。出発時間には立ち客も出るほどの盛況ぶりで、さすがは姫路都市圏の一角を担う路線という風情だ。高速化前とあって新鋭のキハ127系も鋭い出足だけに終わり、キハ47系でも走れるチンタラ走りが終点まで続いた。道中は高速化工事たけなわかと思っていたら案外工事区間は少なく、肝心要と言える姫路~本竜野間ではホームの嵩上げと本竜野駅の橋上駅舎化が目立った程度だった。三日月では如何にも帰省客という感じの利用者がICOCAで入場してきたため、車内精算に手間取り長時間停車。長時間止まっても十分取り戻せるダイヤにはなっているが、前から何度も書いているようにICOCAの車上読み取り機が欲しいところだ。都市近郊だけでICカードが使えるだけでは不便極まりない。どこでも使えてこそICカードの本領が発揮できるのではないかといつもながらに思う。

091230kishin120329  佐用で津山行きへと乗り換える。01年冬に遠征した時も同じパターンだったと思うが、車両はキハ127系に代わっている。佐用まで来た人は佐用以遠へ乗りとおす人が多い。18きっぱーの姿も見られるが、18を利用した帰省客も少なくない。ここまでは2両編成だったが、ここから先はキハ120の単行となる。若干の立ち客もいたが、上月で若干空き、津山までは単行で十分という乗り具合だった。姫新線は津山付近で中国道と並行して走るが、中国道もガラガラで、姫新線はそれ以上にガラガラだ。津山以外にめぼしい町もなく、人口希薄地域に高速道路が走っていれば、そちらを利用するのも当たり前だし、利用者がいても混雑することはないので、鉄道にお鉢が回ってくる可能性も低くなる。国鉄時代には大阪から急行列車が走っていたが、今ではローカル列車が単行でのんびり走るだけである。このままいけばいつか廃止という声が聞かれるのではないかと思われる状況だ。

091230kishin1203422  津山での乗り継ぎ時間も短く、姫路で食いだめした効果は見事に出ている。以前乗り継いだ時には津山で若干の休み時間があったように記憶しているが、ゆとりダイヤどころかゆとりのない乗り継ぎとなっている。もっとも姫新線を通して乗るようなモノ好きはマニアぐらいなもので、乗り継ぎは二の次と言えそうだ。姫新線津山以西はさらに利用者が少なく、久世、中国勝山を過ぎると数えるほどの利用となる。列車本数が激減するのも頷ける。道中は雪がちらつくものの積もるというほどではなかった。31日だったらかなり積っていたかもしれないが、逆に雪でも積もらない限り鉄道の利用はないのではないかと思わせるほど姫新線津山以西の利用は少なかった。

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