JR三江線には98年夏の遠征で乗っている。同線に乗ったのはこの1度きりで、全線乗り通していつ廃止になってもおかしくないなと思った割には10年弱経った今でも立派に廃止されずにいるのは驚きだ。現在災害による不通が続いているが、復旧しないという話は聞かないので、廃止という話もないのだろう。一度きりの乗車の際には夕方江津から三次まで通しで走る数少ない列車に乗ったが、部分部分では利用者もいたが、途中自分たち以外に乗っている人が数人というレベルの状態が長く続いていた。新型のキハ120を投入し、路線も一部区間は鉄道建設公団が造った贅沢な新線もあり、廃止するには惜しい路線ではあるが、如何せん利用者が少な過ぎる。山陰西部と広島を結ぶには中途半端な位置を走っているし、陰陽連絡で岡山、大阪方面と結ぶというにもロケーション的に無理がある。地域輸送に徹するしかないというのが三江線の生き残る道だろうが、過疎化が進んでいると思われる沿線がいつまで三江線を支えてくれるかが鍵となるだろう。JR西日本は赤字路線をたくさん抱えており、東海や東日本のように経営的に楽ではないので、今後の動向によっては三江線も廃止という結論が簡単に出てしまい兼ねないのではなかろうか?
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